種類 | 果菜類 |
科目 | ナス科 |
栽培難易度 | |
収穫量 | |
管理の手間量 | |
植える時期 | 5月上旬~6月上旬 |
収穫時期 | 6月中旬~11月上旬 |
連作障害 | あり(3~4年) |
初心者おすすめ | 苗 |
プランター栽培 | ○ |
日当たり | 日なた |
支柱 | ○ |
マルチ | ◎ |
ベット高さ(畝高) | 15~20cm |
1列植え | 60~90㎝(ベット幅) 40㎝(株間:縦) なし(条間:横) |
2列植え | 120㎝(ベット幅) 40㎝(株間:縦) 50㎝(条間:横) |
pH | 6.0~6.5 |
堆肥 | 2~3kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
最初の肥料(元肥) | 130g/㎡(化成肥料) |
追加の肥料(追肥) | 30g/㎡(化成肥料) ※14日毎/基本不要 |
コンパニオンプランツ | 落花生、ニンニク、ニラ等 |
植える時期・収穫時期は関東など温暖地の目安です。
北海道・沖縄など寒冷地や暖地の詳細はスケジュールの箇所で紹介しています。
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年間スケジュール
植え付け時期と収穫時期
エリア | 種まき | 苗植え | 収穫 |
---|---|---|---|
寒冷地 | 3月中旬~4月上旬 | 5月下旬~6月中旬 | 7月上旬~10月下旬 |
温暖地 | 3月上旬~4月上旬 | 5月中旬~6月上旬 | 6月中旬~10月下旬 |
暖地 | 3月上旬~3月中旬 | 4月下旬~5月中旬 | 6月上旬~11月中旬 |
- 最低気温10℃以上のGW
- 発芽地温・・・15℃
植え付けるタイミングは霜が降りる心配がなくなってからです。
地温は計測しないとわかりにくいですが、最低気温が10℃以上になってから(GW前後)を目安に植え付けをしましょう!
ホームセンターでは早い段階で販売される事が多いですが、販売されている時はまだ早い時が多いです。
苗が無くなるので早く買う場合は、暖かい日の当たる場所などでポットのまま水やりして保管しましょう。
2本仕立て栽培の手順
- 仕立て方が一番簡単で練習に良い
- 収穫量が少ないといっても1株から50個以上は取れる
- 株数が多いと支柱がたくさん必要
ピーマンはたくさんの仕立て方がありますが、私が家庭菜園で最もおすすめするのは「2本仕立て栽培」です。
栽培方法で一般的なのは「3本仕立て」です。〇本仕立てとは、主軸(太い枝)を何本残して育てるかを示すもので、4本仕立てや5本仕立ての方法もあります。
本数が増えると収穫量は増えますが、葉が茂りすぎて管理が難しくなったり、風通しが悪くなったりして、病気のリスクが高まります。また、枝が増える分、必要な肥料の量も増えます。
そのため、初心者には私の経験から「2本仕立て」が最もおすすめです。
2本仕立てをマスターすれば、3本や4本の仕立ても同じ原理で栽培できるようになります。
ピーマンの栽培方法は以下の通りです。
- ”2本の主軸”を育て「主軸から出る果実はすべて収穫」
- ”主軸から伸びる脇芽”は「3つの実が成ったら、その脇芽の先端を摘芯し、その脇芽からの収穫を終える」
という作業を繰り返します。
2本仕立て栽培のやり方
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必要な材料
- 支柱・・・1株あたり2本(長さ1.2m、1.5m、1.8mで太さ11~20㎜ほど)
- 仮支柱・・・1本
- 誘引(ゆういん)用の紐
短めの支柱(60~80cm)を斜めに地面に差し込み、苗を優しく紐で誘引しましょう。
麻ひもは土にそのまま捨てても自然に分解されるため、環境に優しく便利です。また、行灯(あんどん)を併用すると、成長が促進されるためおすすめです。
植え付けの際に一緒に準備しておくと、後々の作業が楽になります。
ピーマンの2本仕立ては、主軸を2本U字型に育てる方法です。苗を挟んで逆ハの字になるように、2本の支柱を立てます。
支柱は30cmほどしっかりと土に刺し込みましょう。
1番花(果実)は、風で少し揺れるだけでも受粉するため、軽く揺らして受粉を助けてあげましょう。
