- べと病が発生する原因
- べと病の予防方法
- べと病の治療方法
葉に葉脈に沿った感じで病斑がでて重症になると黄色になり全体の生育が悪くなります。
高畝にして水はけをよくしたり、輪作をするなど基本的な対策を守ります。
農薬での予防はサンボルドーが天然成分を使っていておすすめ。
べと病の被害状況と発生する原因


- 気温:20度~24度(ウリ科)、10度~15度(アブラナ科やネギ類)
- 時期:3月~4月頃、10月~11月頃
- 初期症状は葉表に、最初は淡黄色でやがて黄色から茶色になる斑点ができる
- 葉脈と葉脈の間に囲まれた部分が角形で茶黄色のステンドグラス状の病斑が広がる
- 重症化すると葉の一部または全部が黄化して枯れ、株の生育が悪くなる。
- 土の中にいるカビ菌が原因
雨が多く湿度が高い季節に発生しやすい病気です。
べと病は初期症状は葉に発生があり、特徴としては葉脈に沿ってステンドグラス状(角張った状態)に黄色や茶色の斑点が発生します。
根本に近い葉から発生しやすく、重症になると黄色になり全体の生育が悪くなります。
べと病の原因はカビ菌です。
カビ菌が葉の裏表にある気孔から侵入し症状が発生し、残渣をすき込んだ時に残っている菌が翌年まで越冬することで発症することもあります。
風や振動によってカビが空気中を漂い、他の植物に感染が拡大します。
べと病の被害が出る野菜
こんな野菜にべと病は発生しやすいです。
【発生前】べと病の防除・予防対策
- 無農薬で出来る予防法
- 農薬を使う予防法
病気が発生する前に出来る「無農薬で出来る要望策」「農薬を使った予防策」を紹介します。
(無農薬)防除・予防方法
- 水はけと泥はね対策(畝高にする・マルチをする)
- 肥料成分を守り、密植しない、実をつけすぎない
- 輪作する
- 自作のスプレーをする
水はけと泥はね対策


大雨などで水はねした土に細菌が含まれていることがあります。これらの細菌は、作物の傷などから侵入して発病することもあります。したがって、頭上から水をやるのではなく、株元に水を与えましょう。
水はねを防ぐためには、マルチシートの使用が効果的です。
肥料成分を守り、密植しない、実をつけすぎない


窒素が多いことや肥料不足が原因となるため、施肥量を適切に守ることが重要です。
マイガーデンベジフルは、窒素成分が多くないため、家庭菜園での追肥としておすすめの肥料です。
風通しを良くすることで菌の滞留を防ぐため、野菜が成長してきたら下葉をどんどん取り除いてすっきりさせましょう。
また、株と株の間隔を適切に保ち、密植しないように注意します。
さらに、株が実をつけすぎて弱っているときに病気が発生しやすくなるため、収穫できる実は大きくなりすぎる前に適宜収穫しましょう。
輪作をする
発生した野菜を治す事は出来ませんが、病気は異なる野菜では発生しないこともあるため、同じ野菜を同じ場所で栽培しないように連作障害対策を行い、輪作をするのも良い方法です。
べと病予防の無農薬自然派スプレー
- トウガラシの酢漬けスプレー
- 木酢液スプレー
- ストチュウ
身近な物で作る自然派スプレーは農薬では無いので定期的(1週間や2・3日単位)で散布を継続しないと効果が出ないので注意。
べと病にお酢のスプレーが効果的だという記事を見かけますが、実際に効果が証明された論文は見つかりませんでした。
お酢を散布することで野菜の免疫力が向上し、結果的に菌に侵されにくくなるという効果がありますが、治療効果はありません。
お酢は農薬ではないため、発生初期に一定の効果がある可能性はありますが、予防には複合的な対策をとることが重要です。
葉の裏表にまんべんなく散布し、継続することが大切です。プランターで育てている場合はスプレーで十分ですが、地植えの場合は噴霧器の使用をおすすめします。
具体的なスプレーの作り方は下記ページにて紹介しています。

(農薬)防除・予防方法
- サンボルドー
- STダコニール1000
農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。
STダコニール1000が効果的です。
有機栽培を行っている人はサンボルドーもおすすめです。
【発生後】べと病の治療方法と対策


- 農薬での治療は出来ない
- 太陽熱消毒で菌を殺す
- 天地返しをして菌を遠ざける
いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。
畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。
べと病の菌は太陽熱の高温で死滅するため、「太陽熱消毒」は家庭でできる有効な方法です。ただし、土の温度が十分に上がる夏にしか行えないので注意が必要です。
この記事の画像はエリリンさん(@erimix24)、いのくんさんからご提供いただきました。
ご協力ありがとうございます。