種類 | 果菜類 |
科目 | ウリ科 |
栽培難易度 | |
収穫量 | |
管理の手間量 | |
植える時期 | 4月中旬~5月下旬 |
収穫時期 | 6月上旬~8月上旬 |
連作障害 | なし |
初心者おすすめ | 苗 |
プランター栽培 | × |
日当たり | 日なた |
支柱 | ○ |
マルチ | ◎ |
ベット高さ(畝高) | 10cm |
1列植え | 90㎝(ベット幅) 100㎝(株間:縦) なし(条間:横) |
2列植え | 120㎝(ベット幅) 100㎝(株間:縦) 100㎝(条間:横) |
pH | 6.0~6.5 |
堆肥 | 2kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
最初の肥料(元肥) | 50g/㎡(化成肥料) |
追加の肥料(追肥) | 30g/㎡(化成肥料) ※14日毎 |
コンパニオンプランツ | 玉ねぎ、ネギ、バジル等 |
植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。
北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。
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年間スケジュール
植え付け時期と収穫時期
エリア | 種まき | 苗植え | 収穫 |
---|---|---|---|
寒冷地 | 4月中旬~6月上旬 | 5月下旬~6月下旬 | 7月中旬~9月中旬 |
温暖地 | 3月中旬~4月下旬 | 4月中旬~5月下旬 | 6月上旬~8月中旬 |
暖地 | 2月中旬~4月中旬 | 3月中旬~4月下旬 | 5月上旬~7月下旬 |
- 最低気温10℃以上のGW前後
- 発芽地温・・・25~30℃
植え付けるタイミングは霜が降りる心配がなくなってからです。
地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が10℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!
ズッキーニは秋植えの種もあり、8月半ば(温暖地)に種を地面に直まきして10月~11月に収穫する方法もあります。
ホームセンターでは早い段階で販売される事が多いですが、販売されている時はまだ早い時が多いです。
立体栽培の手順
- スペースを取らないので1m四方のサイズで栽培できる
- 風通しが良くなり病気になりにくい
- 支えるのがうまくいかないと折れてしまう
- 支柱の本数が多く必要
- 誘引や紐に支える作業の手間がかなりある
- 1本の支柱を茎の近くに立てて固定・・・結束バンド(30㎝以上)、紐等で茎を固定
- 2本の支柱を離れた場所に立てて葉を縛る・・・2本の茎を一緒に束ねて左右で固定
- 4本の支柱を離れた場所に立てて紐で囲う・・・葉を紐に引っ掛けて固定
ズッキーニはたくさんの仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「立体栽培」です。
ズッキーニは、支柱を立てずに地面に這わせて栽培する方法もありますが、この方法では広い栽培スペースが必要です。また、地面に這わせることで病気になりやすくなるため、家庭菜園のように狭いスペースでは、立体栽培をおすすめします。
立体栽培にもさまざまな方法がありますが、私がおすすめするのは『4本の支柱で囲み、支柱を紐でぐるっと固定して、その紐に葉を引っかけて固定する』という方法です。
主軸はゆらゆらして折れないようにして、葉をひっかけて支えることで上に伸ばしていく方法です。こまめに引っ掛けないと茎が折れてしまうので日々のメンテナンスが大切です。
結束バンド等色々な方法を試してみましたが、茎が伸びるにつれて重みで結局折れてしまったのでこの方法をおすすめします。
立体栽培のやり方
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必要な材料
- 支柱・・・4本(長さ1.5m以上、太さ16㎜・24㎜)
- 支柱を固定する紐・・・麻ひもがおすすめ
ウリハムシを予防するためには、行灯(あんどん)を使うのがおすすめです。
保温効果があり、発芽後の成長も良くなるため、行灯は必須と考えてもよいでしょう。
