種類 | 果菜類 |
科目 | ウリ科 |
栽培難易度 | |
収穫量 | |
管理の手間量 | |
植える時期 | 4月下旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月下旬~10月上旬 |
連作障害 | あり(3~4年) |
初心者おすすめ | 苗 |
プランター栽培 | ○ |
日当たり | 日なた |
支柱 | ○ |
マルチ | ◎ |
ベット高さ(畝高) | 15~20cm |
1列植え | 60㎝(ベット幅) 35~40㎝(株間:縦) なし(条間:横) |
2列植え | 90~100㎝(ベット幅) 35~40㎝(株間:縦) 60㎝(条間:横) |
pH | 5.7~7.2 |
堆肥 | 3~4kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
最初の肥料(元肥) | 250g/㎡(化成肥料) |
追加の肥料(追肥) | 20~30g/㎡(化成肥料) ※14日毎 |
コンパニオンプランツ | ネギ、パクチー、レタス等 |
植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。
北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。
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年間スケジュール
植え付け時期と収穫時期
エリア | 種まき | 苗植え | 収穫 |
---|---|---|---|
暖地 | 4月上旬~5月下旬 | 5月中旬~7月中旬 | 6月~10月 |
温暖地 | 4月上旬~5月下旬 | 5月中旬~7月中旬 | 6月~10月 |
寒冷地 | 4月中旬~6月上旬 | 5月下旬~7月上旬 | 6月下旬~10月中旬 |
- 最低気温10℃以上のGW前後
- 発芽地温・・・15℃以上
植え付けるタイミングは霜が降りる心配がなくなってからです。
地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が10℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!
ホームセンターでは早い段階で販売される事が多いですが、販売されている時はまだ早い時が多いです。
早く植えると寒さで育たないなど失敗するので早めに買った場合は苗を温かい場所で保管しておきましょう。
つるおろし栽培の手順
- ネットが不要で片付けも簡単
- 小づる・孫づるは全部カットするだけ!管理が簡単で分かりやすい
- 下の葉をカットしていくので常に新しい葉が残り病気予防になる
- 収穫量が1株から50本~100本位と少ない
- 専用のクリップが必要
きゅうりはたくさんの仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「つるおろし栽培」です。
家庭菜園できゅうり栽培で最も悩むのは、たくさん出てくる葉っぱをどうやってカットして、どれを伸ばしていけばいいのかがわからなくなる事です。
そして葉が茂りまくり、だんだんと病気になって最終的には枯れる、収穫がうまくいくと毎日きゅうりが出来すぎてきゅうりを食べるのに逆に困るというパターンが私は最も多かったです。
つるおろし栽培は、収穫量は1株から100本くらいしか取れませんが家庭菜園では全然問題ないと思いますし、管理が簡単で分かりやすく、ネットも張らなくていいので片付けも楽です。
欲張ってたくさん収穫できる方法をやっても、結局はきゅうりが大きくなりすぎて捨てるという事にもなるので適切な量を簡単に取れる方法が一番良いですよ。
具体的なやり方は下で紹介しています。
つるおろし栽培のやり方
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必要な材料
- 支柱・・・5本以上
- すずらんテープ等の紐・・・1本
- 誘因クリップ・・・3~4個
合掌造りは2本の支柱を上をクロスさせて紐で結び、両端にそれぞれ同じものを作ります。
その2つの土台をベースに横に1本支柱を通します。この支柱が苗の真上に来るように調整しましょう。
キュウリは植え付けの時に行灯(あんどん)必須です。メリットしかないのでやりましょう。
2列で植える場合は合掌造りだと1本しか横通しできないので、直立式がおすすめです。
苗の真上に来るように、端っこにそれぞれ2本支柱を立てて横に1本通します。
横に通した支柱を固定するのは「クロスバンド」がしっかりと固定出来て動かないので非常に便利です。
なければ紐で固定してもいいですが毎年植えるならぜひ買ってみてほしいです。撤去もすごく簡単です。
横通しした支柱に紐を結び、苗の真上から苗の地面まで垂らします。
この時の紐はすずらんテープでもよいですし、専用のサンラインという紐も売っています。
水平を測る水糸があり私は使ってみましたが、重みに耐えられず栽培の途中で切れましたのでやめましょう。