1番花が受粉すると、実がつきやすくなり、今後たくさんの花が咲くようになります。
ただし、1番花を大きく育てると株の成長が抑えられてしまうため、食べられないほど小さいサイズで早めに収穫するようにしましょう。
1番花の収穫時に追肥を行います。1株あたり化成肥料を30g与えましょう。
マルチを使用している場合は、マルチを剥がし、株から約10cm離れた場所に均等に撒きマルチを元に戻します。
ピーマンは、1番花を頂点に、基本的にU字型に分岐します。もし枝が3本になっている場合は、1本をカットして2本に整えます。この2本の枝を支柱に誘引し、紐で固定しながら育てていきます。
枝が次々と伸びてきて、どの枝を主軸にすればよいか迷った場合は、2本のうち太い方を主軸とし、引き続き2本を誘引して育てていきます。
この誘引作業は最後まで続けます。
1番花が咲く頂点からU字型に枝分かれしますが、その分岐点より下の部分はすっきり整えます。
主軸には大きな葉が5枚ほどついていると思います。その葉の間から出てくる脇芽は全て取り除き、脇芽に使われるはずの養分を株の成長に集中させ、株自体を大きくします。
主軸は支柱にしっかりとまっすぐ誘引しますが、葉と主軸の間から次々と脇芽が出てきます。この脇芽は成長して枝となり、徐々に茂っていきます。
最も重要なのは、この脇芽をどのようにカット(摘芯)していくかです。
1つの脇芽からは3つの実を収穫し、その脇芽は役目を終えます。次の脇芽で同様に収穫を繰り返すため、3つの花が咲いたらその先端でカット(摘芯)します。茎が柔らかいため、ハサミを使わずに手で摘むことも可能です。
追肥を続けることで植物は大きく成長するため、14日ごとを目安に追肥を行います。ただし、状況によっては肥料が多すぎたり少なすぎたりすることがあります。
そこで、「花の中心部が飛び出ているかどうか」を目安に、追肥のタイミングを判断します。
・中心部が飛び出ている場合は、肥料が十分なので追肥の間隔を少しあけても構いません。
・中心部がへこんでいる場合は、肥料不足のサインなので、追肥を行いましょう。
2回目以降の追肥は、畝(うね)の肩の部分に施します。根は生長して広がっているため、株元ではなく肩の部分で効率的に肥料を吸収できるからです。追肥時には、マルチを剥がしてから、再び元に戻してください。
⑥で脇芽をカットした後は、下の方に残っている葉を全て取り除き、主軸だけを残してスッキリとした状態にします。葉を減らすことで、病気の発生を防ぐ効果があります。
また、枯れている葉や病気の葉も同様に取り除いていきましょう。枝や葉が茂りすぎると、逆に実をつけにくくなるため、苗の中心に向かって伸びている枝は適度に剪定してあげると良いです。
剪定の目安としては、通路の向こう側にいる人が見える程度に枝を整理すると、風通しが良くなります。
収穫までに3つの作業を繰り返す必要があります。実がたくさんついてくると、ピーマンは重くなる一方で軸が弱くなり、大風などで折れてしまうことがあります。
収穫の適期を見極めてしっかりと収穫し、主軸を誘引することを心がけましょう。
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畑の準備(土づくり)
投入する資材 | 施肥量 |
---|---|
堆肥 | 2~3kg/㎡ |
石灰 | 100g/㎡ |
肥料 | 130g/㎡ |
- 植え付けから逆算して3週間前に堆肥、2週間前に石灰、1週間前に肥料を入れる
- 肥料は少なめに
堆肥・石灰を撒いたあと1週間経過したら元肥(もとごえ)を1㎡あたり化成肥130g撒きます。
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畝づくり
- 表面を平らにする
- 地面から15~20センチ位の高さに
土の準備をした畑に、その見た目からベットと呼ばれる事もありますが、畝(うね)を作りましょう。
水はけが良くなるなどのメリットがあり、ピーマンの畝は15~20センチ位の高さがあれば十分です。
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マルチ
- 黒マルチがおすすめ
- 手に入るなら敷き藁もおすすめ
敷き藁(わら)の方が黒マルチより乾燥に強い・温度管理が一定に保たれるなどのメリットがありますが手に入りにくいです。
