- ネキリムシ防除と予防方法
- ネキリムシ駆除方法
- 家庭菜園でのおすすめの対策方法
家庭菜園におけるネキリムシ対策
ネキリムシは根から苗をバッサリ切るので被害が深刻です。
被害があった苗の周辺の浅いところを少し掘ってみると発見できるので捕殺します。
米ぬかを周辺に撒いておくと食べて死んでしまうと言われていて、家庭菜園ではネキリベイトがおすすめです。
発生原因と基礎知識
- 成虫が飛来して産卵する
- 周辺の雑草から被害が発生することも
ネキリムシとは総称であり、実際にはヤガ科(夜に飛ぶ蛾)のカブラヤガ、タマナヤガ、オオカブラヤガ、センモンヤガの4種類の蛾の幼虫を指します。
根を食べるため根切り虫と呼ばれますが、実際には根ではなく地下茎や根元に近い茎部分、葉を食害します。根元の茎をバッサリと切断するため、被害は甚大です。
日中は地中に潜り、夜に現れて食害するので、朝になって根元から野菜の苗が倒れている場合はネキリムシの仕業と考えられます。
幼虫の体長は約45mmと比較的大きめです。
雑草に産み付けられた卵から発生することもありますが、丁寧に除草して雑草がない状態でも、食べ物がなくなり苗の被害が大きくなることがあります。
ヨトウムシとネキリムシとコガネムシの違い
- ネキリムシ(蛾の幼虫)・・・根本に近い葉の茎や主軸の茎に被害が発生し苗が折れたりする
- ヨトウムシ(蛾の幼虫)・・・葉っぱに被害が発生し食害される
- コガネムシ(幼虫)・・・根っこに被害が発生し野菜の成長が遅れる
ネキリムシは大きくなった苗の上部まで登ることはなく、根元に近い場所で被害が発生します。
ネキリムシに似ている幼虫として、ヨトウムシやコガネムシの幼虫がいます。食害される部位が異なるため、見分けがつきます。
発生する野菜の種類
こんな野菜にネキリムシが発生しやすいです。
【対策】防除・予防方法
- コンパニオンプランツを使う
- 防虫ネットを使う
- ペットボトルで苗を守る
- コーヒーかすを使う
- 米ぬかを使う
コンパニオンプランツで予防
- いない
- ニンニク
コンパニオンプランツでニンニクを一緒に植えると臭いでネキリムシを遠ざけるといわれています。
防虫ネットで予防
成虫(蛾)が飛来して卵を産みつける被害が出ないように防虫ネットで植え付け時に覆う事も効果的です。
ペットボトルで苗の周りを覆って予防
ネキリムシは幼い苗が一番被害に遭いやすく、高いところまでは登ってきません。そのため、苗の根元にペットボトルをかぶせるのもおすすめです。
ペットボトルを筒状にカットし(5~10センチほど)、苗を囲うように地面に1~2センチ埋め込みます。
ネキリムシは地中深くまでは潜らないため、これで被害が減少します
コーヒーかすで予防
ネキリムシが嫌がるといわれているのがコーヒーかすです。
インスタントコーヒーなどの出がらしを完全に乾かした状態で土に混ぜ込みます。完全に乾燥していなかったりするとカビの原因になるので気を付けてください。
土に混ぜ込まないと効果が薄くなるといわれていますが、効果抜群まではいかないようであくまでも予防的な意味合いです。
また、大量に混ぜると土の中の窒素がコーヒーかすの分解に使われて栄養不足(窒素飢餓)になり野菜がうまく成長しない事にもなりえるので適度な量にしましょう。
【対策】駆除方法
- 無農薬なら捕殺する
- 農薬はネキリベイトがおすすめ
無農薬で駆除
- 捕殺する
ネキリムシの幼虫は割と浅いところにいるため、被害のあった作物の根元を掘ってみると見つかることが多いです。
そのまま放っておくと被害が広がるので被害にあった作物の近くを探して捕殺します。
捕殺する際はピンセットがおすすめですが、ペットボトル捕殺機が虫の苦手な人にもおすすめ!
作り方は+をクリック
ペットボトル捕殺機(作り方)はここをクリック
農薬で駆除
- ネキリベイト
- ダイノジアン
ネキリベイトが株回りに撒くだけで速効性があり効果的です。ダイノジアンもおすすめです。
この記事の画像は馬庭千秋(@chiaki1023m)さん、中村塗装中村渉(@nakamurapenki)さんからご提供いただきました。ご協力ありがとうございます。