種類 | 果菜類 |
科目 | ナス科 |
栽培難易度 | |
収穫量 | |
管理の手間量 | |
植える時期 | 4月下旬~5月上旬 |
収穫時期 | 6月中旬~10月中旬 |
連作障害 | あり(3~4年) |
初心者おすすめ | 苗 |
プランター栽培 | ○ |
日当たり | 日なた |
支柱 | ○ |
マルチ | ◎ |
ベット高さ(畝高) | 10cm |
1列植え | 60㎝(ベット幅) 50~60㎝(株間:縦) なし(条間:横) |
2列植え | 90㎝(ベット幅) 50~60㎝(株間:縦) 60㎝(条間:横) |
pH | 6.0~6.5 |
堆肥 | 3~4kg/㎡ |
石灰 | 150g/㎡ |
最初の肥料(元肥) | 200g/㎡(化成肥料) |
追加の肥料(追肥) | 25g/㎡(化成肥料) ※14日毎 |
コンパニオンプランツ | バジル、ニラ、シソ等 |
植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。
北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。
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年間スケジュール
植え付け時期と収穫時期
エリア | 種まき | 苗植え | 収穫 |
---|---|---|---|
寒冷地 | 3月上旬~3月下旬 | 5月下旬~6月上旬 | 7月上旬~10月上旬 |
温暖地 | 2月上旬~3月上旬 | 4月下旬~5月中旬 | 6月中旬~10月中旬 |
暖地 | 2月上旬~2月下旬 | 4月上旬~5月上旬 | 6月中旬~11月上旬 |
- 最低気温10℃以上のGW
- 発芽地温・・・15℃以上
植え付けるタイミングは霜が降りる心配がなくなってからです。
地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が10℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!
ホームセンターでは早い段階で販売される事が多いですが、販売されている時はまだ早い時が多いです。
早く植えると寒さで育たないなど失敗するので早めに買った場合は苗を温かい場所で保管しておきましょう。
3本仕立て栽培の手順
- 4本仕立てなどより管理しやすい
- 収穫量が増加する
- 品質が良くなる
- どの枝をカットすればいいかわかりにくい
- 手間がかかる
ナスはたくさんの仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「3本仕立て栽培」です。
3本の主軸(枝)を決めて、その3本を伸ばしていく栽培方法です。
その中でも、3本仕立てで栽培し、「切り戻し」という実を収穫する毎に枝ごとカットする方法で、ナス栽培で長期的な収穫をする場合に必要な「更新剪定」という作業をせずに秋まで収穫できる方法を紹介します。
3本仕立てのやり方
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必要な材料
- 支柱・・・3本(長さ1.2m、1.5m、1.8m位)
- 誘引の紐・・・麻ひもがおすすめ
苗を植える時には短めの支柱を紐で誘引して苗を植えましょう。
行灯(あんどん)をすると初期成育が良くなり株が大きくなるのでおすすめ。
行灯から株が飛び出るくらいのサイズになったら行灯を外します。3本仕立てなので3本の支柱を立てます。
1本はまっすぐ、2本は地面に対して斜めに「X」になるようにさします。
仮支柱は外して、主軸となる太い幹を3本選んで支柱に誘引します。
今後はこの3本を育ててきます。
一番最初の花(果実)はもったいないと思いますが、大きい実になる前にカットします。
最初の花が受粉する事で実にしっかりとなる事で「なり癖」がつくので、花を揺らして受粉はしてあげましょう。
受粉はさせるけど小さいうちにハサミでカットする事が大切です。
1回目の追肥のタイミングは1番果を小さいうちに収穫するタイミングです。
マルチを使っている場合は一番初めの追肥は一度マルチを剥がして株の周りに追肥します。
1株に対して25gの化成肥料を与えましょう。
2回目からの追肥は通路に撒きます。
株が大きくなると根が大きく成長しているので通路で問題ありません。マルチの近い部分に同じように与えましょう。
一番果より下の主幹と葉の間の脇芽は全てカットします。
3本に分岐している箇所より下は、葉っぱしかないイメージです。
この葉っぱも株が大きくなってきたら光合成にも不要なので、収穫が始まるタイミングで全てカットして幹だけしかない状態にします。
支柱に誘引していく3本の主軸に成る実はそのまま収穫します。
何も考えずただ根元でカットして収穫しましょう。