最初は1か所留めておけばOKです。
伸びてきた主軸がだらーんとしないようにクリップで止めていきます。
クリップを一度外して苗をずりずりと下げます。
そうすると主軸が地面にたまるので、とぐろを巻くように地面にまとめます。
これはクリップを留めるタイミングで同時並行で行う事ですが、脇芽から出てくる葉は全てカットして主軸だけ伸ばしていきます。
一番最初にできたキュウリはもったいないですが大きく成長させないでカットします。
苗が成長するのに栄養を使ってもらって大きく苗を育てることで最終的に収穫量が多くなるからです。2番目のきゅうりから順次収穫していきます。
主軸は下の方にたまっていきます。この下の方にたまった葉は不要な葉なのでカットしていきます。
こうすることで軸だけとぐろを巻き、紐でつるされている葉は常に新しい葉っぱなので病気にもなりにくい状態がキープされます。
きゅうりを収穫しながら、てっぺんまで伸びてきたらまた下げてを繰り返します。
追肥を忘れずに行えばずっと収穫できます。
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畑の準備(土づくり)
投入する資材 | 施肥量 |
---|---|
堆肥 | 3~4kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
肥料 | 250g/㎡ |
- 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
きゅうりは土のPH5.7~7.2と酸性~アルカリ性の幅広い酸度で育ちます。あまり石灰に関して慎重になる必要はありません。
堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥料250g撒きます。
初心者の場合は化成肥料(8-8-8)が簡単でオススメです。
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畝づくり
- 表面を平らにする
- 地面から15~20センチ位の高さに
土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。
水はけが良くなるなどのメリットがあり、きゅうりの畝は15~20センチ位の高さがあれば十分です。
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マルチ
- 黒マルチがおすすめ
- 手に入るなら敷き藁もおすすめ
敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。
家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、黒マルチがオススメです。マルチは無くても育ちます。
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植え付け
苗・タネの選び方
- 病気になったり枯れていないもの
- 節感が詰まっているもの
- 接ぎ木苗がおすすめ
ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。
葉が生えている所と次の葉が生えている所を節といいますが、節が詰まっていてひょろひょろしていない苗を選びましょう。
接ぎ木苗は病気に強い、連作障害を防止できるなどのメリットがあるので少し高いですが枯れてしまって収穫できないと0なので、初期投資しておくのが上手に栽培するコツです。
品種の紹介
- 節なりきゅうり・・・支柱を立てて葉が横に広げて育てるタイプ(一般的)
- 地這きゅうり・・・支柱は無く地面にそのまま這わせて育てるタイプ
お店で売っている一般的な種類を食べたい人は「夏すずみ」を選びましょう。家庭菜園でぜひ挑戦してほしいのは、『四葉きゅうり』や『四川きゅうり』です。
これらは、皮が薄く痛みやすいため、市場にはあまり出回りません。しかし、その分非常にみずみずしくて美味しいのが特徴です。
『四葉きゅうり』は中国系の品種で、『四川きゅうり』は『四葉きゅうり』と一般に市場に出回る『白いぼきゅうり』を掛け合わせたもので、それぞれの良さを兼ね備えています。
漬物用に使われることも多いですが、そのまま食べてもパリッとした食感で非常に美味しいため、家庭菜園ならではの味を楽しんでみてください。
育て方に大きな違いはないので、好きな品種を育てましょう。
きゅうりの育て方は2種類あります。1つは支柱を立てて空中で育てる方法、もう1つは支柱を使わず地面で育てる方法で、そもそも育てる品種が違います。
家庭菜園で一般的に育てられているのは、支柱を必要とする『節なりきゅうり』で、ホームセンターで売っている苗は「節なりきゅうり」で、地這えきゅうりを育てたい人は種を地面に植えて育てる必要があります。
種蒔き・植え付け
植え方 | ベット幅(畝幅) | 株間(縦距離) | 条間(横距離) |
---|---|---|---|