仮支柱は地面に対して斜めに立て、茎に紐で優しく誘引して固定してください。
苗を中心として70㎝×70㎝位の□で囲みます。
株が生長してきたらこの支柱を紐で囲ってそこに葉を引っ掛けます。
花が開き、受粉できる状態になったら、午前10時頃までの間に受粉を行いましょう。
まず、雄花を切り取り、花びらを取り除きます。その後、むき出しになった花の先端を、根元に実がついている雌花にそっと当てます。
確実に受粉させるためには花が揃うのも待たないでも「トマトトーン」を使う方法もあります。
雌しべにトマトトーンをかける事で受粉した事と同じ状況になる薬剤で、ズッキーニ以外にも色々な野菜に使えるので便利です。
希釈タイプが冷蔵庫保管で長く使えるのでオススメです。
1回目の追肥は、最初の1本を収穫するタイミングで行います。
化成肥料を30g/㎡、株元に均等にばら撒きましょう。
マルチをしている場合は、一度剥がしてから元に戻します。収穫の際は、必ずハサミを使って根元でカットしてください。
この頃になると、葉がかなり大きくなり、自立するサイズになります。
4本の支柱を麻ひもなどで囲み、□の形にしましょう。
このひもに葉を引っ掛けて、何段も□のひもを作っていくイメージです。
主軸は固定せず、ぶらぶらの状態で問題ありません。仮支柱はサイズが合わなくなったタイミングで外してください。
葉が成長して次々と出てくるため、1周目に引っ掛けた葉の次に出てきた葉が大きくなったら、2周目のひもを作り、同じように葉を引っ掛けていきましょう。
花が咲いたら人工授粉を行い、葉を支柱に引っ掛ける作業を繰り返します。
2本目以降の収穫のタイミングで葉が増えてきた場合、実を収穫した位置より下の葉は役割を果たしていないため、根元でハサミを使ってカットします(下葉かき)。
この作業を続けると、徐々に茎の下部は葉がなくなり、茎だけの状態になります。
下の方の葉はカットするため、1周目や2周目のひもは不要になります。
ひもを外しながら、固定する位置を徐々に上に移していきます。葉も上へと伸びていくイメージです。
収穫のたびに下の葉をカットしますが、葉をすべて取り除いてしまうと株が成長できなくなるため、全体の葉の様子を見ながらカットしましょう。
5~6枚の葉を残しておけば、十分に成長します。追肥も忘れずに行ってください。
栽培が非常に順調で、風が少ないなどの好条件が揃えば、ズッキーニはどんどん上に成長します。
しかし、どうしても主軸が折れてしまうことがあります。ズッキーニは主軸が折れると株が復活することはありません。
秋用ズッキーニもあるため、もし主軸が折れてしまった場合は、7月頃でも新しい株を植えて育て直すことが一つの方法です。
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畑の準備(土づくり)
投入する資材 | 施肥量 |
---|---|
堆肥 | 2kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
肥料 | 50g/㎡ |
- 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥料130g撒きます。
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畝づくり
- 表面を平らにする
- 地面から10センチ位の高さに
土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。
水はけが良くなるなどのメリットがあり、ズッキーニの畝は10センチ位の高さがあれば十分です。
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マルチ
- 黒マルチがおすすめ
- 手に入るなら敷き藁もおすすめ
敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。
家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、普通の黒マルチでも大丈夫です。
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植え付け
苗・タネの選び方
- 病気になったり枯れていないもの
- 節感が詰まっているもの
- 接ぎ木苗がおすすめ
ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。
葉が生えている所と次の葉が生えている所を節といいますが、節が詰まっていてひょろひょろしていない苗を選びましょう。
「接ぎ木苗」は病気に強い、連作障害を防止できるなどのメリットがあるのでおすすめ。
少し高いですが枯れてしまって収穫できないと0なので、初期投資しておくのが上手に栽培するコツです。
品種の紹介
- 結局「緑色」が一番おすすめ
- 花ズッキーニを食べたい場合は「ステラ2」が良い
『黄色・緑色』という大きな違いがありますが、黄色の方が実が柔らかく、皮がやや厚め、デリケートで凹みやすいです。
調理した場合、正直なところ味の違いはあまり感じられないと私は思うので、『緑色』のズッキーニが料理でも扱いやすく、食べやすいのでおすすめです。
花ズッキーニは『ダイナー』などでも収穫できますが、この品種は花ズッキーニ専用ではないため、花が小さく、肉詰めにしづらいというデメリットがあります。
花ズッキーニを楽しみたい方には『ステラ2』がおすすめです。
この品種は花ズッキーニ専用で、花が大きく食べやすいのが特徴です。もちろん実も食べられますが、星形の実は柔らかく、ソテーなどにすると味がそこまで引き立たないと感じるかもしれません。
ミニサイズの『バンビーノ』は、小ぶりなズッキーニがたくさん収穫でき、花ズッキーニとしても食べられる品種です。実が柔らかいため、マリネやサラダにもおすすめの品種です。
私の感想としては、どのズッキーニも味に大きな違いがあるわけではなく、珍しい形のズッキーニは、栽培に慣れて飽きた頃に試してみると良いかもしれません。あくまで、ちょっとした話題作りとして栽培する感じだと思います。
ホームセンターで売っているのは「ダイナー」もしくは「黄色の品種」しか見たことが無いので、それ以外は自分で種から育てましょう。
種蒔き・植え付け
植え方 | ベット幅(畝幅) | 株間(縦距離) | 条間(横距離) |
---|---|---|---|
1列(1条) | 90㎝ | 100㎝ | なし |
2列(2条) | 120㎝ | 100㎝ | 100㎝ |
- 苗と苗は100㎝離して植える
- 2列では植えるほど家庭菜園では要らない事が多い
苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。
ズッキーニは非常に栽培スペースを取る野菜なので要注意。
1列植えでも90㎝のベットを作って、2株植える場合は間を100㎝も空けます。
収穫量も多く面積も取る野菜なので、家庭菜園では2条で植える程の数を栽培する野菜ではありません。
1株当たり10~20本位収穫出来るので何株植えるか計画が大切です。収穫後の調理方法も考えないとズッキーニ地獄になります。
1列植えて、隣の列もズッキーニにする場合は「通路の幅を90cmは空ける」ことも必要です、ズッキーニは想像以上に葉が大きく広がります。
また、植え付けの際には「行灯(あんどん)」をしましょう。
ウリハムシの被害を防げて初期成育も良くなるので非常におすすめです。
連作障害
- なし
- 同じ場所に次の年ウリ科の野菜は植えないようにする
ズッキーニは、ウリ科の野菜の中でも比較的連作障害が少ない野菜です。
キュウリやスイカなどは連作障害が発生しやすいですが、ズッキーニは連作障害が起こりにくいため、前年にズッキーニを植えていた場合でも、それほど気にする必要はありません。
ただし、同じウリ科の他の野菜には連作障害が発生する可能性が高いため、キュウリなどを植える際は、3年程度の間隔を空けることをおすすめします。
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コンパニオンプランツ
- 玉ねぎ、ネギ、バジルなどがおすすめ
- 葉がギザギザなので作物を傷めるから注意
ズッキーニのコンパニオンプランツを植え付ける際は、『かなり離して植える』、『株が成長して葉が地面に当たらなくなってから植える』ことが重要なポイントです。
実体験から言うと、ズッキーニの葉は大きくギザギザしており、手に触れると痛いほどの硬さがあるため、一緒に植えた野菜がその葉によって傷つき、成長が妨げられることがあります。
ズッキーニと相性の良いバジルは、他の夏野菜を使った料理にも重宝しますので、畝(うね)の端に1株植えると良いでしょう。バジルの香りはアブラムシを寄せ付けない効果があります。
