種類 | 果菜類 |
科目 | ナス科 |
栽培難易度 | |
収穫量 | |
管理の手間量 | |
植える時期 | 5月上旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月中旬~11月上旬 |
連作障害 | あり(3~4年) |
初心者おすすめ | 苗 |
プランター栽培 | ○ |
日当たり | 日なた |
支柱 | ○ |
マルチ | ◎ |
ベット高さ(畝高) | 15~20cm |
1列植え | 60~90㎝(ベット幅) 40㎝(株間:縦) なし(条間:横) |
2列植え | 120㎝(ベット幅) 40㎝(株間:縦) 50㎝(条間:横) |
pH | 6.0~6.5 |
堆肥 | 2~3kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
最初の肥料(元肥) | 130g/㎡(化成肥料) |
追加の肥料(追肥) | 30g/㎡(化成肥料) ※14日毎 |
コンパニオンプランツ | 落花生、ニンニク、ニラ等 |
植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。
北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。
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年間スケジュール
植え付け時期と収穫時期
エリア | 種まき | 苗植え | 収穫 |
---|---|---|---|
寒冷地 | 3月中旬~4月上旬 | 5月下旬~6月中旬 | 7月上旬~10月下旬 |
温暖地 | 3月上旬~4月上旬 | 5月中旬~6月上旬 | 6月中旬~10月下旬 |
暖地 | 3月上旬~3月中旬 | 4月下旬~5月中旬 | 6月上旬~11月中旬 |
- 最低気温10℃以上のGW前後
- 発芽地温・・・地温15℃以上
植え付けるタイミングは霜が降りる心配がなくなってからです。
地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が10℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!
ホームセンターでは早い段階で販売される事が多いですが、販売されている時はまだ早い時が多いです。
苗が無くなるので早く買う場合は、暖かい日の当たる場所などでポットのまま水やりして保管しましょう。
2本仕立て栽培の手順
- 仕立て方が一番簡単で練習に良い
- 収穫量が少ないといっても1株から50個以上は取れる
- 株数が多いと支柱がたくさん必要
しし唐はたくさんの仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「2本仕立て栽培」です。
栽培方法で一般的なのは「3本仕立て」です。〇本仕立てとは、主軸(太い枝)を何本残して育てるかを示すもので、4本仕立てや5本仕立ての方法もあります。
本数が増えると収穫量は増えますが、葉が茂りすぎて管理が難しくなったり、風通しが悪くなったりして、病気のリスクが高まります。また、枝が増える分、必要な肥料の量も増えます。
そのため、初心者には私の経験から「2本仕立て」が最もおすすめです。
2本仕立てをマスターすれば、3本や4本の仕立ても同じ原理で栽培できるようになります。
しし唐の栽培方法は以下の通りです。
- ”2本の主軸”を育て「主軸から出る果実はすべて収穫」
- ”主軸から伸びる脇芽”は「放任栽培でOK」
という作業を繰り返します。
2本仕立てのやり方
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必要な材料
- 支柱・・・1株あたり2本(長さ1.2m、1.5m、1.8mで太さ11~20㎜ほど)
- 仮支柱・・・1本
- 誘引(ゆういん)用の紐
短めの支柱(60~80cm)を斜めに地面に差し込み、苗を優しく紐で誘引しましょう。
麻ひもは土にそのまま捨てても自然に分解されるため、環境に優しく便利です。また、行灯(あんどん)を併用すると、成長が促進されるためおすすめです。
植え付けの際に一緒に準備しておくと、後々の作業が楽になります。
しし唐の2本仕立ては、主軸を2本U字型に育てる方法です。苗を挟んで逆ハの字になるように、2本の支柱を立てます。
支柱は30cmほどしっかりと土に刺し込みましょう。
1番花(果実)は、風で少し揺れるだけでも受粉するため、軽く揺らして受粉を助けてあげましょう。
1番花が受粉すると、実がつきやすくなり、今後たくさんの花が咲くようになります。
ただし、1番花を大きく育てると株の成長が抑えられてしまうため、食べられないほど小さいサイズで早めに収穫するようにしましょう。
1番花の収穫時に追肥を行います。1株あたり化成肥料を30g与えましょう。
マルチを使用している場合は、マルチを剥がし、株から約10cm離れた場所に均等に撒きマルチを元に戻します。