「切り戻し」の方法で収穫する事で「更新剪定」をしないで長期収穫できます。
支柱に誘引している主軸と葉っぱの間から脇芽がでます。
この脇芽が長くなって枝になり、そこに花が咲きます。
花が咲いた時に、この枝の先っぽをカットして成長をとめます。(摘芯)
⑦の花が実になり収穫する時に、脇芽の根元でカットして枝ごと収穫します。
根元で収穫する事で何もなくなりますが、また同じ個所から脇芽が生えてきます。
この脇芽がまた大きくなるまで成長させます。
同じ場所に脇芽が生えてくるのでその脇芽が成長して花になった時に⑦~⑧を繰り返します。
この同じ場所でずーと収穫し続けながら、摘芯を続けていきます。
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畑の準備(土づくり)
投入する資材 | 施肥量 |
---|---|
堆肥 | 3~4g/㎡ |
石灰 | 150g/㎡ |
肥料 | 200g/㎡ |
- 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
- 土の表面から15センチ位までクワなどで耕す
ナスは土のPH6.0~6.5と中性で育ちます。石灰を耕すときに入れましょう。
堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥料200g撒きます。
初心者の場合は化成肥料(8-8-8)が簡単でオススメです。
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畝づくり
- 表面を平らにする
- 地面から10センチ位の高さに
土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。
水はけが良くなるなどのメリットがあり、ナスの畝は10センチ位の高さがあれば十分です。
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マルチ
- 黒マルチがおすすめ
敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。
家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、普通の黒マルチでも大丈夫です。
マルチは無くても育ちますがナスは極端な乾燥を好まないのでマルチをして水分を逃さないのも上手な栽培のポイントです。
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植え付け
苗・タネの選び方
- 病気になったり枯れていないもの
- 節感が詰まっているもの
- 接ぎ木苗がおすすめ
ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。
葉が生えている所と次の葉が生えている所を節といいますが、節が詰まっていてひょろひょろしていない苗を選びましょう。
接ぎ木苗は病気に強い、連作障害を防止できるなどのメリットがあるので少し高いですが枯れてしまって収穫できないと0なので、初期投資しておくのが上手に栽培するコツです。
品種の紹介
品種 | サイズ | 栽培の特徴 | 栽培難易度 | 味の特徴 | 煮る | 焼く | 揚げ | 炒め | 漬物 | 生食 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
中長ナス | 千両 鶴丸 | 10~15㎝ | 沢山取れて作りやすい、一般的なナス。 | スーパーのナス | |||||||
長ナス | 築陽 庄屋大長 黒陽 | 35~45㎝ | 比較的取れやすく、日本の伝統的なナス。 しっかりとした支柱が必要。 | 肉質が柔らかく、甘みがある。 火を通すととろける食感。 | 煮びたし | 焼きナス | 揚げびたし | ||||
丸ナス | 賀茂茄子 天狗ナス 丸紫 | 10~15㎝ | 丸くて大きいナス。 追肥をしないと実が大きくならない。 | 果肉が厚く煮崩れしにくい。 火を通すと甘みが増す。 | 煮物 | 詰め物/田楽 | |||||
米ナス | くろわし ブラックビューティー | 15㎝ | 大きく育ち、長期的に栽培できる。 しっかりした支柱、剪定管理が必要。 | 果肉が厚く煮崩れしにくい。 火を通すと甘みが増す。 | ラタトゥユ | 田楽/中東料理 | |||||
小ナス | 民田 十全 | 3~8㎝ | 一口サイズで比較的育てやすい。 まめな収穫が必要逃すと味が悪くなる。 | 苦みが少し、食感がしっかりしている。 民田なすは「からし漬け」で有名。 | 天ぷら | 漬け物 | |||||
水ナス | 泉州 水ナス | 12㎝ | 関西で栽培。水分多くみずみずみずしい。 乾燥に弱いので水やりが頻繁に必要。 | 生でも食べられ柔らかく、ジューシー。 少し甘みがあり、特にフレッシュな味わい。 | 漬け物 | サラダ | |||||