1列(1条) | 60㎝ | 35~40㎝ | なし |
2列(2条) | 90~100㎝ | 35~40㎝ | 60㎝ |
- 苗と苗は35~40㎝離して植える
- 2列で植える場合は60㎝離して90㎝~100㎝の畝にする
苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。
きゅうりは「行燈(あんどん)」を作って植え付けしてあげるのがおすすめ。一緒に仮支柱をしましょう。
行燈をする事で苗を風から守る・保温する事の他にウリハムシを寄せ付けないというメリットがあります。
連作障害
- あり(3~4年)
きゅうりは連作障害がある野菜なので、同じ場所で2年連続で栽培するのはオススメしません。
3~4年間は同じ場所・畝(うね)で育てないようにしましょう。
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コンパニオンプランツ
- ネギ・・・つる割病防除
- パクチー・ネギ・・・コナガ忌避
きゅうりの苗を植える時に、根っこに絡ませて挟むようにネギを植えるとネギの根の拮抗菌の働きにより「つる割病」を防ぐといわれています。
ネギも同様ですがパクチーの匂いを嫌ってアブラムシやコナガを寄せ付けない忌避効果が期待できます。
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支柱立て
- 高さ・・・2.1m・2.4mを選ぶ
- 太さ・・・〇㎜、〇㎜を選ぶ16㎜、24㎜を選ぶ太さ・・・〇㎜、〇㎜を選ぶ
キュウリの支柱は実がなると重くなるので、高さと太さがあるものを選びます。
高さ2.1mもしくは2.4mを選ぶと必然的に太さは16㎜か24㎜になるので、太くて長いものを選ぶようにしましょう。
立て方は「直立型」「合掌造り」など色々ありますが合掌造りが一番しっかりと固定できるのでおすすめ。
日々のメンテナンス
追肥【追加の肥料】
- 1株当たり・・・化成肥料20~30g/㎡
- 初回・・・植え付けから2週間後に株元に
- 2回目以降・・・20日ごとに畝肩(うね肩)に
植え付けから2週間が経過したら、1回目の追肥を株元に施します。
マルチをしている場合は、マルチの穴から株の周りに追肥を与えましょう。
2回目以降の追肥は、20日ごとに畝の肩(畝の端の部分)に撒きます。マルチをしている場合は、マルチを剥がして畝の肩にばら撒き、その後マルチを元に戻します。
マルチを剥がすのが手間な場合は、畝の肩にいくつか穴をあけておき、その穴に追肥をする方法もあります。穴から雑草が生えるのは我慢が必要です。
最初は株元に追肥し、その後畝の肩に移す理由は、根が成長するにつれて、肥料を吸収する位置が変わっていくからです。
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摘心・摘果・摘葉・下葉かき
- 脇芽から出てくるのは全てカット
- 摘心はせずにきゅうりの先が紐の先端まで行ったらクリップをずらす
- 下の方の葉っぱはカットして、下にとぐろを巻くように主軸をまとめる
- 一番最初のきゅうりの実は小さいうちにカット
- きゅうりは主軸のきゅうりだけ収穫
つるおろし栽培の手順で画像で説明していますが、今回紹介する栽培方法は摘心(先端をカット)することはありません。
ひたすら主軸を上に伸ばして、わきから出てくるのも全てカットして主軸につく実だけを収穫します。
ネットも不要で横に広がらないので収穫量は少ないですが、常に葉っぱも新しいもので育てていくので病気も少なく長く収穫できます。
基本的に下葉をかく事、脇芽をカットする事、クリップをずらす事をやるだけなので非常に簡単で覚えることがありません。
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人工授粉
- きゅうりは必要がない
きゅうりは「単為結果(たんいけっか)」と言い、受粉しなくても実がなるので人工授粉は不要です。
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水やり
- 真夏は水やりを毎日やるのがおすすめ
- 曲がりキュウリは水不足の合図
植え付け直後は、数日に1回の水やりがオススメですが、雨が降る場合は水やりは不要です。
実がつき始めると、水分を非常に多く必要とするようになるため、雨が降らない時は家庭菜園では水やりをしっかり行うことで失敗が少なくなります。
夏場(7月・8月)は毎日水やりをすることが推奨され、気温が下がった夕方や早朝に水を与えるのが理想的です。
気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避けましょう。
きゅうりはその果実がほとんど水分でできているため、水を非常に好む植物です。水切れを起こさないように注意しながら育てましょう。
きゅうりの果実が曲がってしまうことがありますが、家庭菜園では水切れが原因となることが多いです。