しし唐は、1番花を頂点に、基本的にU字型に分岐します。もし枝が3本になっている場合は、1本をカットして2本に整えます。この2本の枝を支柱に誘引し、紐で固定しながら育てていきます。
枝が次々と伸びてきて、どの枝を主軸にすればよいか迷った場合は、2本のうち太い方を主軸とし、引き続き2本を誘引して育てていきます。
この誘引作業は最後まで続けます。
1番花が咲く頂点からU字型に枝分かれしますが、その分岐点より下の部分はすっきり整えます。
主軸には大きな葉が5枚ほどついていると思います。その葉の間から出てくる脇芽は全て取り除き、脇芽に使われるはずの養分を株の成長に集中させ、株自体を大きくします。
主軸は支柱にしっかりとまっすぐ誘引しますが、葉と主軸の間から次々と脇芽が出てきます。この脇芽は成長して枝となり、徐々に茂っていきます。
最も重要なのは、この脇芽をどのようにカット(摘芯)していくかです。
ピーマンと違って放任栽培でも家庭菜園では十分に収穫できます。
追肥を続けることで植物は大きく成長するため、14日ごとを目安に追肥を行います。ただし、状況によっては肥料が多すぎたり少なすぎたりすることがあります。
そこで、「花の中心部が飛び出ているかどうか」を目安に、追肥のタイミングを判断します。
・中心部が飛び出ている場合は、肥料が十分なので追肥の間隔を少しあけても構いません。
・中心部がへこんでいる場合は、肥料不足のサインなので、追肥を行いましょう。
2回目以降の追肥は、畝(うね)の肩の部分に施します。根は生長して広がっているため、株元ではなく肩の部分で効率的に肥料を吸収できるからです。追肥時には、マルチを剥がしてから、再び元に戻してください。
⑥で脇芽をカットした後は、下の方に残っている葉を全て取り除き、主軸だけを残してスッキリとした状態にします。葉を減らすことで、病気の発生を防ぐ効果があります。
また、枯れている葉や病気の葉も同様に取り除いていきましょう。枝や葉が茂りすぎると、逆に実をつけにくくなるため、苗の中心に向かって伸びている枝は適度に剪定してあげると良いです。
剪定の目安としては、通路の向こう側にいる人が見える程度に枝を整理すると、風通しが良くなります。
実がたくさんついてくると、しし唐は重くなる一方で軸が弱くなり、大風などで折れてしまうことがあります。
収穫の適期を見極めてしっかりと収穫し、主軸を誘引することを心がけましょう。
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畑の準備(土づくり)
投入する資材 | 施肥量 |
---|---|
堆肥 | 2~3kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
肥料 | 130g/㎡ |
- 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
- 肥料は少なめに
堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥料130g撒きます。
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畝づくり
- 表面を平らにする
- 地面から15~20センチ位の高さに
土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。
水はけが良くなるなどのメリットがあり、しし唐の畝は15~20センチ位の高さがあれば十分です。
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マルチ
- シルバーマルチがおすすめ
- 手に入るなら敷き藁もおすすめ
敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。
家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、普通の黒マルチでも大丈夫です。
もし手に入るのであれば、アブラムシの飛来を抑えるシルバーマルチがオススメです。マルチは無くても育ちます。
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植え付け
苗・タネの選び方
- 病気になったり枯れていないもの
- 節感が詰まっているもの
- 接ぎ木苗がおすすめ
ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。
葉が生えている所と次の葉が生えている所を節といいますが、節が詰まっていてひょろひょろしていない苗を選びましょう。
葉がしっかりと大きい、茎が細すぎない苗を選ぶと良いでしょう。
価格が少し高い「接ぎ木苗」は病気に強い、連作障害を防止できるなどのメリットがありおすすめです。
枯れてしまって収穫できないと収穫量0なので苗を買う段階で初期投資しておくのが上手に栽培するコツです。
品種の紹介
- 小さいしし唐(5㎝前後)・・・早生ししとう など
- 細長いしし唐(10㎝前後)・・・ピリ辛韓国とうがらし、札幌大長なんばん など