また、ズッキーニはウリ科の植物なので、植え付けの際にズッキーニの苗の周囲にネギを植え、ネギの根とズッキーニの根を絡めるように配置すると「つる割れ病」の予防に効果があるとされています。
さらに、玉ねぎやニンニクもズッキーニと相性が良いコンパニオンプランツです。
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支柱立て
- 高さ・・・1.5m以上を選ぶ
- 太さ・・・16㎜、24㎜を選ぶ
ズッキーニを上に上に育ててく方法を紹介しますので、支柱の高さは高い方が良いのですがキュウリやトマトより高さは必要ありません。
150㎝前後まで伸ばせたらそれは大成功なので、1.5m以上の支柱がおすすめ。
ズッキーニの葉は大きく、実も重いので太さはしっかりしている支柱が必要です。
次の立体栽培で詳しい支柱の立て方は紹介します。
日々のメンテナンス
追肥【追加の肥料】
- 1株当たり・・・化成肥料30g/㎡(14日毎)
- 初回・・・収穫が始まったら株の周りにばらまき
- 2回目以降・・・14日ごとに畝(うね)の肩部分にばらまき
マルチをしている場合は手間がかかりますが、毎回マルチを剥がして、畝(うね)の肩部分に肥料をまき、その後、マルチを元に戻しましょう。
一番最初の収穫が始まったら1回目の追肥を行います。その後は2週間ごとを目安に同様に追肥を続けます。
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摘果・摘葉・下葉かき
- 実を収穫したらその下の葉はカット
- 受粉に失敗した実はすぐにカット
- 黄色くなり、腐る
- 変な形に変形する
- 先端だけが丸く肥大し、根元が細くなる
この状態のままどれだけ待っても、普通のズッキーニには成長しません。そのため、早めにハサミで根元からカットし、余計な栄養を使わせないようにしましょう。
受粉に失敗したことが原因なので、人工受粉を行うことで解決できます。次から実になるので、収穫量が増えます。
実を収穫したら、「収穫した果実より下の葉は茎に近いところでハサミでカット(摘葉)」します。これにより、徐々に上の方にのみ葉が残る状態(下葉かき)となり、根元がすっきりして病気の発生を防ぎます。
最初のうちは収穫後に全ての下の葉をカットすると、何もなくなってしまうので、それは避けましょう。しかし、3つ目以降の果実を収穫する頃には、多くの葉が生えていると思います。
ズッキーニの株には葉が約6枚あれば十分に成長するため、思い切ってバッサリ切ることが大切です。
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人工授粉
- 午前中の10時までの早朝に行う
- 雄花(おばな)の花びらを取って雌花(めばな)につける
- 筆/綿棒・・・1つの雄花(おばな)から何回も受粉させられる
- 雄花自体をちぎる・・・1回しか受粉に使えない
- トマトトーン・・・生育初期には使えない事があるが確実に受粉出来る
収穫量を増やしたい場合は、人工授粉が必要です。
虫が多い場所であれば自然に受粉されることもありますが、基本的にズッキーニは人工授粉が必要と考えましょう。
ズッキーニには雄花(おばな)と雌花(めばな)があります。一般的な人工授粉の方法としては、雄花を摘み、花びらを外して、雌花の先端に直接受粉させます。受粉後、3~4日ほどで雌花の根元にある実が肥大し始めます。
株がまだ小さい最初の段階では、「雄花がなくて摘めない!」「雌花に受粉できない!」ということが起こりがちです。しかし、株が成長すれば雄花もたくさん咲くようになるので、心配はいりません。
「トマトトーン」という、水で希釈した液体を雌花にスプレーすれば受粉出来る薬剤があるので収穫量を増やしたい人はおすすめ。
既に希釈されたスプレーも売っていますが、家庭菜園だとそこまで大量に使わないと思うので「自分で希釈するタイプ」がおすすめです。
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人工授粉と雨の話
人工授粉を行いたい日に雨が降ると、雄花(花粉を取る方)の花粉が流れてしまい、受粉ができなくなります。
この問題を解決する方法は2つあります。1つは「トマトトーン」を使用して、花に頼らない受粉を行う方法です。