白ナス | ラテ とろーり旨ナス | 8~10㎝ | ややデリケートで、日焼けや病害虫に弱い。 やや涼しい環境を好む。 | 皮が薄く、苦味がほぼなく、まろやか。 果肉は柔らかく、水っぽくはない。 | 煮物 | 揚げびたし | 味噌炒め |
- 初めは中長ナス(普通ナス)を選ぼう
- 栽培に慣れてきたら長ナス・丸ナスにステップアップ
- 漬物にするなら小ナス・水ナス
種蒔き・植え付け
植え方 | ベット幅(畝幅) | 株間(縦距離) | 条間(横距離) |
---|---|---|---|
1列(1条) | 60㎝ | 50~60㎝ | なし |
2列(2条) | 90㎝ | 50~60㎝ | 60㎝ |
- 苗と苗は50~60㎝離して植える
- 2列で植える場合は60㎝離して90㎝の畝にする
苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。
ナスは「行燈(あんどん)」を作って植え付けしてあげるのがおすすめ。一緒に仮支柱をしましょう。
行燈をする事で苗を風から守る・保温する事で初期生育が良くなるメリットがあります。最初に大きく育てないとそのまま大きくならないので保温がポイントです。
連作障害
- あり(3~4年)
ナスは連作障害がある野菜なので、同じ場所で2年連続で栽培するのはオススメしません。
3~4年間は同じ場所・畝(うね)でナス科(トマト・じゃがいも等)を育てないようにしましょう。
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コンパニオンプランツ
- バジル・シソ・・・アブラムシ防除
- ニラ・・・青枯れ病予防
バジルとシソはその匂いによってアブラムシを遠ざける効果があります。
バジルとシソが成長するとその株でナスに陰が出来て地面の乾燥を防ぎます。バジルもシソもかなり大きくなるのでお互いに成長を阻害しないように、40㎝以上はナスから離して植えましょう。
ニラに含まれる拮抗菌によって、ナスの根と絡まると青枯れ病を防ぐ効果があります。
ナスを植える時に根と絡めるように苗を挟むようにニラを植える方法があります。
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支柱立て
- 高さ・・・1.2m、1.5m、1.8mを選ぶ
- 太さ・・・11㎜、16㎜、20㎜を選ぶ
ナスの支柱は、太さや長さにそれほどこだわる必要はありません。
ナスの株は約1.5m前後まで成長するため、その程度の長さがあれば十分です。
太さについても、トマトやキュウリの支柱ほどしっかりしていなくても問題ありません。
支柱を立てるときに、苗を紐でくくる作業(誘引)はコツがあるので注意しましょう!
やり方を間違えると成長の過程で苗が折れてしまう・傷がつき病気になる事につながります。
日々のメンテナンス
追肥【追加の肥料】
- 1株当たり・・・化成肥料25g/㎡(2週間毎)
- 初回・・・1番果ができたら株元に
- 2回目以降・・・14日ごとに畝肩(うね肩)に
ナスは、1番果ができたら追肥の合図です。まず、マルチを剥がし、畝の肩に追肥を施した後、再びマルチを元に戻しましょう。
2回目以降の追肥では、根が広く張っているため、通路に肥料を撒くだけで十分に吸収されます。効果がないのではと心配になるかもしれませんが、心配は不要です。
肥料は、マルチと通路の境目付近にばらまくと効果的です。
ただし、肥料を定期的に与えるだけでは肥料過多になることもあるため、ナスの花の状態を見て追肥が必要かどうか判断します。
ナスの花の真ん中が飛び出ている(雌しべが雄しべよりも長い)場合はOKです。逆に、真ん中が短い(雌しべが雄しべよりも短い)場合は肥料不足のサインです。このような場合を除いては、少し追肥を遅らせるのが良いでしょう。
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整枝・摘心・摘果・摘葉・下葉かき
- 主軸を3本にして残り伸ばしていく(整枝)
- 1番最初の実は小さいうちに取り除く(摘果)
- 脇芽から育った枝は収穫する毎に枝ごと収穫(摘芯/切り戻し)
- 古くなった葉はカット、真ん中で混み合っている葉もカット(摘葉)
- 1番果の下までの5節目までに出る脇芽は全てカット(下葉かき)
ナスの葉は柔らかいので手でポキッと折ってあげると簡単に折れます。
枝をカットする場合や、収穫の時はハサミを使ってしっかりとカットしましょう。
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更新剪定
- 更新剪定をすると1か月はナスが取れない
- 北海道などの寒冷地では使えない
“更新剪定”という栽培方法があります。これは8月に成り疲れた株の根を一度切り、枝も大胆に剪定してリフレッシュさせ、9月からの秋ナスの収穫に備える方法です。
