- アザミウマ防除と予防方法
- アザミウマ駆除方法
- 家庭菜園におけるおすすめの対策方法
家庭菜園で出来るアザミウマ対策
若い葉や芽が委縮したり奇形になったりして、野菜の成長を阻害します。
ウイルス病を持ってきたりするので注意が必要です。
家庭菜園ではベニカベジフルスプレー、ベニカ水溶剤がおすすめ。
発生原因と基礎知識
- 土壌に窒素成分が多い
- 周辺の雑草から飛来
体長1~2mmの細長く小さいため見つけにくい害虫。別名、スリップスとも呼ばれアザミウマは日本名。
日本名の由来は子供がアザミの花を手に持って「ウマ出よ!ウマ出よ!」と言いながら、花を叩いて花の中から飛び出してくる虫の数を競い合ったことだそう。
特に若い葉や柔らかい部分を好んで食害し、葉に穴を開けてしまいます。これにより光合成が減少し、植物の成長や収量が低下する、萎縮葉や奇形葉になるなどの可能性があります。
葉を吸汁されるとかすり状になったり、白くなったり、褐色に変色します。
また、ウイルス病を媒介することもあり「黄化えそ病」や「退緑黄化病」などを伝染させることがあります。
成虫が黒っぽいネギアザミウマやヒラズハナアザミウマ、成虫が黄色いミカンキイロアザミウマやミナミキイロアザミウマなど種類は多い。
発生する野菜の種類
こんな野菜にアザミウマが発生しやすいです。
【発生前の対策】防除・予防方法
- コンパニオンプランツを使う
- 除虫菊スプレーを使う
- シルバーマルチやシルバーテープを張る
- 青や黄色の粘着テープを張る
- 赤い防虫ネットを張る
- 周辺の除草する
天敵・コンパニオンプランツで予防
- ククメリスカブリダニ
- ヒメハナカメムシ
- マリーゴールド(アフリカン種)
ククメリスカブリダニ・ヒメハナカメムシはスリップスを抑制してくれるダニで農薬ではなく使えて商品としても販売されています。
ハウス内などのイチゴ栽培など決められた範囲で栽培する場合には有効ですが、畑などでは使えません。
アフリカン・マリーゴールドはコンパニオンプランツとしてアザミウマ対策で有名で、作物の周辺に植えると効果があります。
蚊取り線香の成分除虫菊スプレーで予防
- 木酢液スプレー
- 除虫菊エキススプレー
- ストチュウスプレー
身近な物で作る自然派スプレーは農薬では無いので定期的(1週間や2・3日単位)で散布を継続しないと効果が出ないので注意
身近な物で無農薬で作れるスプレーの「除虫菊スプレー」がアザミウマ対策にはおすすめ。
市販品のベニカベジフルスプレーにも含まれている成分のピレトリンは除虫菊(シロバナムシヨケギク)の花に含まれている殺虫成分です。
この除虫菊を使って作られているのが蚊取り線香で、簡単にできる除虫菊スプレーを自分で作るのもおすすめです。
具体的なスプレーの作り方は下記ページにて紹介しています。
シルバーテープなどシルバーで予防
アザミウマはアブラムシと同じく光を嫌うのでシルバーテープが家庭菜園では簡単でおすすめです。
支柱を2本立てて、作物の近くで支柱同士をシルバーテープで結びましょう。シルバーマルチも有効です。
赤・青・黄で予防
アブラムシは黄色ですが、アザミウマは黄色や青色が好きなので青い粘着テープも有効。
粘着テープは基本的にはハウス内など限られた場所で使う事を考えられているのでトンネルなどして併用で使うのがおすすめ。
屋外で使うと、益虫と呼ばれるテントウムシなども捕殺することになってしまう点がマイナス点。
アザミウマは小さいので網目は0.4mm以下の防虫ネットにするようにしましょう。
赤い防虫ネットがアザミウマには効果が高いという研究があり、赤い防虫ネットの場合は0.8mm以下でOKです。
【発生後の対策】駆除方法
- 無農薬・・・テープで捕殺がおすすめ
- 農薬・・・ベニカベジフルスプレーがおすすめ
無農薬で駆除
- 症状のある葉や新芽を撤去
- 粘着テープなどで捕殺
症状がある葉は撤去しましょう。
小さくて見えにくいですが、粘着テープでアブラムシなどと同様に捕殺する事もできるので、粘着の弱い養生テープなどを使って葉や茎を傷めないようにしましょう。
作り方は+をクリック
ペットボトル捕殺機(作り方)はここをクリック
農薬で駆除
- ベニカベジフルスプレー
- オルトラン粒剤
- ベストガード水溶剤
- スミチオン乳剤
家庭菜園でおすすめなのは、ベニカベジフルスプレーやベニカ水溶剤です。
発生を防ぐ予防農薬にはオルトラン粒剤があります。発生後に駆除する農薬はベストガード水溶剤やスミチオン乳剤があります。