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オクラの育て方

2024年10月1日

オクラの栽培方法
種類果菜類
科目アオイ科
栽培難易度★★☆
収穫量★★☆
管理の手間量★★☆
植える時期4月中旬~5月中旬
収穫時期7月上旬~10月中旬
連作障害2~3年
初心者おすすめ 種
 プランター栽培
 日当たり日なた
支柱×
マルチ
ベットの高さ(畝高)15~20cm
1列植え60㎝(ベット幅)
30~35㎝(株間:縦)
ー(条間:横)
2列植え90㎝(ベット幅)
30~35㎝(株間:縦)
40㎝(条間:横)
PH6.0~6.5
堆肥2kg/㎡
石灰100g/㎡
最初の肥料(元肥)化成肥料 80g/㎡
追加の肥料(追肥)化成肥料 50g/㎡(2週間毎)
 コンパニオンプランツインゲン、バジル、ニラ等

植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。

北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。

各ボタンをクリックすると該当箇所にジャンプ!

年間スケジュール

植え付け時期と収穫時期

エリア種まき苗植え収穫
寒冷地5月上旬~5月下旬6月上旬~7月上旬7月中旬~9月下旬
温暖地4月中旬~5月下旬5月下旬~6月下旬7月上旬~10月中旬
暖地4月上旬~5月中旬5月中旬~6月中旬6月下旬~10月下旬

植え付け時期のポイント

  • 最低気温15℃以上のGW明け以降
  • 発芽地温・・・25~30℃

播種の目安は、最低地温が14℃以上になったころです。

地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が14℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!

10度以下になるとほとんど発芽せず、生育が停止する寒さに弱い作物なのでマルチ栽培で地温を上げるのがポイント。

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連作障害

連作障害のポイント

  •  あり(3~4年)

オクラは連作障害がある野菜なので、同じ場所で2年連続で栽培するのはオススメしません。

3~4年間は同じ場所・畝(うね)でアオイ科(モロヘイヤ・オクラなど)を育てないようにしましょう

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畑の準備(土づくり)

石灰をまいた後の畑
投入する資材施肥量
堆肥2kg/㎡
石灰100g/㎡
肥料80g/㎡

土づくりのポイント

  • 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
  • 肥料は少なめに

堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥料80g撒きます。

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畝づくり

畝(うね)を作る
畝(うね)

畝づくりのポイント

  • 表面を平らにする
  • 地面から10センチ位の高さに

土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。

水はけが良くなるなどのメリットがあり、オクラの畝は15~20センチ位の高さがあれば十分です。

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マルチ

マルチング
黒マルチ

マルチのポイント

  • 黒マルチがおすすめ
  • 手に入るなら敷き藁もおすすめ

敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。

家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、普通の黒マルチでも大丈夫です。

オクラはアブラムシが付きやすいので、シルバーマルチがアブラムシ対策におすすめです!

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植え付け

苗・タネの選び方

苗選びのポイント

  • 病気になったり枯れていないもの
  • 苗が生長しすぎていないもの

ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。

オクラは苗が大きく成長する前に定植するので、成長しすぎていない苗を選びましょう。

双葉が出て、次に本葉が出ますが本葉2~3枚の頃が植え付け時期なので、そこまで成長していない苗を選びます。

オクラは苗をホームセンターで売っていない事も多いので、種を自分で植えて栽培するのがおすすめです。

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品種の紹介

オクラの品種

品種選びのポイント

  • 家庭菜園では収穫遅れでも美味しい「丸オクラ」がおすすめ
  • サラダは「赤オクラ」「白オクラ」「花オクラ」も美味しい

一般的にスーパーでよく見かけるのは「角オクラ」で、切ったときに星形になるオクラです。品種にもよりますが、長さ7~10cmほどが収穫適期で、粒が綺麗に並んでおり、食感が良く、独特の粘りを感じます。

「丸オクラ」は沖縄県の「島オクラ」で、収穫適期は長さ10~15cmと少し長めです。果肉が柔らかく、口当たりも良いのが魅力で、大きくなっても筋ができにくいため、収穫が遅れがちな家庭菜園におすすめです。

「赤オクラ」はあまり見かけませんが、アントシアニンを含んでいるため赤や紫色をしています。しかし、茹でると色味が抜けて普通の緑のオクラになります。味は「角オクラ」とほとんど変わりませんが、生食用のサラダなどで映えるため、見た目にこだわる方に向いています。

「白オクラ」は果肉が柔らかく、生食用に適しており、通常のオクラの約3倍の粘りがあります。オクラ特有のネバネバが好きな方におすすめです。

珍しい品種としては、別名「トロロアオイ」とも呼ばれる「花オクラ」があります。この品種は果実を食べず、花びらのみを食用とします。直径20~30cmほどの黄色い花を咲かせ、ポン酢やドレッシングなどで生食できます。