家庭菜園で敷き藁を手に入れるのは難しいので、普通の黒マルチでも大丈夫です。
もし手に入るのであれば、アブラムシの飛来を抑えるシルバーマルチがオススメです。マルチは無くても育ちます。
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植え付け
苗・タネの選び方
- 病気になったり枯れていないもの
- 節感が詰まっているもの
- 接ぎ木苗がおすすめ
ホームセンターで買う苗も苗によって状況が違うので綺麗で健康な苗を選びましょう。
葉が生えている所と次の葉が生えている所を節といいますが、節が詰まっていてひょろひょろしていない苗を選びましょう。
葉がしっかりと大きい、茎が細すぎない苗を選ぶと良いでしょう。
価格が少し高い「接ぎ木苗」は病気に強い、連作障害を防止できるなどのメリットがありおすすめです。
枯れてしまって収穫できないと収穫量0なので苗を買う段階で初期投資しておくのが上手に栽培するコツです。
品種の紹介
- 一般的なピーマンに大きな違いは無くサイズが大きいジャンボピーマンがある
- 赤ピーマン/カラーピーマン/こどもピーマンは味が甘く栄養価が高い
通常、ピーマンは1株で50~60個程度収穫できるため、多くの株を植える場合は、異なる種類の野菜を試してみると良いでしょう。
ピーマンと似た野菜としては、ししとう、唐辛子、パプリカなどがあり、これらを組み合わせて栽培するのもおすすめです。
緑の一般的なピーマンは、品種による大きな違いはほとんどありませんが、特に大きい品種として「ジャンボピーマン」があります。
逆に、小さめの「こどもピーマン」は、ししとうのようなサイズで、通常のピーマンに比べて苦味が少なく、子供でも食べやすいのが特徴です。
赤ピーマンやオレンジピーマンなどのカラーピーマンは、最初は緑色ですが、成熟するにつれて色が変化します。パプリカも同様に緑から赤に変わりますが、カラーピーマンよりもサイズが大きい点が異なります。緑のピーマンは未熟果を収穫しています。
カラーピーマンは、緑のピーマンよりも甘味が強く、黄色やオレンジ色は「ゼアキサンチン」、赤色は「カプサンチン」という色素成分によって色づきます。また、これらのカラーピーマンはビタミンが豊富で、栄養価が高いです。
種蒔き・植え付け
植え方 | ベット幅(畝幅) | 株間(縦距離) | 条間(横距離) |
---|---|---|---|
1列(1条) | 60~90㎝ | 40㎝ | なし |
2列(2条) | 120㎝ | 40㎝ | 50㎝ |
- 苗と苗は40㎝離して植える
- 2列で植える場合は50㎝離して120㎝の畝にする
苗の植え付けは風の無い晴れた日の午前中(10時位まで)に行います。植え付け時の苗は弱いので、風があると苗が弱ってしまいます。
連作障害
- あり(3~4年)
ピーマンは連作障害がある野菜なので、同じ場所で2年連続で栽培するのはオススメしません。
3~4年間は同じ場所・畝(うね)でナス科(じゃがいも・トマトなど)を育てないようにしましょう
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コンパニオンプランツ
- バジル/ネギ/パセリ/ニンニク・・・害虫予防
- ニンジン/ホウレンソウ/落花生・・・相互成長
バジルやパセリ等を近くに植えるとその臭いで害虫が寄ってこない効果があります。
ニンニクも同じ効果があります。また植え付けの時にピーマンの苗の根をネギと一緒に交えて2本のネギで挟むように植えると青枯れ病の対策になります。
同じナス科のトマトも同じですが、落花生を近くに植えるとマルチ代わりになって土壌の保湿効果もあります。
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支柱立て
- 高さ・・・1.2m、1.5m、1.8mを選ぶ
- 太さ・・・11㎜、16㎜、20㎜を選ぶ
ピーマンの支柱は、太さや長さにそれほどこだわる必要はありません。
ピーマンの株は約1.5m前後まで成長するため、その程度の長さがあれば十分です。
太さについても、トマトやキュウリの支柱ほどしっかりしていなくても問題ありません。
支柱を立てるときに、苗を紐でくくる作業(誘引)はコツがあるので注意しましょう!