- 大きいしし唐(15㎝前後)・・・万願寺とうがらし、三宝甘長とうがらし など
- 一般的なしし唐は「早生ししとう」で天ぷらに
- そのままポリポリ生で食べるなら「ピリ辛韓国とうがらし」「札幌大長なんばん」
- 肉詰めにも良い肉厚で調理向け「万願寺とうがらし」「三宝甘長とうがらし」
「唐辛子」と「しし唐」の違いは、『甘さ』と『大きさ』にあります。
一般的に辛いものを唐辛子と呼び小さい一般的なものもあれば肉厚なハラペーニョのようなものもあります。
一方で、しし唐は辛さが弱く、10〜15cm程度の細長い形が多いです。
このブログでは、サイズではなく「辛くない唐辛子」を「しし唐」として分類し、「辛い唐辛子」は「唐辛子」として紹介します。
生のまま食べたい方には、日本ではデルモンテが出している「ピリ辛韓国とうがらし」が生のまま食べられてホームセンターでも多くの苗が販売されています。
日本には生食用の「札幌大長なんばん」などの在来種も存在します。
ホームセンターでよく見かける「万願寺とうがらし」は名前は辛そうですが、実際の辛さはほとんどありません。肉詰めや肉巻き、焼いて醤油とおかかをかける食べ方がおすすめです。
種蒔き・植え付け
植え方 | ベット幅(畝幅) | 株間(縦距離) | 条間(横距離) |
---|---|---|---|
1列(1条) | 60~90㎝ | 40㎝ | なし |
2列(2条) | 120㎝ | 40㎝ | 50㎝ |
- 苗と苗は40㎝離して植える
- 2列で植える場合は50㎝離して120㎝の畝にする
苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。
植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。
連作障害
- あり(3~4年は空ける)
しし唐は連作障害がある野菜なので、同じ場所で2年連続で栽培するのはオススメしません。
3~4年間は同じ場所・畝(うね)でナス科(じゃがいも・トマトなど)を育てないようにしましょう
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コンパニオンプランツ
- バジル/ネギ/パセリ/ニンニク・・・害虫予防
- ニンジン/ホウレンソウ/落花生・・・相互成長
バジルやパセリ等を近くに植えるとその臭いで害虫が寄ってこない効果があります。
ニンニクも同じ効果があります。また植え付けの時にしし唐の苗の根をネギと一緒に交えて2本のネギで挟むように植えると青枯れ病の対策になります。
同じナス科のトマトも同じですが、落花生を近くに植えるとマルチ代わりになって土壌の保湿効果もあります。
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支柱立て
- 高さ・・・1.2m、1.5m、1.8mを選ぶ
- 太さ・・・11㎜、16㎜、20㎜を選ぶ
しし唐の支柱は、太さや長さにそれほどこだわる必要はありません。
しし唐の株は約1.5m前後まで成長するため、その程度の長さがあれば十分です。
太さについても、トマトやキュウリの支柱ほどしっかりしていなくても問題ありません。
支柱を立てるときに、苗を紐でくくる作業(誘引)はコツがあるので注意しましょう!
やり方を間違えると成長の過程で苗が折れてしまう・傷がつき病気になる事につながります。
日々のメンテナンス
追肥【追加の肥料】
- 1株当たり・・・化成肥料30g/㎡(2週間毎)
- 初回・・・植え付けから3週間後に株元に
- 2回目以降・・・14日ごとに畝肩(うね肩)に
しし唐は、1番果ができたら追肥の合図です。まず、マルチを剥がし、株のまわり10㎝離れた場所に与えて、再びマルチを元に戻しましょう。
2回目以降の追肥では、根が広く張っているため、マルチを剥がして畝(うね)の肩に肥料を撒くだけで十分に吸収されます。
ただし、肥料を定期的に与えるだけでは肥料過多になることもあるため、しし唐の花の状態を見て追肥が必要かどうか判断します。
しし唐の花の真ん中が飛び出ている(雌しべが雄しべよりも長い)場合はOKです。
逆に、真ん中が短い(雌しべが雄しべよりも短い)場合は肥料不足のサインです。
このような場合を除いては、追肥をしっかりと与えましょう。
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整枝・摘芯・摘果・摘葉・下葉かき
- 主軸を2本にして残り伸ばしていく(整枝)
- 1番最初の実は小さいうちに取り除く(摘果)
- 古くなった葉はカット、真ん中で混み合っている葉もカット(摘葉)
- 1番果の下までの5節目までに出る脇芽は全てカット(下葉かき)
しし唐は、1番果(最初に咲いた花)が頂点となり、そこから左右に2本の枝にUの字に分岐します。
2本仕立てでは、この2本の分岐した軸を支柱に紐で誘引しながら伸ばしていきます。
成長が進むと、分岐が2本から4本、さらに8本と増え、どれを誘引すればよいか分かりにくくなることがよくあります。