オクラの花は収穫後、午後には萎れて閉じてしまいますが、花びらを雌しべから外して密閉容器で保管すれば、数日間保存が可能です。

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種蒔き・植え付け

植え方ベット幅(畝幅)株間(縦距離)条間(横距離)
1列(1条)60㎝30~35㎝なし
2列(2条)90㎝30~35㎝40㎝

植え付けのポイント

  • 苗と苗30~35㎝離して植える
  • 2列で植える場合は40㎝離して90㎝の畝にする
  • 1ヶ所に4~5粒植えて、本葉2枚で3~4株に間引く

苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。

エリアによってはホームセンターで苗が販売されていないことも多いため、種から育てるのがおすすめです。

「ポットで苗を育ててから植える」「直接畑に種を植える」のどちらでも構いませんが、深さ1cmの穴を指で開けて、1か所に4~5粒の種をまきます。

本葉が2枚生えてきたら、間引いて3~4本にし、ハサミでカットします。苗を抜くと痛むのでハサミで切りましょう。

「ポット苗」を作る場合は、本葉5~6枚(種まきから30日~40日)で定植します。

オクラは1か所に1本で栽培することも可能ですが、非常に大きく成長するため、家庭菜園では1か所に3~4本をまとめて育て、成長をゆっくりさせるのが栽培成功のポイントです。

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コンパニオンプランツ

コンパニオンプランツのポイント

  • 成長促進・・・インゲン、枝豆などの豆類
  • 害虫忌避・・・バジル・ニラなど

オクラは豆類(枝豆、インゲン、サヤエンドウ)などと相性が良く、大きく成長するオクラの根元で土壌を豊かにしてくれます。

豆類は根が浅く、オクラは地中深く根を伸ばすため、栄養を取り合うことなく共に育つことができます。「つるなし」の品種を株元で育てるのがおすすめ。

また、バジルやニラもアブラムシの忌避効果がありおすすめですが、バジルは日光を必要とするため、オクラが大きく成長しても日光が十分に当たるように、少し離れた場所に植える必要があります。

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支柱立て

支柱の立て方
トマトの合掌造りの支柱

支柱のポイント

  • 支柱は不要

オクラは支柱がいりません

とても大きく育ちますが葉をカットして倒れないように仕立てます。

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4本仕立て栽培の手順

4本仕立て栽培のメリット

  • 収穫量が多くなる
  • 株の成長がゆっくりで大きくなりすぎない
  • 収穫量が安定する

4本仕立て栽培のデメリット

  • 手間がかかる

オクラは色々仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「4本仕立て栽培」です。

オクラは非常に大きく成長する作物で、人の身長を超える大きさにまで成長させることができます。

家庭菜園では、成長しすぎると収穫が大変になるため、成長を抑えながら、株数を増やして収穫量を確保する方法がおすすめです。そのためには、1ヶ所に3~4本の株をまとめて栽培する方法が効果的です。

下葉の管理など手間がかかる部分もありますが、オクラは想像以上に成長が早いため、注意して管理しましょう。

日々のメンテナンス

追肥【追加の肥料】

追肥のポイント

  • 化成肥料50g/㎡(2週間毎)
  • 果実が成り始めたタイミングで追肥開始
  • 上部の葉が大きく切れ込みが深いなら追肥

果実が成り始めたら追肥を始めます。

マルチがない場合は除草を兼ねて株元に土寄せを行い、マルチをしている場合は、所々に追肥用の穴を開けておくと追肥が楽になります。

追肥が必要かどうかの判断は、「上部の葉が大きく、切れ込みが深い場合は追肥を行う」「切れ込みが浅く、丸みを帯びている場合は追肥のタイミングが早い」となります。

「もみじの葉」は切れ込みが深く尖っていますが、葉がもみじのような形になっていれば追肥のサインと覚えると良いでしょう。

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整枝・摘葉・下葉かき

整枝・適葉

  • 収穫の実の下の2枚の葉を残してカット

オクラは、下の葉をどんどん取り除き、株の上部にだけ葉を残して収穫を繰り返す作物です。

果実が成り、収穫するタイミングで、収穫する果実より下の葉を2枚残し、それより下の葉はすべてハサミでカットします。

これによって通気性が良くなり、病気の予防にもつながります。

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人工授粉

人工授粉のポイント

  • 人工授粉は不要

オクラは単為結果性(おしべとめしべが一つの花にある)の植物であるため、人工授粉は必要ありません。

綺麗な花が咲きますが、朝に咲いて夕方には落ちてしまうのがオクラの花です。

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水やり

水やりのポイント

  • 植え付け時には水を与えすぎない
  • 梅雨明けの収穫期には水をしっかり与える

オクラは乾燥と暑さに強いので、植え付けの時には水は控えめに栽培します。

ただ、収穫が始まるタイミングでは水が少ないと実が硬くなってしまうので水やりをしっかりとやりましょう。

気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避け、朝もしくは夕方に与えます。

栽培期間が1~2ヶ月と長いのでカルシウムを水分補給がてらに与えるといいです。

家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。

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収穫

収穫のポイント

  • 実が7~10センチでハサミで収穫
  • 朝に収穫しよう

オクラは成長が早く、収穫時期を逃すと果実が大きくなりすぎて硬くなり、食感が悪くなることがありますので、できるだけこまめにチェックして適切なサイズで収穫することをお勧めします。

