- ハダニ防除と予防方法
- ハダニ駆除方法
- 家庭菜園におけるおすすめの対策方法
家庭菜園で出来るハダニ対策
ハダニは乾燥に強く水に弱い性質があるので、梅雨明けに高温時に発生しやすいです。
定期的に葉の裏までスプレーボトルや噴霧器で水をかけてやる予防が効果的。
家庭菜園ではベニカマイルドスプレーやでんぷんで出来ている粘着くん液がおすすめ。
発生原因と基礎知識
- 周囲の植物から飛来して移る
- 風に乗って運ばれてくる
ハダニが発生する原因は乾燥と過密栽培にあります。
葉にぼんやりとした黄色い斑点が現れ、成虫は約0.2~0.5mm程度で、肉眼では見えにくいです。
クモの仲間であり、吐き出す糸で薄い網を張ることもあります。
ハダニは高温乾燥を好み、特に梅雨明けから9月頃にかけて多く発生します。ビニールハウス内でも頻繁に見られます。
被害が進むと葉が黄色く変色し、光合成ができなくなり、最終的には葉が枯れて落ちてしまうため、発生当初の対策が必要です。
家庭菜園では、カンザワハダニやナミハダニなどの被害が特に深刻です。
発生する野菜の種類
こんな野菜にハダニが発生しやすいです。
【発生前の対策】防除・予防方法
- 株元のマルチを敷き藁にして適度な水やりをする
- 密植を避けて風通しを良くする
- 周辺の除草の徹底
- 葉に水をかける
天敵・コンパニオンプランツで予防
- ダニヒメテントウ
- パクチー
黒いテントウムシのダニヒメテントウはハダニ類を食べてくれる益虫です。
コンパニオンプランツで対策するのがおすすめで、パクチーを周辺に一緒に植えるとパクチーの匂いで忌避効果があります。
(自然派)自作コーヒースプレーで予防
- タバスコ液スプレー
- トウガラシの焼酎漬けスプレー
- トウガラシの酢漬けスプレー
- インスタントコーヒースプレー
- 天ぷら油石鹸スプレー
- 唐辛子焼酎スプレー
- 唐辛子酢スプレー
- 除虫菊エキススプレー
- ストチュウスプレー
身近な物で無農薬で作れるスプレーの「コーヒースプレー」がハダニ対策にはおすすめ。「牛乳スプレー」もよく紹介されますが匂いがすごくておすすめしません。
葉に水をかけるだけの葉水対策も効果ありますが、さらに効果を高める方法です。
具体的なスプレーの作り方は下記ページにて紹介しています。
風通しを良くして予防
梅雨明けに黒マルチシートを敷き藁に変更するのもオススメです。
ハダニは高温に強いので、黒マルチで地温が上がると増殖する可能性がありますが敷き藁に変更して地温上昇を防ぐ効果です。
たくさん収穫したくて色々な野菜を間隔を守らず植えていると密植になり、ハダニが増える環境にもなります。
ハダニは周辺の草から飛来するので畑の草むしりを行いきれいな環境を整えます。
葉に水をかけて予防
湿度に弱く水に弱いという特徴もあるので、普段から葉にスプレーボトルに入れた水をかける事で予防効果もあります。
葉の裏側に発生するので、裏までしっかりと散布することがポイント。
プランターならスプレーボトルで十分ですが、畑の場合スプレーボトルでやると手が痛くなりやる気をなくすので、噴霧器が非常に便利。私も使ってますがそこまで高くないのでおすすめです。
【発生後の対策】駆除方法
- 無農薬・・・養生テープがおすすめ
- 農薬・・・ベニカマイルドスプレーがおすすめ
無農薬で駆除
- テープで駆除
- 水をかけて落とす
- 自然派スプレーで駆除
少数の場合はセロハンテープやガムテープで直接取るという事も出来ますが粘着力の強いテープだと葉や茎を痛めるので注意しましょう。養生テープがおすすめ。
水で落とすという方法もありますが予防効果が主で殺すわけではないので殺傷能力は低いです。紹介した自然派スプレーを使いましょう。
農薬で駆除
- ベニカマイルドスプレー
- 粘着くん液剤
- アーリーセーフ
家庭菜園ではスプレータイプのベニカマイルドスプレーがおすすめ。
粘着くん液剤はでんぷんから作られているので安心して使うことができます。
オルトランはハダニは適用薬剤として登録がないので、アーリーセーフを使いましょう。
この記事の画像はゆめ(@yumekko07)さんからご提供いただきました。ご協力ありがとうございます。