もう1つは、受粉を希望する日の前日に雄花を収穫し、水を入れたコップに入れて保存する方法です。
当日は傘を差しながら受粉すればよいでしょう。
柱頭(受粉させる側)が濡れていると受精できないため、授粉の際は柱頭が濡れていないか確認しながら人工授粉を行ってください。
水やり
- 乾燥をしすぎない程度に与えればOK
- リキダスを一緒に与えると良い
植え付け直後は、数日に1回の水やりがオススメですが、雨が降る場合は水やりは不要です。
実がつき始めると、水分を非常に多く必要とするようになるため、雨が降らない時は家庭菜園では水やりをしっかり行うことで失敗が少なくなります。
きゅうりやナスと違い乾燥に強いので7月・8月は3日に1回程度で、気温が下がった夕方や早朝に水を与えるのが理想的です。
気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避けましょう。
栽培期間が1~2ヶ月と長いのでカルシウムを水分補給がてら与えるといいです。
家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。
収穫
- 実が20センチ前後でハサミで収穫
- 朝に収穫しよう
品種によりますが一般的なズッキーニは長さ20㎝前後、太さ3~4cmで収穫します。開花後3~4日で収穫です。
ズッキーニの不思議なところは、そのまま巨大に成長させても味がそこまで大きく変わらずおっきいズッキーニになるだけという点です。
「それならでかくして収穫した方がお得では?」と思いますが、ここで紹介している立体栽培は実の重みで大きすぎると、主軸が折れてしまうので適切なサイズで収穫しましょう。
大きくなりすぎた「おばけズッキーニ」も味がほとんど変わらないので捨てずに食べられるので食べましょう。
病害虫
- 病気・・・うどん粉病/ウイルス病などが注意
- 害虫・・・アブラムシ/ウリハムシなどが注意
病気
うどん粉病
うどんこ病はズッキーニ栽培では必ずと言っても発生するくらい多発する病気です。
葉の表面に白い粉を振ったような状態になり、カビが発生している状況です。
梅雨時など過湿により発生する事が多いですが、あまり被害が広がると農薬で対策するしか方法が無くなります。
発生が少ないうちは重曹スプレーなど自然農薬で対処できる事もあるので早めの対策が吉です。
有機栽培で使えるカリグリーンがおすすめです。
ウイルス・モザイク病
ズッキーニの葉が縮れたり、緑の濃い部分と薄い部分がまじりあって、新葉が黄色く撒いてしまう症状を言います。
症状が進むと先端部が細長い葉になったり、株全体が萎縮してしまい治る事はないので株を抜くしかありません。
アブラムシがモザイク病を媒介するので、アブラム
害虫
ウリハムシ
ウリハムシはきゅうり栽培で被害がでる事が多いですが、株が成長してからの被害はそこまで深刻ではありません。
苗が小さい時に被害にあうとその後の生育が妨げられ収穫量に大きく影響を及ぼします。
苗の植え付けの際に行燈(あんどん)をする事でウリハムシの飛来を防ぐ事が出来るのでオススメ。
アブラムシ
アブラムシは葉に穴をあけたりしませんが葉から汁を吸う事で葉全体が委縮します。
アブラムシがモザイク病運んできてモザイク病になるので注意です。被害が大きい場合はその葉を取り除く事も必要ですが防除出来ます。
家庭菜園では自然農薬のスプレーを作ったり、歯ブラシで除去する方法もあります。
質問コーナー
ズッキーニ栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。
ズッキーニ栽培の疑問・質問一覧
質問クリックすると該当箇所にジャンプ!
ズッキーニの実がなりません。なぜですか?
- ズッキーニの実がなりません。なぜですか?
-
水分不足と肥料過多の2つが主な原因として考えられます。植物に必要な肥料が不足していると、花は咲いても実ができないことがありますので、化成肥料でしっかりと追肥を行いましょう。一方で、過湿や乾燥が続くと根が弱り、花や実の成長に影響を及ぼします。特に根腐れが起こると、植物全体が弱ります。花に小さな実が付いているのに大きくならない場合は、受粉がうまくいっていない可能性があります。虫による自然受粉がない場合、人工授粉を行わなければズッキーニは大きくなりませんので、人工授粉を行うようにしましょう。
ズッキーニの茎が折れてしまいます。なぜですか?
- ズッキーニの茎が折れてしまいます。なぜですか?