やり方を間違えると成長の過程で苗が折れてしまう・傷がつき病気になる事につながります。
日々のメンテナンス
追肥【追加の肥料】
- 1株当たり・・・化成肥料30g/㎡(2週間毎)
- 初回・・・植え付けから3週間日後に株元に
- 2回目以降・・・14日ごとに畝肩(うね肩)に
ピーマンは、1番果ができたら追肥の合図です。まず、マルチを剥がし、株のまわり10㎝離れた場所に与えて、再びマルチを元に戻しましょう。
2回目以降の追肥では、根が広く張っているため、マルチを剥がして畝(うね)の肩に肥料を撒くだけで十分に吸収されます。
ただし、肥料を定期的に与えるだけでは肥料過多になることもあるため、ピーマンの花の状態を見て追肥が必要かどうか判断します。
ピーマンの花の真ん中が飛び出ている(雌しべが雄しべよりも長い)場合はOKです。
逆に、真ん中が短い(雌しべが雄しべよりも短い)場合は肥料不足のサインです。
このような場合を除いては、追肥をしっかりと与えましょう。
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整枝・摘心・摘果・摘葉・下葉かき
- 主軸を2本にして残り伸ばしていく(整枝)
- 1番最初の実は小さいうちに取り除く(摘果)
- 脇芽から育った枝は1つの脇芽に3つの花が咲いたら先っぽを全てカット(摘芯/切り戻し)
- 古くなった葉はカット、真ん中で混み合っている葉もカット(摘葉)
- 1番果の下までの5節目までに出る脇芽は全てカット(下葉かき)
ピーマンは、1番果(最初に咲いた花)が頂点となり、そこから左右に2本の枝にUの字に分岐します。
2本仕立てでは、この2本の分岐した軸を支柱に紐で誘引しながら伸ばしていきます。
成長が進むと、分岐が2本から4本、さらに8本と増え、どれを誘引すればよいか分かりにくくなることがよくあります。
支柱に誘引する軸は決まっていないので、自分で選ぶ事になります。太くしっかりした軸を選び、1本の支柱に1本の軸をしっかりと誘引することを心がけましょう。
1番果は、受粉させて実をつけますが、まだ小さく食べられないうちに摘み取りましょう。これは、株全体に栄養を行き渡らせ、より健全な成長を促すためです。
また、1番果の下にある脇芽(幹と葉の間から生える芽)は、すべて摘み取ります。
支柱に誘引している主軸以外の脇芽が大きくなると、側枝(脇芽が成長して枝になる)が発生します。
側枝には、1つの枝から3つの花が咲いたら、その先端をすべてカット(摘芯)して脇芽の成長を止めます。
この摘芯作業は、すべての側枝で行うので段々と収穫する場所が上に上がってくるイメージです。
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人工授粉
- ピーマンは人工授粉が不要
ピーマンの花は一つの花の中に雄しべと雌しべがあり、基本的に風で揺れるだけで受粉が行われます。そのため、通常は人工授粉の必要はありません。畑で栽培している場合、虫が自然に受粉を助けてくれます。
ただし、ビニールハウスなど風が届かない環境では、軽く花を揺らすことで受粉を促すことができます。
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水やり
- 真夏は水やりを毎日やるのがおすすめ
- リキダスを一緒に与えると良い
植え付け直後は、数日に1回の水やりがオススメですが、雨が降る場合は水やりは不要です。