ただし、この方法には一長一短があります。1か月ほどナスが収穫できなくなるため、状況によってはデメリットとなることもあります。
また、これは私の実体験ですが、北海道など寒冷地では、更新剪定を行い9月を迎える頃には気温が下がり、温度不足により秋ナスがそもそも収穫できなくなることがあります。
収穫期間が短い地域も含め、どの地域でも今回紹介している『収穫ごとに切り戻しを行う方法』の方が、継続してナスを収穫できるため、おすすめです。
人工授粉
- ナスは人工授粉が不要
ナスの花は一つの花の中に雄しべと雌しべがあり、基本的に風で揺れるだけで受粉が行われます。そのため、通常は人工授粉の必要はありません。畑で栽培している場合、虫が自然に受粉を助けてくれます。
ただし、ビニールハウスなど風が届かない環境では、軽く花を揺らすことで受粉を促すことができます。
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水やり
- 真夏は水やりを毎日やるのがおすすめ
- リキダスを一緒に与えると良い
植え付け直後は、数日に1回の水やりがオススメですが、雨が降る場合は水やりは不要です。
実がつき始めると、水分を非常に多く必要とするようになるため、雨が降らない時は家庭菜園では水やりをしっかり行うことで失敗が少なくなります。
夏場(7月・8月)は毎日水やりをすることが推奨され、気温が下がった夕方や早朝に水を与えるのが理想的です。
気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避けましょう。
ナスはその果実がほとんど水分でできているため、水を非常に好む植物です。水切れを起こさないように注意しながら育てましょう。
栽培期間が長いナスは肥料の他に「微量要素」を含む資材を与えると、健康に株が育って美味しいナスを収穫できます。家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。
収穫
- 品種によって収穫の長さが違う
- 1番果は小さいうちに取る
- 3本の主軸に生えるナスはそのまま収穫
- 脇芽から出てて来るナスは切り戻しで枝ごとカット
- 朝に収穫しよう
- 中長ナス(普通)・・・10~15cm
- 長ナス・・・35~40cm
- 丸ナス・・・10~15cm
- 米ナス・・・15㎝
- 小ナス・・・3~8㎝
- 水ナス・・・8~10cm
- 白ナス・・・8~10㎝
品種によって収穫のサイズが違いますので注意しましょう。
一番果は小さいうちに収穫する事で実に行く栄養を株の成長に使ってくれて、後々いっぱい収穫できるようになります。
病害虫
- 病気・・・半身萎凋病/うどん粉病などが注意
- 害虫・・・アブラムシ/チャノホコリダニなどが注意
病気
半身萎凋病
この病気の典型的な特徴は、株の片側だけが急激に萎れることです。最初は葉や茎の片側だけが枯れ始め、もう一方は健康に見えるものの、次第に株全体が萎れてしまいます。
これは細菌性の病気であり、発症後に治療することはできません。感染した株は早めに撤去し、翌年の発病を防ぐための対策が必要です。
予防策としては、「接ぎ木苗の使用」、「輪作の実施」、「太陽熱消毒」が、家庭菜園でも実行できる効果的な方法です。
うどん粉病
葉に小麦粉のような白いカビが発生することがあります。このカビが原因で起こる病気は、進行すると葉全体が白く覆われ、光合成が抑えられて成長が阻害されます。この病気は乾燥した環境で特に発生しやすいです。
カビは風で他の葉に広がるため、発症した葉は早めに切り取って、被害の拡大を防ぎましょう。薬剤を使うことでさらに効果的に対策ができます。
「カリグリーン
害虫
アブラムシ
葉の裏側に緑色や黒色の虫が付いている場合、それはアブラムシです。
アブラムシは植物の汁を吸い取ってダメージを与えますが、最も厄介なのは、モザイク病を媒介することや、排泄物によってすす病を引き起こす点です。
初期段階では、水で洗い流す方法も有効ですが、大量発生した場合はスプレーの使用がおすすめです。家庭菜園で使える自然派薬剤としては「ベニカマイルドスプレー
チャノホコリダニ
チャノホコリダニの成虫は、0.25mmほどの非常に小さなダニで、肉眼では確認できません。被害は進行してから初めて気づくことが多く、非常に厄介です。
風で運ばれ、雑草や作物の残骸などで越冬します。
被害を受けると、新しく生えてくる芽や葉が奇形になり、葉が巻いて光沢を帯びます。また、果実に被害が及ぶと成長が止まり、茶色く変色して傷つくこともあります。
家庭菜園では、被害が確認された際に使用できる自然派の薬剤として「アーリーセーフ
質問コーナー
ナス栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。
ナス栽培の疑問・質問一覧
質問クリックすると該当箇所にジャンプ!