-
ズッキーニ栽培を長期的に行うためのポイントは、茎をいかに折らないかです。さまざまな立体栽培の方法がありますが、どの方法も茎を折らずに上に成長させるために工夫されています。茎が折れると、その部分からは収穫できなくなります。そのため、折れないようにすることが重要です。ただし、ズッキーニは夏と秋の2回栽培することが可能です。一般的には、ゴールデンウィーク前後に苗を植えて初夏に収穫し、「秋ズッキーニ」の種を7月中に撒いて、9月・10月に異なる株で収穫する方法があります。この方法なら、茎が折れても安心です。また、立体栽培ではなく支柱を使わずに地面に這わせて栽培する方法もあります。これは面積を多く取りますが、支柱が折れる心配がありません。強風や大雨によって茎に負担がかかると、ポキッと折れてしまうことがありますので、立体栽培の箇所で紹介した方法を参考にして栽培してみてください。
ズッキーニの葉に白い粉がつきました。なぜですか?
- ズッキーニの葉に白い粉がつきました。なぜですか?
-
それは「うどんこ病」です。うどんこ病は、ズッキーニを栽培しているとほぼ100%発生すると思っても良いでしょう。しかし、ズッキーニ栽培では古い葉をどんどんカットしていくため、そこまで心配はいりません。予防策としては、風通しを良くするために株間を守ること、マルチをして根元に水やりを行い、土から菌が舞うのを防ぐこと、そして薬剤を使用することがあります。酢で治るという話を聞くことがありますが、酢は予防として効果があるだけで、実際には治っているわけではありません。スプレーすると一時的に白い菌が流れているように見えるだけだと思います。家庭菜園では「カリグリーン」が有機農業でも使える安心な薬剤なので、おすすめです。
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ズッキーニの仕立て方や剪定方法を教えてください。
- ズッキーニの仕立て方や剪定方法を教えてください。
-
ズッキーニには「そのまま地面に這わせて栽培する方法」と「上に伸ばす立体栽培」の2つの主な栽培方法があります。地面に這わせて栽培する方法では、トンネル支柱を使って横に伸ばすこともできますが、基本的に茎が折れる心配はありません。しかし、地面に這わせるため、病気になるリスクが高くなります。一方、立体栽培は支柱が必要で、途中で風によって茎が折れるリスクがありますが、狭いスペースで栽培できるため家庭菜園にも適しています。剪定方法としては、実が成った後に収穫し、根元にある葉をどんどんカットしていくのが基本的なやり方です。この結果、葉や実が先の方に集中する状態が続きます。
ズッキーニの人工授粉はいつすればいいですか?
- ズッキーニの人工授粉はいつすればいいですか?
-
雄花(おばな)の花粉を「綿棒、筆、または花をちぎって直接こする方法」のいずれかで雌花(めばな)の先端に受粉させます。ズッキーニには雄花と雌花があり、実になるのは雌花です。根元に小さなズッキーニが成っているので、見ればわかります。雌花が開いている時間は午前中の10時頃までですので、その時間帯の早朝に人工授粉を行う必要があります。また、人工授粉を行うためには雄花が必要です。株が小さいうちは花が2つ揃わないことがありますが、2株以上栽培するとこの心配はなくなります。ただし、家庭菜園では栽培スペースが必要で、2株植えると収穫量も増えますが大量な収穫にもなるので、私は1株栽培をおすすめします。
花が揃わない問題は、株が成長してくると雄花も次第に咲くようになるため、心配いらずです。最初は我慢して様子を見ましょう。確実に受粉させるためには花が揃うのも待たないでも「トマトトーン」を使う方法もあります。雌しべにトマトトーンをかける事で受粉した事と同じ状況になる薬剤で、ズッキーニ以外にも色々な野菜に使えるので便利です。希釈タイプが冷蔵庫保管で長く使えるのでオススメです。
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花ズッキーニの作り方を教えてください。いつ収穫すればいいですか?
- 花ズッキーニの作り方を教えてください。いつ収穫すればいいですか?