栽培期間が1~2ヶ月と長いのでカルシウムを水分補給がてらに与えるといいです。
家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。
収穫
- 実が20~30センチでハサミで収穫
- 朝に収穫しよう
きゅうりは実が20~30センチになったら、園芸用のはさみを使って収穫しましょう。1日で2~3㎝伸びるのであっという間におばけキュウリになります。
おばけきゅうりになっても「きゅうりのキューちゃん」にすれば美味しく食べられるので捨てずに食べましょう。
ハサミでカットすることで切り口がきれいになり株が痛む事を防ぎます。
果菜類のきゅうりは朝の収穫が一番おすすめです。
光合成をして前日に蓄えた栄養が朝は一番身に蓄えられているのでみずみずしくて美味しいからです。
病害虫
- 病気・・・うどん粉病/べと病などが注意
- 害虫・・・ウリハムシ/アブラムシなどが注意
病気
うどん粉病
うどんこ病はきゅうり栽培では必ずと言っても発生するくらい多発する病気です。
葉の表面に白い粉を振ったような状態になり、カビが発生している状況です。
梅雨時など過湿により発生する事が多いですが、あまり被害が広がると農薬で対策するしか方法が無くなります。
発生が少ないうちは重曹スプレーなど自然農薬で対処できる事もあるので早めの対策が吉です。有機栽培で使えるカリグリーン
べと病
べと病も過湿状態で発生しやすく、葉脈に囲まれた黄色い斑紋が発生します。
次第に葉が下の方から枯れていき、発生してしまうと農薬で治せる病気では無いので予防が大切です。
肥料を適切に与える・土からの水の跳ね返りを予防する(マルチ・敷き藁など)・予防農薬を撒くなどです。予防農薬では有機栽培で使えるサンボルドー
ウリハムシ
ウリハムシはきゅうり栽培で被害がでる事が多いですが、株が成長してからの被害はそこまで深刻ではありません。
苗が小さい時に被害にあうとその後の生育が妨げられ収穫量に大きく影響を及ぼします。
苗の植え付けの際に行燈(あんどん)をする事でウリハムシの飛来を防ぐ事が出来るのでオススメ。
アブラムシ
アブラムシは葉に穴をあけたりしませんが葉から汁を吸う事で葉全体が委縮します。
アブラムシがモザイク病運んできてモザイク病になるので注意です。被害が大きい場合はその葉を取り除く事も必要ですが防除出来ます。
家庭菜園では自然農薬のスプレーを作ったり、歯ブラシで除去する方法もあります。
質問コーナー
きゅうり栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。
きゅうり栽培の疑問・質問一覧
質問クリックすると該当箇所にジャンプ!
葉の表面につく白い粉は何ですか?
- 葉の表面につく白い粉は何ですか?
-
うどん粉病でしょう。肥料切れ、窒素過多、多湿もしくは乾燥状態で発生しやすいです。お酢などで殺菌効果があるといわれていますが、発生した後に治す効果は無いと考えられており、予防的に撒くのがおすすめです。家庭菜園で使える農薬では有機栽培で使える家庭園芸用カリグリーンがおすすめです。
きゅうりが曲がるのはなぜですか?
- きゅうりが曲がるのはなぜですか?
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主に水分不足や肥料不足が原因です。収穫最盛期に曲がりが出てくるようになったら、追肥や水やりをしてください。2週間に一度1株当たり30g~40gの化成肥料を与えましょう。夏場は毎日1回は水やりをしましょう。
きゅうりの実がならないのはなぜですか?
- きゅうりの実がならないのはなぜですか?
-
肥料が不足している、水やりが不足している、葉が茂りすぎて日照不足になっているが考えられます。追肥をする、水やりを1日1回行うなどが改善方法として考えられます。日当たりが良い場所に植えている場合なのに、実がならない場合は、葉が茂りすぎの可能性があります。途中でどの葉をカットすればいいかわからない状態になるので、初心者は今回紹介しているつるおろし栽培がおすすめです。
きゅうりの実が黄色くなって枯れるのはなぜですか?
- きゅうりの実が黄色くなって枯れるのはなぜですか?
-
日照不足の可能性が高いです。それ以上は成長しないのでカットしましょう。葉が茂りすぎて日が当たっていない可能性が高いので、葉をカットして日当たりをよくしましょう。
きゅうり栽培にネットは必須ですか?
- きゅうり栽培にネットは必須ですか?
-
多収の栽培方法では必要ですが、紹介しているつるおろし栽培では不要です。初心者はネット不要の栽培方法がおすすめ。途中で葉っぱをどこを切ればいいかわからない状態になりやすいので結果的に枯れてしまったり、病気になったりして農家のような収穫量は難しいです。つるおろし栽培は収穫量が少ないとはいっても50~100本ほどは1株から収穫出来るので、家庭菜園できゅうりの収穫量が丁度よい量で、毎日きゅうり地獄にならない最適な方法だと思います。
きゅうりの葉が穴だらけになりました。病気ですか?
- きゅうりの葉が穴だらけになりました。病気ですか?