実がつき始めると、水分を非常に多く必要とするようになるため、雨が降らない時は家庭菜園では水やりをしっかり行うことで失敗が少なくなります。
夏場(7月・8月)は毎日水やりをすることが推奨され、気温が下がった夕方や早朝に水を与えるのが理想的です。
気温が高い時間帯に水をやると、水温が上がり苗が傷んでしまう原因になるため、避けましょう。
ピーマンは尻腐れ病といって果実のお尻が茶色く腐ってしまう病気があるのでカルシウムを水分補給がてら与えるといいです。
家庭菜園で使える「リキダス」を水やりの際にジョウロに入れて1週間に1度与えるのがおすすめです。
収穫
- 実が6~7センチでハサミで収穫
- 朝に収穫しよう
- ピーマン(普通)・・・6~7cm
- ジャンボピーマン・・・15cm
- こどもピーマン・・・5~10cm
- カラーピーマン・・・6~~7㎝
赤色などに色づくまで着果させておくと株が弱ってきますので、完熟果までつけておく果実は半分以下にします。
1番果が成りますが、勿体ないと思わずに小さい食べられないサイズのうちに収穫しましょう。
株を大きく育てるためですが、次々とピーマンはなるので安心してください。ハサミで収穫するのを忘れずに。
ピーマンは風で倒れると折れてしまう位弱いので実をならせたままだと重くてさらにおれるので、収穫をしっかりとすることが大切です。
病害虫
- 病気・・・半身萎凋病/ウイルス・モザイク病などが注意
- 害虫・・・アブラムシ/ハダニなどが注意
病気
半身萎凋病
この病気の典型的な特徴は、株の片側だけが急激に萎れることです。最初は葉や茎の片側だけが枯れ始め、もう一方は健康に見えるものの、次第に株全体が萎れてしまいます。
これは細菌性の病気であり、発症後に治療することはできません。感染した株は早めに撤去し、翌年の発病を防ぐための対策が必要です。
予防策としては、「接ぎ木苗の使用」、「輪作の実施」、「太陽熱消毒」が、家庭菜園でも実行できる効果的な方法です。
ウイルスモザイク病
唐辛子の葉が縮れたり、緑の濃い部分と薄い部分がまじりあって、モザイクタイルのようなモザイク柄になる症状を言います。
症状が進むと先端部が細長い葉になったり、株全体が萎縮してしまい治る事はないので株を抜くしかありません。
アブラムシがモザイク病を媒介するので、アブラムシに対する予防をすることが病気の予防になります。
害虫
アブラムシ
葉の裏側に緑色や黒色の虫が付いている場合、それはアブラムシです。
アブラムシは植物の汁を吸い取ってダメージを与えますが、最も厄介なのは、モザイク病を媒介することや、排泄物によってすす病を引き起こす点です。
初期段階では、水で洗い流す方法も有効ですが、大量発生した場合はスプレーの使用がおすすめです。家庭菜園で使える自然派薬剤としては「ベニカマイルドスプレー
ハダニ
ハダニの数が増えると、葉に白い斑点のような跡が現れ始めます。葉の色が抜け白くかすれたようになったり、葉が枯れたりします。
ハダニは水に弱いので霧吹きや噴霧器で水を葉の表と裏に直接吹きかけると洗い流されます。この方法は初期なら効果がありますが大量発生すると対応できないので、スプレーや農薬を使うのがおすすめ。
家庭菜園では、被害が確認された際に使用できる自然派の薬剤として希釈してジョウロで与えるなら「アーリーセーフ
そのままスプレータイプで散布したい場合は、3つの天然由来成分で作られていて収穫直前まで使える「ベニカナチュラルスプレー
質問コーナー
ピーマン栽培で初心者が疑問に思う質問をまとめています。
ピーマン栽培の疑問・質問一覧
質問クリックすると該当箇所にジャンプ!
