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黄化葉巻病(おうかはまきびょう)の被害と予防・治療方法

黄化葉巻病(おうかはまきびょう)の被害と対策
この記事でわかる事
  • 黄化葉巻病が発生する原因
  • 黄化葉巻病の予防方法
  • 黄化葉巻病の治療方法
ポイント

コナジラミがウイルスを媒介して感染するトマトに多い病気です。
発生すると株全体が萎縮して実がならなくなります。コナジラミ対策で防虫ネットが効果的。
農薬での予防はベニカマイルドスプレーやでんぷんで出来ている安心な粘着くん液剤がおすすめ。

もくじ

黄化葉巻病の被害状況と発生する原因

黄化葉巻病のトマト
黄化葉巻病
コナジラミ
コナジラミ
発生する時期と気温
  • 気温:特になし
  • 時期:4月~11月頃
黄化葉巻病の症状と原因
  • 新しい葉が黄色くなり葉の縁から表側に巻く
  • 株全体が萎縮したりする
  • 変色して縮れるわき目が多数、花が咲いても実がつかない
  • タバココナジラミのウイルス媒介で発生

黄化葉巻病(おうかはまきびょう)の一番の特徴は葉に現れます。発病した時には、葉の緑の縁が黄色くなり、葉が巻いてしまいます。

この病気は西日本を中心に発生し、被害が拡大しています。

黄化葉巻病の原因は、タバココナジラミによって媒介されるウイルスです。タバココナジラミは病気になった株に寄生して汁を吸い、その後、他の健康な株に移り同様に汁を吸うことで病気を媒介します。

この病気は種や土壌を通して感染しないため、タバココナジラミを寄せ付けないことが大切です。

黄化葉巻病の被害が出る野菜

黄化葉巻病はトマトに被害が発生しやすいです。

【発生前】黄化葉巻病の防除・予防対策

防除・予防の2パターン
  • 無農薬で出来る予防法
  • 農薬を使う予防法

病気が発生する前に出来る「無農薬で出来る要望策」「農薬を使った予防策」を紹介します。

(無農薬)防除・予防方法

無農薬で予防する
  • シルバーマルチを使う
  • 防虫ネットや寒冷紗で覆う

シルバーマルチを使う

マルチング
シルバーのマルチシート
団粒構造
土に細菌がいる

コナジラミを寄せ付けない事が大切で、シルバー系のキラキラで飛来を防ぐ効果があります。

植え付け時ではシルバーマルチを使用するのがおすすめ、植え付け後であれば支柱を2本たててシルバーテープを作物にかかるように支柱間をテープで結ぶのがおすすめです。

防虫ネットを使って防除

防虫ネット
防虫ネットのメートル売り
トンネルの様子
トンネル栽培の様子

コナジラミがウイルスを媒介し、黄化葉巻病を引き起こすため、コナジラミを寄せ付けないことが重要です。苗を植え付ける際には、防虫ネットや寒冷紗で覆うのがおすすめです。

網目が粗いと通過してしまうので、0.4㎜以下の目のものを選びます。種や苗を植え付けた直後から防虫ネットを使用して対策を行いましょう。

(農薬)防除・予防方法

黄化葉巻病の農薬での予防
  • ベニカマイルドスプレー
  • アーリーセーフ
  • 粘着くん液剤
  • ベストガード粒剤

農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。

自然派農薬ならベニカマイルドスプレー・アーリーセーフを植物全体に散布します。

また、粘着くん液剤は主成分がでんぷんで出来ていて家庭菜園でも安心して使えます。植え付け時に予防として撒くならベストガード粒剤が効果があります。

ベストガード粒剤 1kg

【発生後】黄化葉巻病の治療方法と対策

発生した場合の対処法
  • 農薬でも治療方法は無い

いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。

畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。

この記事の画像は山口都@山口農園(@miya17_tomato)さんからご提供いただきました。ご協力ありがとうございます。

黄化葉巻病(おうかはまきびょう)の被害と対策

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