支柱に誘引する軸は決まっていないので、自分で選ぶ事になります。太くしっかりした軸を選び、1本の支柱に1本の軸をしっかりと誘引することを心がけましょう。
1番果は、受粉させて実をつけますが、まだ小さく食べられないうちに摘み取りましょう。これは、株全体に栄養を行き渡らせ、より健全な成長を促すためです。
また、1番果の下にある脇芽(幹と葉の間から生える芽)は、すべて摘み取ります。
支柱に誘引している主軸以外の脇芽が大きくなると、側枝(脇芽が成長して枝になる)が発生します。
側枝は放任栽培で何もしなくても大丈夫です。
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人工授粉
- しし唐は人工授粉が不要
しし唐の花は一つの花の中に雄しべと雌しべがあり、基本的に風で揺れるだけで受粉が行われます。
そのため、通常は人工授粉の必要はありません。畑で栽培している場合、虫が自然に受粉を助けてくれます。
ただし、ビニールハウスなど風が届かない環境では、軽く花を揺らすことで受粉を促すことができます。
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水やり
- 真夏は水やりを毎日やるのがおすすめ
- リキダスを一緒に与えると良い
植え付け直後は、数日に1回の水やりがオススメですが、雨が降る場合は水やりは不要です。
実がつき始めると、水分を非常に多く必要とするようになるため、雨が降らない時は家庭菜園では水やりをしっかり行うことで失敗が少なくなります。
夏場(7月・8月)は毎日水やりをすることが推奨され、気温が下がった夕方や早朝に水を与えるのが理想的です。
気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避けましょう。
しし唐は尻腐れ病といって果実のお尻が茶色く腐ってしまう病気があるのでカルシウムを水分補給がてら与えるといいです。
家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。
収穫
- 実が7~10センチでハサミで収穫
- 朝に収穫しよう
- 早生ししとう【小さい】・・・7~10cm
- ピリ辛韓国とうがらし【細長い】・・・10~15cm
- 万願寺とうがらし【大きい】・・・15~20cm
赤色などに色づくまで着果させておくと株が弱ってきますので、完熟果までつけておくのは気を付けましょう。
1番果が成りますが、勿体ないと思わずに小さい食べられないサイズのうちに収穫しましょう。
株を大きく育てるためですが、次々としし唐はなるので安心してください。ハサミで収穫するのを忘れずに。
しし唐は風で倒れると折れてしまう位弱いので実をならせたままだと重くてさらにおれるので、収穫をしっかりとすることが大切です。
病害虫
- 病気・・・半身萎凋病/ウイルス病などが注意
- 害虫・・・アブラムシ/ハダニなどが注意
病気
ウイルスモザイク病
しし唐の葉が縮れたり、緑の濃い部分と薄い部分がまじりあって、モザイクタイルのようなモザイク柄になる症状を言います。
症状が進むと先端部が細長い葉になったり、株全体が萎縮してしまい治る事はないので株を抜くしかありません。
アブラムシがモザイク病を媒介するので、アブラムシに対する予防をすることが病気の予防になります。
半身萎凋病
この病気の典型的な特徴は、株の片側だけが急激に萎れることです。最初は葉や茎の片側だけが枯れ始め、もう一方は健康に見えるものの、次第に株全体が萎れてしまいます。
これは細菌性の病気であり、発症後に治療することはできません。感染した株は早めに撤去し、翌年の発病を防ぐための対策が必要です。
予防策としては、「接ぎ木苗の使用」、「輪作の実施」、「太陽熱消毒」が、家庭菜園でも実行できる効果的な方法です。
害虫
アブラムシ
葉の裏側に緑色や黒色の虫が付いている場合、それはアブラムシです。
アブラムシは植物の汁を吸い取ってダメージを与えますが、最も厄介なのは、モザイク病を媒介することや、排泄物によってすす病を引き起こす点です。
初期段階では、水で洗い流す方法も有効ですが、大量発生した場合はスプレーの使用がおすすめです。家庭菜園で使える自然派薬剤としては「ベニカマイルドスプレー」がおすすめ。
ハダニ
ハダニの数が増えると、葉に白い斑点のような跡が現れ始めます。葉の色が抜け白くかすれたようになったり、葉が枯れたりします。
ハダニは水に弱いので霧吹きや噴霧器で水を葉の表と裏に直接吹きかけると洗い流されます。この方法は初期なら効果がありますが大量発生すると対応できないので、スプレーや農薬を使うのがおすすめ。
家庭菜園では、被害が確認された際に使用できる自然派の薬剤として希釈してジョウロで与えるなら「アーリーセーフ」がおすすめです。
そのままスプレータイプで散布したい場合は、3つの天然由来成分で作られていて収穫直前まで使える「ベニカナチュラルスプレー」がおすすめです。
質問コーナー
しし唐栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。
しし唐栽培の疑問・質問一覧
質問クリックすると該当箇所にジャンプ!