ナスの仕立て方、剪定の仕方を教えてください。
- ナスの仕立て方、剪定の仕方を教えてください。
-
ナスの栽培では、主幹(主枝)を3本残して成長させる『3本仕立て』が一般的です。ただし、軸の本数は2本や4本などに変えることも可能です。主枝にできた実はそのまま収穫し、脇芽にできた実は枝ごと収穫します。ナスの具体的な切り戻し方法については、記事内で詳しく紹介しています。また、『更新剪定』という剪定方法もあります。これは、8月のお盆前までにナスの枝を全体的にバッサリ切り、根も切った後に肥料と水を与えて、秋ナスを収穫するための方法です。
秋ナスを収穫するにはどうすればよいですか?
- 秋ナスを収穫するにはどうすればよいですか?
-
更新剪定を行うと良いでしょう。8月中旬、つまりお盆前までに、ナスの枝を全体的に大胆に剪定します。目安として、株の上部1/3ほどをカットします。また、根を軽く切ることで、新しい根の発育を促進します。ただし、この記事で紹介しているように、ナスの果実を収穫するたびに枝を切り戻す(枝と果実を一緒に収穫して枝を剪定する)方法を取っている場合、更新剪定を行わなくても秋ナスを収穫できます。
ナスの株が大きくなりません。なぜですか?
- ナスの株が大きくなりません。なぜですか?
-
まず、元肥がしっかりと与えられているか、追肥が適切に行われているかを確認しましょう。肥料が不足していると感じた場合は、液体肥料を株元にジョウロで施すと、即効性があり、回復が期待できます。ナスは実の大部分が水分で構成されているため、水分管理も非常に重要です。特に7~8月の夏場は、毎日十分な水を与えるようにしましょう。それ以前でも、土が乾燥してきたらたっぷりと水を与えることが大切です。また、夜間の気温が15℃以下になると、ナスの成長が遅れることがあります。実体験として、北海道など寒冷地では、植え付け時にトンネルを設置しビニールをかけることで初期の成長を促し、その後気温が上がった際にも順調に成長します。逆に、何も対策を講じないと、その後の成長が鈍くなる可能性があります。トンネルの設置が難しい場合は、4本の支柱を立てて、45リットルなどの大きめのごみ袋をかぶせると、効果的です。
ナスがつやが無くて硬い実が出来ます。なぜですか?
- ナスがつやが無くて硬い実が出来ます。なぜですか?
-
硬くてツヤのないナスは「ボケナス」と呼ばれます。その主な原因は水不足であり、次に肥料不足が考えられます。特に7月と8月の高温期には、朝と夕方に1回ずつ水やりを行うことで、ナスにとって適切な水分量を確保できます。また、追肥も定期的にしっかりと行うことが重要です。追肥は2回目以降、株元ではなく、通路とマルチの間に撒くと良いでしょう。収穫が遅れるとツヤが失われるため、自分が育てているナスの品種に応じて適切なタイミングで収穫することが大切です。サイズに関する詳細は、この記事の収穫に関する部分で紹介しています。
ナスの花が落ちてしまいます。なぜですか?
- ナスの花が落ちてしまいます。なぜですか?
-
ナスの花が落ちる原因の一つは、受粉がうまくいっていないためです。受粉不良の主な原因として、温度が挙げられます。特に、夜間の気温が15℃を下回る低温や、30℃を超える高温では、受粉が失敗しやすくなります。ナスは通常、風によって揺れることで自然に受粉が行われますが、ハウス内など風が届きにくい場所では、花を軽く揺らして受粉を助けることができます。また、水分不足も花が落ちる原因となるため、十分な水分を与えることが重要です。
ナスの実にかすり傷のような茶色い傷が出来ます。なぜですか?
- ナスの実にかすり傷のような茶色い傷が出来ます。なぜですか?
-
原因はいくつか考えられますが、以下の要因が挙げられます。まず「日焼け」、次に「風による摩擦」、さらに「アザミウマやカメムシなどの害虫による被害」です。風が強い環境では、実が揺れて他の果実や葉と擦れ、かすり傷ができることがあります。日焼けについては、葉が少ない時に直接光を浴びると発生しやすくなります。この場合、以下の対策を講じることが有効です:
- 遮光ネットを使用する(黒いネットなど)
- アーチパイプを立てて遮光ネットをかける
- ソルゴーなどの背の高い作物を畑の周囲に植えて日陰を作る
- バジルなどのコンパニオンプランツを近くに植えて、風から守ったり日陰を作る
これらの対策によって、ナスの健康を守り、果実の品質を保つことができます。
ナスにアブラムシがついて困ります。対策はありますか?