ピーマンの枝の仕立て方(整枝)、剪定のやり方を教えてください。
- ピーマンの枝の仕立て方(整枝)、剪定のやり方を教えてください。
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3本仕立てにするのがおすすめです。一番最初になる花(実)のすぐ下の脇芽を2本伸ばしていき、まっすぐ育つ主軸とあわせて3本を育てていくやり方です。主枝や側枝の根元から出るわき芽は、成長を妨げるため、早めに摘み取ります。わき芽が大きくなる前に除去するのが理想です。初心者の場合は、ここで紹介している「2本仕立て」の方がわかりやすいです。
ピーマンの実がなりません。なぜですか?
- ピーマンの実がなりません。なぜですか?
-
ピーマンは人工授粉は必要なく基本的に風が吹けば勝手に受粉します。気象条件によっては受粉しない事もあるので、花が咲いたら軽く花を揺らしてあげましょう。特に15度以下の低温や、35度以上の高温では実がつきにくくなります。夜間に防寒対策として不織布などを使って保温、暑すぎる場合は遮光ネットなど軽い日よけも効果的です。水分不足や肥料不足もあり得るので追肥や水やりをしっかりとしましょう。
ピーマンの実が小ぶりで大きくなりません。なぜですか?
- ピーマンの実が小ぶりで大きくなりません。なぜですか?
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日照不足や肥料不足が考えられますが低温や高温などの温度条件によっても発生します。理想的な温度が20度~30度と高く、15度以下だとおおきくなりません。温度の対策は不織布などを夜間かけるなどの方法があります。枝や葉が茂りすぎると日光が当たらないので、葉や枝をすくこと、追肥をしっかりとしましょう。
ピーマンの実が辛くなりました。なぜですか?
- ピーマンの実が辛くなりました。なぜですか?
-
ピーマンは唐辛子の仲間なので、カプサイシンを含みストレスを感じて栽培されると辛くなる事が考えられます。栄養不足、乾燥などの条件が悪い時にも発生する事があります。追肥や水やりはもちろん、日航が当たる場所で栽培しましょう。ピーマンは若いうちに収穫して食べる野菜なので、適切なサイズで収穫する事も大切です。
緑のピーマンが赤くなってしまいました。なぜですか?食べられますか?
- 緑のピーマンが赤くなってしまいました。なぜですか?食べられますか?
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ピーマン内のクロロフィル(緑色の色素)が分解され、カロテノイド(赤色や黄色の色素)が増加するためです。赤くなったピーマンは問題なく食べられます。むしろ、赤ピーマンは緑ピーマンよりも栄養価が高く、甘みが増していることが特徴です。
ピーマンの花が落ちてしまいます。なぜですか?
- ピーマンの花が落ちてしまいます。なぜですか?
-
肥料不足、土壌の乾燥、逆に土壌の加湿による根腐れ、ウイルス病、日照不足による事が考えられます。天気が悪いと日照不足で花が落ちたり、収穫が遅れると株に負担がかかりピーマンが花を落として栄養管理を自らします。まずは収穫をしっかりとする事です。次に、追肥をしっかりと与える事、土の管理は水はけが良すぎても悪すぎてもいけないので良い状態の土づくりを目指しましょう。マルチをする、敷き藁をする事もおすすめです。ウイルス病はアブラムシによる媒介もあるので、アブラムシがついていないか確認しましょう。
ピーマンの追肥はどうしたらよいですか?株元に与えればよいですか?
- ピーマンの追肥はどうしたらよいですか?株元に与えればよいですか?