-
病気の可能性もありますが、生育初期(きゅうりの実がなる時)までに多いのはウリハムシの被害です。ウリハムシは植え付けの時に、行灯(あんどん)をする事で防げるので植え付けでは行灯をしましょう。苗がだんだんと大きくなってきた場合は多少穴が空いていても、古くなった葉をカットして常に新しい葉を育てていくので、ウリハムシの穴の被害はそこまで問題になりません。
きゅうりは苗を買った方がいいですか?種でも育ちますか?
- きゅうりは苗を買った方がいいですか?種でも育ちますか?
-
初心者は苗を買いましょう。通常の苗でも良いですが、2・300円しか変わらないので接ぎ木苗を買う事をおすすめします。家庭菜園では本数を植えないので、1本ダメになるとそのシーズンのきゅうりが収穫できないので、病害虫に強い接ぎ木苗はとてもおすすめです。種から育てる場合は30日かかりますので、一般的なGW前後の植え付けの場合は3月末の1か月前から苗を育てる必要があります。
きゅうりの品種は何がおすすめですか?
- きゅうりの品種は何がおすすめですか?
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一般的なスーパーで売っている品種は「夏すずみ」です。とりあえず何かを育てたい人は、夏すずみを選びましょう。「黒サンゴ」は漬物向きの中国系のキュウリで生で食べると美味しくないという声もあるようです。私のおすすめは「四川(しせん)きゅうり」でどちらの特徴もかけあわせた美味しさで、パリッとしていて生食にも向いているし漬物にしても全然美味しさが違うと感じる事が出来るので、是非挑戦してほしい品種です。
去年植えた所に今年もきゅうりを植えてもいいですか?
- 去年植えた所に今年もきゅうりを植えてもいいですか?
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きゅうりは連作障害があるので、3~4年は同じ場所にウリ科を植えないように場所を変えましょう。連作障害は収穫量が減ったり、病気になったりする可能性が高まります。きゅうり以外のウリ科はズッキーニ・かぼちゃ・ゴーヤ・スイカ・メロンなどがあります。
収穫が始まったら何をすればいいですか?
- 収穫が始まったら何をすればいいですか?
-
収穫が始まったら最初に与えた肥料(元肥え)では栄養が足りなくなるので、追肥をしましょう。1本目の収穫が始まったタイミングから追肥しましょう。追肥は1株当たり20~30gの化成肥料を与えます。一番初めは株の周りに与えて、その後は2週間毎を目安にベット【畝(うね)】の肩に与えます。マルチをしている場合は剥がして与えて、また戻します。めんどくさい場合はマルチに穴が空いてしまいますが畝の肩に追肥用の穴を空けておきましょう。他にも、下の方の葉をかいて風通しを少なくして病気にならないようにする「下葉かき」などの葉のメンテナンスもしましょう。
きゅうりの実につく白い粉は何ですか?
- きゅうりの実につく白い粉は何ですか?
-
きゅうりの表面についている白い粉は『ブルーム』と呼ばれます。これは農薬ではなく、きゅうりが自ら水分の蒸散を防ぎ、環境の変化から実を守るために持っているもので、安全に食べられます。むしろ、皮が薄く高品質なきゅうりについていることが多いので、心配いりません。市場に出回っている品種の多くはブルームがないものです。理由は、皮が厚くて流通時に傷が付きにくいことや、日持ちの良さ、見た目の美しさが重視されるからです。でも本当は、ブルームがあるきゅうりの方が美味しいんですよ。
冷凍・冷蔵保存方法
- 冷蔵保存・・・キッチンペーパーや新聞紙に包んで立てて冷蔵庫
- 冷凍保存・・・1本のままラップに包んでジップロック
きゅうりは冷凍するなら1本のままがオススメ。そのまま解凍して和え物等に使えます。
冷蔵保存の場合はキッチンペーパーや新聞紙に包んで立てて保存しましょう。ジップロックや牛乳パックを使うと上手に立てて保存ができます。
また、収穫した野菜を入れる袋を一工夫するだけで、長持ちします。野菜から出るエチレンガスを吸収して鮮度を保ってくれる袋
そこまで高くなく、野菜をおすそ分けする際にも喜ばれるので、冷蔵庫で腐らせてしまう人にもとてもおすすめです。
大量消費レシピ
- 叩いてそのまま漬物
- きゅうりのキューちゃん
ジップロックに入れてそのまま棒でたたき、ごま油・醤油・塩昆布・すりおろしにんにくで揉めば簡単に漬物に。
大量消費レシピはキュウリのキューちゃんを自家製で作る事です。おばけきゅうりになってしまっても美味しく食べられるし、簡単に大量にキュウリを消費できるのでオススメ。