- ハモグリバエの防除と予防方法
- ハモグリバエの駆除方法
- 家庭菜園におけるおすすめの対策方法
家庭菜園で出来るハモグリバエ対策
ハモグリバエはエンドウ(スナップエンドウ)以外ではそこまで気にする害虫ではありません。
スナップエンドウの場合、生育初期でやられると全然育たず収穫できない事もあります。
事前対策が大切で、植え付け時からシルバーマルチを使う・シルバーテープを張る、農薬ならベストガード水溶材を使うのがおすすめ。
発生原因と基礎知識
- ハモグリバエが卵を産む
ハモグリバエが発生する原因はハエが飛来して卵を植え付ける事です。
ハモグリバエは、白い線を描いた姿が絵を描いているように見えることから別名”エカキムシ(絵描き虫)”と呼ばれています。
ハモグリバエ(エカキムシ)は春~秋にかけてに飛来して葉に産卵します。
成虫1匹が一度に産む卵は400個ともいわれ防除するのは至難の業です。
また、苗からの持ち込みも原因のひとつです。成虫のハエは飛来するためベランダなどにもやってきます。そのため、どこでも発生してしまうのです。
家庭菜園では春先のエンドウ(スナップエンドウ)の被害を除き、殺虫剤の使用を控え寄生バチなど天敵に任せるだけで問題ないです。
マメハモグリバエ、トマトハモグリバエ、ナスハモグリバエ、アシグロハモグリバエなど種類も様々で成虫の体長は2mm程度。
発生する野菜の種類
ハモグリバはほとんどの野菜に発生しやすいです。
ハモグリバエにやられても野菜は食べられる?
ハモグリバエにやられた葉っぱを食べることができるのかという心配ですが結論から言うと食べられます。
特に人体に影響はないですがやはり気になるところ。
サニーレタスやサンチュなど葉っぱについた場合で葉を食べる野菜は切り取るものおすすめ。
トマトやスナップエンドウなど果菜類は葉がやられても影響無くハモグリバエは果実は食べません。
【発生前の対策】防除・予防方法
- シルバーマルチやシルバーテープを張る
- 防虫ネットで成虫の飛来を防ぐ
- 黄色の粘着テープで成虫を捕まえる
- 苗がハモグリバエにやられていないものを選ぶ
- コンパニオンプランツで対策
天敵・コンパニオンプランツで予防
- コマユバチ
- ヒメコバチ
- バジル
ハモグリバエは天敵のハチがいて、これらのハチは販売もしているので購入することも可能です。
ただし、ハウス内など囲われた場所で無いと意味がないので家庭菜園では実用的ではありません。
バジルを近くに植えるとコンパニオンプランツになり、バジルを好むハモグリバエがバジルに集まるので野菜の被害を減らせます。
防虫ネット・シルバーマルチで予防
基本的にハモグリバエはエンドウ(スナップエンドウ)の初期成育で被害がひどくならない限りそこまで気にする必要はありません。
防虫ネットで飛来を防ぐ事も出来ますが、エンドウ栽培では植え付け時に防虫ネットを使うと、背が高く成長するのではずなさないといけないので使う事は無いでしょう。
そこでおススメなのは、植え付けの際にシルバーマルチをする事です。
もし、植え付けした後に被害が出てきた場合は、支柱を2本立てて、シルバーテープを支柱に結んでネットから逃げないようにスナップエンドウをシルバーテープで抑えてあげるといいでしょう。
【発生後の対策】駆除方法
- 無農薬・・・手で葉をつぶす
- 農薬・・・アファーム乳剤がおすすめ
無農薬で駆除
- 発見次第葉を手でつぶす
ハモグリバエ(エカキムシ)は葉の中に卵を産み、白い筋に沿って幼虫が移動します。
そのまま葉の中でサナギになり成虫(ハエ)になって飛び立ちます。
葉っぱの白い筋の先端に幼虫がいるので指で葉っぱを挟んで潰すのが手軽で簡単です。
プチっとする感じですごく簡単ですが、嫌な人もいますよね。
農薬で駆除
- ベストガード
- アファーム乳剤
春先のスナップエンドウは被害が最もハモグリバエ(エカキムシ)の被害が大きい野菜です。
スナップエンドウ以外の野菜で家庭菜園で使うのはオススメしませんが、困っている人は薬に頼るのも一手です。
植え付け直後の生育初期には農薬のベストガードが有名です。
完璧に防除できませんが数を減らすことはできます。
生育後にハモグリバエの被害がひどい場合にはアファーム乳剤がおすすめ。
薄めて撒くことで成虫を捕殺することができますが、葉の中にいる幼虫には効果がないので注意です。