- ウイルス・モザイク病が発生する原因
- ウイルス・モザイク病の予防方法
- ウイルス・モザイク病の治療方法
ウイルス・モザイク病はアブラムシがウイルスを媒介して感染するのでアブラムシ対策が必要です。
窒素が多いとアブラムシ発生しやすいので肥料管理とウイルスが伝染しないようにハサミを消毒します。
農薬での治療はベニカマイルドスプレーやアーリーセーフが効果的。
ウイルス・モザイク病の被害状況と発生する原因
- 気温:特になし
- 時期:3月~10月頃
- 葉・茎・花・種子・果実など色々な部位に発生
- 濃淡のあるモザイク状の模様ができる
- 葉が糸状に細くなったり、葉脈のみ濃い緑色になる
- 奇形や株全体の萎縮
- 被害を受けた株は生育が悪くなる
- アブラムシが菌を運ぶ、感染した植物の汁に触れた道具や手で媒介が原因
感染が進行すると、株全体が萎縮し、奇形が見られることがあります。これにより、収穫量が大幅に減少することがあります。
ウイルス・モザイク病の原因は、アブラムシがウイルスを運んでくることです。
アブラムシは高温・乾燥の環境で発生しやすくなります。ウイルスに感染した野菜の汁を吸ったアブラムシが、別の健康な野菜に飛来してウイルスを媒介し、感染させます。
このウイルスは、土の中の菌や種子を介しては伝染しません。
ウイルス・モザイク病の被害が出る野菜
こんな野菜にウイルス・モザイク病は発生しやすいです。
【発生前】ウイルス・モザイク病の防除・予防対策
- 無農薬で出来る予防法
- 農薬を使う予防法
病気が発生する前に出来る「無農薬で出来る要望策」「農薬を使った予防策」を紹介します。
ウイルス・モザイク病の原因はアブラムシなので、アブラムシを寄せ付けないというのがポイントになります。
(無農薬)防除・予防方法
- シルバーマルチ・銀色テープ・黄色シートを利用する
- 寒冷紗で覆う
- 生育初期に窒素肥料を与えすぎない
- ハサミを消毒する
シルバーマルチ・銀色テープ・黄色シートを利用する
アブラムシの飛来を防ぐためにもシルバーマルチ、銀色テープを使用することは効果があります。
ハウス内などでは黄色いシートに寄せ付けられるので、シートの使用がおすすめです。
生育初期に窒素肥料を与えすぎない
アブラムシは窒素過多で発生が促されます。窒素が過剰に溶け出す心配のない肥料を使う事がおすすめです。
マイガーデンベジフルは、窒素成分が多くないため、家庭菜園でおすすめの追肥としても使える肥料です。
寒冷紗を使って防除
生育初期にトンネルや寒冷紗でアブラムシを寄せ付けないという方法もあります。
使ったハサミを消毒する
モザイクウイルス病に感染した野菜をカットしたハサミや、汁がついた手で他の野菜に触れると、アブラムシと同様に感染が広がります。
感染した野菜の処理は最後に行い、その後に道具を消毒することで被害の拡大を防げます。
家庭菜園では、ハサミの消毒として使用後に火であぶる方法や、アルコールスプレーを使う方法が簡単です。
面倒に感じるかもしれませんが、1株を剪定するたびにハサミを消毒し、次の苗を同じハサミでカットする際には毎回アルコールスプレーを使用しましょう。
ウイルス・モザイク病予防の無農薬自然派スプレー
- タバスコ液スプレー
- トウガラシの焼酎漬けスプレー
- トウガラシの酢漬けスプレー
- インスタントコーヒースプレー
- 天ぷら油石鹸スプレー
- 牛乳スプレー
- 木酢液スプレー
- 重曹スプレー
ウイルス・モザイク病にならないようにアブラムシ対策として使えるスプレーです。
身近な物で作る自然派スプレーは農薬では無いので定期的(1週間や2・3日単位)で散布を継続しないと効果が出ないので注意。
スプレーだけではなく、他の対策とあわせて複合的な対策をとったほうが良いです。
家庭で手軽に作れる自然派のスプレーの具体的な作り方は別のページで紹介しています。
(農薬)防除・予防方法
- ベニカマイルドスプレー
- アーリーセーフ
- ベニカベジフルVスプレー
- ベニカ水溶剤
一度発病したら治療方法はありませんが、アブラムシを寄せ付けないための予防策があります。
発生初期に自然派の方には、ベニカマイルドスプレーやアーリーセーフがオススメです。
また、週に1回の使用で効果を発揮するベニカマイルドスプレーやベニカベジフルVスプレーは非常に便利です。
有機栽培をしている方でも使用可能で、逆さにしてもスプレーできるため、犬やネコがいる家庭でも安心して使えます。
その他にも、ベニカ水溶剤も効果的です。
【発生後】ウイルス・モザイク病の治療方法と対策
- 農薬でも治療方法は無い
いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。
畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。
この記事の画像は末松凌汰(@9DGrC936fOgqihD)さんからご提供いただきました。ご協力ありがとうございます。