開花後4~5日くらいで収穫サイズになります。

品種によって収穫のサイズが違い、丸オクラは10~15㎝と少し大きめのサイズで収穫が出来る事が一般的です。

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病害虫

病害虫のポイント

  • 立ち枯れ病・灰色カビ病などが注意
  • アブラムシ・ハダニなどに注意

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病気

立ち枯れ病

エダマメの立ち枯れ病
エダマメの立ち枯れ病

立ち枯れ病は感染すると根が茶色に腐り、だんだんと下刃から黄化して枯れてしまいます。

株全体の勢いがなくなり、萎れる場合は立ち枯れ病を疑いましょう。

植え付けの時にネギを一緒に根を絡ませるようにして株の左右に一緒に植えると予防効果が高まります。

発生すると治療は出来ませんが、家庭債移転では「オーソサイド水和剤80」が予防薬でおすすめです。

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灰色カビ病

灰色かび病のキュウリ
灰色かび病のきゅうりの葉

灰色カビ病は、茎や葉に発生して放置すると灰色のカビで徐々にしおれてしまいます。

真夏の暑い時期ほど発生は少なく、春や秋の多湿な時期に多く見られます。

重曹が予防効果が実際に認められていますが、農薬ではないので予防としては複合的な対策が必要です。

被害が酷くなってたら「カリグリーン」が家庭菜園でも気軽に使える農薬でおすすめです。

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オクラ栽培の病害虫一覧

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害虫

アブラムシ

アブラムシ
アブラムシ

アブラムシは葉に穴をあけたりしませんが葉から汁を吸う事で葉全体が委縮します。

アブラムシがモザイク病運んできてモザイク病になるので注意です。被害が大きい場合はその葉を取り除く事も必要ですが防除出来ます。

家庭菜園では自然農薬のスプレーを作ったり、歯ブラシで除去する方法もあります。

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ハダニ

ハダニ
ハダニ

ハダニの数が増えると、葉に白い斑点のような跡が現れ始めます。葉の色が抜け白くかすれたようになったり、葉が枯れたりします。

ハダニは水に弱いので霧吹きや噴霧器で水を葉の表と裏に直接吹きかけると洗い流されます。この方法は初期なら効果がありますが大量発生すると対応できないので、スプレーや農薬を使うのがおすすめ。

家庭菜園では、被害が確認された際に使用できる自然派の薬剤として希釈してジョウロで与えるなら「アーリーセーフ」がおすすめです。

そのままスプレータイプで散布したい場合は、3つの天然由来成分で作られていて収穫直前まで使える「ベニカナチュラルスプレー」がおすすめです。

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オクラ栽培の病害虫一覧

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質問コーナー

Q&A質問コーナー

オクラ栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。

オクラ栽培の疑問・質問一覧

質問クリックで該当箇所にジャンプ!

オクラにアブラムシとありが発生してしまいます。なぜですか?

オクラは1か所に何株植えればいいですか?

オクラが大きく成長して収穫できない高さになってしまいます。どうしたらいい?

オクラが発芽しません。なぜですか?

オクラの実がつきません。なぜですか?

オクラが曲がってしまいます。なぜですか?

オクラの追肥のタイミングを教えてください。

オクラの収穫のタイミングを教えてください。

収穫したオクラが筋ばかりで食べられません。なぜですか?

オクラのおすすめの品種を教えてください。

質問一覧に戻る

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冷凍・冷蔵保存方法

冷凍・保存のポイント

  • 常温保存・・・乾いたキッチンペーパーで包んでポリ袋
  • 冷凍保存・・電子レンジで40秒でカットして冷凍

オクラは乾燥に弱いのでキッチンペーパーでオクラを包んでポリ袋に入れて野菜室で保管します。すぐ痛むので5日位で食べるようにしましょう。

また、収穫した野菜を保存する袋にひと工夫するだけで、鮮度を長持ちさせることができます。エチレンガスを吸収して野菜の鮮度を保ってくれる袋も市販されています。

価格も手頃で、おすそ分けの際にも喜ばれるため、野菜を冷蔵庫で腐らせてしまいがちな方にも非常におすすめです。

電子レンジ(600w)で40秒加熱してから冷まして、輪切りにしてジップロックに入れて冷凍しましょう。

そのまま解凍して食べられ1ヶ月ほど保存できます。

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大量消費レシピ

おいしいレシピ

  • オクラのめんつゆ和え
  • オクラの胡麻和え

オクラを1分位茹でて、めんつゆ・ショウガ・ニンニク・唐辛子のタレに入れて冷蔵庫で1晩味をなじませると常備菜になります。

茹でたオクラをゴマ・醤油・砂糖で和えた胡麻和えも簡単で美味しいです。

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