- ナスにアブラムシがついて困ります。対策はありますか?
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アブラムシ対策には、家庭菜園で実施しやすい方法として「コンパニオンプランツ」「無農薬スプレー」「水で洗い流す」があります。例えば、マリーゴールドはコンパニオンプランツとしてアブラムシを忌避する効果があるため、ナスなどの近くに植えると良いでしょう。また、水で洗い流すことでアブラムシを取り除くことができますが、この方法は一時的な効果しか期待できず、大量発生した場合には対処が難しくなることがあります。なお、「やさお酢」という100%食品から作られた安心なスプレーが販売されており、食べる直前まで使用できるため、おすすめです。
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ナスの追肥の仕方を教えてください。株元に与えればよいですか?
- ナスの追肥の仕方を教えてください。株元に与えればよいですか?
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1回目の追肥はナスに1番果が付いた時点で行いましょう。この時は株の周り、マルチをしている場合は一度剥がし、株の周りに1株当たり25gの化成肥料を与えます。2回目以降の追肥は、ナスが大きくなっているため、通路(マルチのそば)にばら撒けば大丈夫です。1回目の追肥から2週間ごとに行うのが目安です。
ナスの実が全然つきません。なぜですか?
- ナスの実が全然つきません。なぜですか?
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ナスの花が実をつけるためには、日光に十分当たる必要があります。そのため、葉が茂りすぎると受粉が不十分になる可能性があります。収穫しやすさを考えると、2本仕立てや3本仕立ての栽培方法がおすすめです。また、古くなった葉や色が変わった葉、株の中心部で混み合っている葉をカットし、日光が十分に当たるようにしましょう。さらに、肥料切れや水切れも実の成長に影響を与えるため、肥料切れのサインとして「花の中心部が短くなっていないか?」をチェックし、適切に追肥を行うことが大切です。特に、7月から8月の夏場は毎日水やりを行うことをおすすめします。
ナスの株が枯れてしまいます。なぜですか?
- ナスの株が枯れてしまいます。なぜですか?
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ナスの花が実をつけるためには、日光が十分に当たることが必要です。そのため、葉が茂りすぎると受粉が不十分になる可能性があります。収穫しやすさを考慮すると、2本仕立てや3本仕立ての栽培方法が推奨されます。また、古くなった葉や変色した葉、株の中心部で密集している葉を剪定し、日光が十分に当たるようにしましょう。さらに、肥料切れや水切れも実の成長に影響を与えるため、肥料切れのサインとして「花の中心部が短くなっていないか?」を確認し、適切に追肥を行うことが重要です。特に、7月から8月の夏場は毎日水やりを行うことをおすすめします。
冷凍・冷蔵保存方法
- 冷蔵保存・・・1本1本ラップで包む
- 冷凍保存・・・油で揚げてから冷凍
冷蔵庫にむき出しで保存しておくとナスがシナシナになります。ほとんどが水分のナスは1本1本ラップに包んで袋に入れておくと、10日ほど日持ちします。
また、収穫した野菜を入れる袋を一工夫するだけで、長持ちします。野菜から出るエチレンガスを吸収して鮮度を保ってくれる袋
そこまで高くなく、野菜をおすそ分けする際にも喜ばれるので、冷蔵庫で腐らせてしまう人にもとてもおすすめです。
ナスは冷凍すると食感がグニグニになって美味しくないといわれますが、冷凍方法を工夫しましょう。
フライパンに半分ほど油を入れて切ったナスを170度で2分程揚げます。そのまま冷ましてバットに入れて冷凍しましょう。凍ったらジップロックに移します。
冷凍ナスはそのまま炒め物には向かないので、味噌汁・カレー・ラタトゥユなど煮る系の料理に使うと味が染みて美味しいです。
大量消費レシピ
- ナスの煮びたし
- ナスの甘辛炒め
ナスの大量消費におすすめなのはナスの煮びたしです。
煮びたしを作って冷蔵庫に入れておけば、夏のそうめんと一緒に食べると最高です。
甘辛炒めもご飯があうのであっという間に3~4本消費出来ます。