-
普通のズッキーニでも花ズッキーニは作れますが、花のサイズが小さいため、詰め物をしたい方には物足りないかもしれません。花ズッキーニを育てる際は、「ステラ2」など、花ズッキーニ用の品種を選ぶことをおすすめします。ちなみに「ステラ2」は花専用ではなく、実も美味しく食べられます。花ズッキーニには「雄花(おばな)」と「雌花(めばな)」がありますが、根元に実がついている雌花を小さいうちに収穫します。花の状態:ズッキーニの花が開き始めた頃(特に朝方が最適)に収穫します。開ききる前のつぼみの状態も柔らかくて美味しいです。花の大きさ:花が直径約10センチメートルになるのが目安です。大きすぎず、しおれていない新鮮な状態で収穫しましょう。なお、午前10時ごろには花が閉じてしまうので、早朝に収穫するのがベストです。花ズッキーニは、フライや詰め物、サラダなどさまざまな料理に使えるため、収穫を楽しんでみてください。
ズッキーニはどれくらいのサイズで収穫すれば良いですか?
- ズッキーニはどれくらいのサイズで収穫すれば良いですか?
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ズッキーニは、一般的に15~20センチメートルのサイズで収穫するのが理想です。このサイズで収穫すると、果肉が柔らかく、風味も豊かです。小さすぎる場合:味があまりないことが多い。大きすぎる場合:果肉が硬くなり、種が大きくなるため、食感や味が落ちることがあります。個人的な感想ですが、お化けズッキーニでも全然味は変わらないと思います。
ズッキーニでおすすめの品種は何ですか?
- ズッキーニでおすすめの品種は何ですか?
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全てを栽培したわけではないですが、私の感想はズッキーニは品種や色によって大きく味は変わらない。という気がします。黄色でも緑でも味に大きな違いは感じないので、まずは最も一般的な緑の「ダイナー」がおすすめです。
花ズッキーニにして食べたい人は「ズッキーナ」 「ステラ2」がおすすめです。ステラ2は苗で売っているのを見た事が無いので種から育てましょう。
ズッキーニは1株からどれくらい収穫できますか?
- ズッキーニは1株からどれくらい収穫できますか?
-
ズッキーニは1株あたり20~30本程度の収穫が期待できます。適切な栽培条件が整っていれば、初夏から秋にかけて継続的に収穫が可能です。成長が早いため、数日ごとに確認して適切なタイミングで収穫すると、次々と実をつけ続けます。収穫出来るためには受粉をしっかりさせないと実にならないので人工授粉を行いましょう。
ズッキーニが超巨大になりました。食べられますか?
- ズッキーニが超巨大になりました。食べられますか?
-
ズッキーニは、大きくなっても問題なく食べられます。成長が早く、あっという間に大きくなりますが、味はほとんど変わりません。ラグビーボールくらいの大きさまで育っても、切ってみるとサイズが大きいだけで、味は普通のズッキーニと変わらず楽しめます。
冷凍・冷蔵保存方法
- 常温保存・・・新聞紙で包んで常温保存
- 冷凍保存・・・輪切りにして重ならないようにジップロック
ズッキーニは常温で保存します。乾燥を防ぐために新聞紙で包み、風通しの良い場所で保管すれば、1~2週間ほど保存が可能です。
切った余りを保管する場合は、ラップで包んで冷蔵庫に入れます。
冷凍保存する場合は、ズッキーニをカットしてから重ならないように金属バットに並べ、冷凍後にジップロックに移すと良いでしょう。
使いやすい大きさに切っておけば、調理の際に便利です。
そのまま解凍せずに、炒め物やスープに加えて調理することができます。
大量消費レシピ
- ラタトゥイユ
- 揚げびたし
ズッキーニは、非常に大きくなっても味がほとんど変わらない珍しい野菜です。大きく育ったズッキーニも、トマトや鶏肉と一緒に煮込んでラタトゥイユを作れば、パスタと和えたり、そのまま食べたりすることができます。
また、ズッキーニ、ピーマン、ナスを揚げて、甘辛いタレに浸ければ、揚げびたしが作れます。
冷蔵庫に常備しておけば、夏に食べるそうめんと一緒に楽しむと最高です。