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ピーマンの追肥の仕方は同じナス科のトマトのやり方と同じです。定植してから2~3週間後になると思いますが、1番果(1番目の花)がなりますので、この花が受粉して小さいピーマンが成った時に小さいうちに収穫します。この時にマルチをしている場合は剥がして株の近く10㎝位の場所に、1株あたり30gの化成肥料を与えます。そのあとは2週間毎に同じようにマルチを剥がして今度は畝(うね)=ベットの肩の部分に与えます。毎回マルチを剥がすのが面倒という人は追肥用の穴を畝の肩に空けておくのもおすすめですが雑草が生えてくるデメリットがあります。
ピーマンの実の先っぽが茶色や黒になりました。なぜですか?
- ピーマンの実の先っぽが茶色や黒になりました。なぜですか?
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「尻腐れ病」(しりくされびょう)と呼ばれる現象である可能性が高いです。これはピーマンだけでなく、トマトやナスなどにも見られる問題で、果実の一部が腐ってしまう症状です。病気ではなくカルシウム不足による生理現象が主な原因なので、家庭菜園では「リキダス」という微量成分を含んだ液体資材を水やりのついでにジョウロに入れて与えるのが対策として簡単です。リキダスはカルシウムも含みますが他の野菜に必要な微量成分も含んでいるので美味しく健康に野菜が育つので便利なので1本持っておくと良いです。水不足や窒素成分が多すぎる場合でも発生するので、正しい量の追肥・元肥えを与えるのが大切です。
ピーマン栽培で相性が良い野菜は何ですか?
- ピーマン栽培で相性が良い野菜は何ですか?
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ピーマンはナス科で相性が良い作物は色々ありますが、バジル、ネギ、ニラ、ニンニク、マリーゴールド、落花生等があります。相性の良い作物はコンパニオンプランツといってお互いの成育を高めあう作物を言います。詳しくは「ピーマンのコンパニオンプランツ」にて紹介しています。
ピーマンの栽培期間はどれくらいですか?
- ピーマンの栽培期間はどれくらいですか?
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ピーマンは植え付けが5月の上旬、収穫が7月上旬ごろから始まり、暖かい場所では11月の上旬まで収穫できます。苗の植え付けから2~3か月ほどで収穫が始まり、4~5ヶ月ほど収穫できる非常に栽培期間の長い作物です。追肥や水やりをしっかりと行う事をしないと途中で病気になったりして、ここまで長くは収穫できない事もあります。
冷凍・冷蔵保存方法
- 冷蔵保存・・・洗わずにポリ袋に入れて
- 冷凍保存・・・種を取りカットして水分を取ってジップロック
ピーマンはポリ袋に入れて1~2週間野菜室で冷蔵保存できます。
また、収穫した野菜を保存する袋にひと工夫するだけで、鮮度を長持ちさせることができます。エチレンガスを吸収して野菜の鮮度を保ってくれる袋
価格も手頃で、おすそ分けの際にも喜ばれるため、野菜を冷蔵庫で腐らせてしまいがちな方にも非常におすすめです。
冷凍する場合は食べやすいサイズ(細切り、乱切り)にして水分をキッチンペーパー等でとりジップロックで冷凍します。
1ヶ月程度は冷凍可能ですが早めに食べるようにしましょう。
大量消費レシピ
- ピーマンの肉詰め
- パリパリピーマン
ピーマンの肉詰めは非常に簡単に大量に消費できるので、ハンバーグの種を作って、小麦粉を茶こしでピーマンの内側にふってあげて肉を摘めると剝がれにくくなり美味しく食べられます。
居酒屋のお通しでも採用されている、生のピーマンをそのまま食べる「パリパリピーマン」が簡単でおすすめ。
ピーマンを種を取って半分に切ります、氷水に入れて冷蔵庫に最低1時間いれて、そのまま味噌などで食べるだけ。
冷やすのがポイントで1日置いても大丈夫で、驚くほどパリパリになり苦みが無くなるので子供が喜んで食べます。