ししとう、唐辛子、パプリカ、ピーマンの違いは何ですか?
- ししとう、唐辛子、パプリカ、ピーマンの違いは何ですか?
-
ししとう、唐辛子、パプリカ、ピーマンはすべてナス科トウガラシ属の植物ですが、それぞれにいくつかの違いがあります。ししとうは唐辛子の一種で、辛みが少ないか、ほぼ感じられません。一方、唐辛子は辛みがあり、品種によって辛さは異なります。乾燥させたり、チリパウダーとして使用されることが多いです。パプリカは甘みが強く、カラフルな色合いが特徴の唐辛子です。ピーマンは緑色で、未熟な状態で収穫されるパプリカの一種です。栽培の難易度としては、ししとうや唐辛子が最も簡単で、その次にピーマンが続きます。パプリカは最も栽培が難しい品種ですが、ミニパプリカは比較的簡単です。特に大きなパプリカは赤く色づくまでに2ヶ月ほどかかり、時間と手間がかかります。
しし唐を栽培するのは難しいですか?
- しし唐を栽培するのは難しいですか?
-
しし唐の栽培は比較的簡単で、管理の手間が少なく丈夫で環境に強い初心者におすすめの野菜です。日当たりが良い場所を好みますが厳密に守らなくても多少環境変化にも強いです。1株から30個前後の果実を収穫できます。追肥を与えると収穫量が多くなります。
しし唐がうまく育たない原因は何ですか?
- しし唐がうまく育たない原因は何ですか?
-
大きな原因は日照不足と水分過多または不足による事が家庭菜園だと多いです。日光が良い場所を好みますが、あまりに日陰ではない場合以外はししとうは割と育ちます。水分を与えすぎると根腐れるので病気などになりやすく、水はけが良い状態に土づくりをしてあげるのがおすすめです。夏場の気温が30度を超えるような日は毎日水やりするのをおすすめしますが、それ以外は降雨が降らない場合を除いてそこまで厳密に水やりはいらないでしょう。暖かい気候を好む野菜なので、初期成育が悪いと結果として株が大きくならずに収穫量が少なかったという事になりえます。寒冷地などに住んでいる人や5月中旬以降より早く植え付けする人は、ビニールトンネルや行灯(あんどん)をする事で初期成育がよくなります。
しし唐を栽培しているが、曲がってしまうのはなぜ?
- しし唐を栽培しているが、曲がってしまうのはなぜ?
-
色々な原因が考えられます。水不足や肥料不足、土壌養分の過不足、光の強さ、品種、 温度などが多いでしょう。まずは水やりと肥料をしっかりと与える事、梅雨明けで1週間以上雨が降らない場合は必ず水を与えます。2週間に1度追肥は必ずしましょう。日の当たる暖かい場所を好むので、植え付けの場所の見直しも大切です。
しし唐を育てる時に注意する虫はありますか?
- しし唐を育てる時に注意する虫はありますか?
-
色々な害虫が来ますが、最も注意するのはアブラムシです。アブラムシはウイルスモザイク病という病気を媒介して、株を病気にしてしまうので大量発生する前に対処する事が大切です。家庭菜園では大量発生した場合はスプレーの使用がおすすめです。家庭菜園で使える自然派薬剤としては「ベニカマイルドスプレー」がおすすめ。スプレーなどの水で洗い流す事もできますが、大量に発生した場合は難しいので初期対応というイメージです。
しし唐は室内で育てられますか?
- しし唐は室内で育てられますか?
-
しし唐は日光が必要なので室内で育てるのはかなり難しいです。初心者には室内栽培はおすすめしません。1日6~8時間の日光が確保できない場合は、LEDライトを使う必要があります。暖かい環境で育つので、15度以下になると成長が鈍ります。室温は20~30度が理想で暑さには強いです。根をかなり広げる野菜なので、少なくとも20㎝以上の深さがある鉢を選びましょう。また実が成らないのは室内だと風も無く虫もいないので受粉されないためです。定期的に花がなったら優しく指で揺らして受粉させてあげましょう。
しし唐が辛くなってしまいます。辛くないしし唐は作れますか?
- しし唐が辛くなってしまいます。辛くないしし唐は作れますか?
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しし唐は基本的に辛みの少ない品種です。気温の急激な変化や水不足で辛みが強くなることがあるので、水やりを適切に行いましょう。気温の高い夏場の7月・8月等は毎日朝に水やりを1回はする事が大切です。寒さを受けてもストレスがかかってどんどん辛くなるので、気温が寒い時には辛くなりやすいです。実を成らせて長期間収穫せずにほったらかしにしても同じようにストレスを感じて辛くなるので適切な時期に収穫して肥料を与えましょう。
しし唐のおすすめの植え方はありますか?
- しし唐のおすすめの植え方はありますか?
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しし唐は株と株の間を40㎝以上空けて、1列植えが一般的です。120㎝以上ある畝(うね)のベットなら2列で植えても大丈夫ですが、大量に植えると割と消費に困る野菜だと思うので要注意。同じ種類のナス科の野菜にトマト・ピーマン・ナスがあるので株数をたくさん考えている場合は、これらの野菜も検討すると良いでしょう。ししとうの根にニラやネギを絡ませて植えると青枯れ病になるといわれており、コンパニオンプランツと一緒に植えるのもおすすめです。
しし唐は一株で何個収穫できますか?
- しし唐は一株で何個収穫できますか?
-
一般的には一株から30~50個程度収穫できることが多いです。しし唐は定期的に収穫を行うと、株が元気を保ち、次々に実をつけるため、こまめな収穫が重要です。また、適切な日照、十分な水やり、適度な追肥が収穫量に影響を与えます。
しし唐の摘芯の方法はどんなやり方ですか?
- しし唐の摘芯の方法はどんなやり方ですか?
-
しし唐は色々な栽培方法がありますが、私が初心者におすすめするのは摘芯(枝の先をカットしてその枝の成長をとめる)事は基本的に1回だけで大丈夫な方法で放任栽培をおすすめします。1番花(果実)が咲いた場所で3つ以上に枝が分岐した場合は、太い2本を残して1本をカットします。残りの2本の枝を支柱に誘引(紐でくくる)してそだてていきます。つまりこの1回だけです。ただし1番花より下に咲く脇芽(地面から1番花に向けて伸びる主軸からでる斜めの葉っぱ)は全て小さいうちにカットします。成長してきたら主軸から出ている葉も取ってしまって、下の方は主軸1本だけスッキリした状態にします。
冷凍・冷蔵保存方法
- 冷蔵保存・・・洗わずにポリ袋に入れて
- 冷凍保存・・・種を取りカットして水分を取って
しし唐はポリ袋に入れて1~2週間野菜室で冷蔵保存できます。
また、収穫した野菜を保存する袋にひと工夫するだけで、鮮度を長持ちさせることができます。エチレンガスを吸収して野菜の鮮度を保ってくれる袋も市販されています。
価格も手頃で、おすそ分けの際にも喜ばれるため、野菜を冷蔵庫で腐らせてしまいがちな方にも非常におすすめです。
冷凍する場合はヘタを残して茎だけ切り落として、つまようじで1~2か所穴をあけてそのまま1本で冷凍。
水分をキッチンペーパー等でとりジップロックで冷凍し解凍するときはそのまま炒めます。穴を空けるのは炒めた時に爆発するのを防止するためです。
1ヶ月程度は冷凍可能ですが早めに食べるようにしましょう。
大量消費レシピ
- しし唐の肉詰め
- じゃこの甘辛炒め
しし唐はサイズによりおすすめの食べ方が異なりますが、基本的にどんなしし唐も同じように食べられます。
小さいサイズのしし唐は、じゃこと一緒に砂糖と醤油で甘辛く炒めると大量消費も出来てご飯の美味しいおかずにぴったりでいくらでも食べられます。
つまようじで穴を空けてもいいし、包丁の角で穴を空けてもいいですが、穴を空ける事で爆発するのを防ぎます。
サイズが大きい万願寺とうがらしは、真ん中に切り目を入れて中にピーマンの肉詰めの容量でハンバーグの種を入れましょう。
辛みが無くほんのり甘いですが、たまに辛いのがあるので要注意。。