ビニールハウス

ビニールハウスを手作りで家庭菜園で作る方法!

2023年6月12日

ビニールハウスを手作りで家庭菜園で作る方法!

この記事でわかる事

  • ビニールハウスをDIYで作る方法
  • 家庭菜園で使えるビニールハウスの種類
  • 初心者が10.2坪ビニールハウスキットをDIYで栽培する方法

この記事は「家庭菜園で本格的なビニールハウスを作りたい人が知りたい事」をまとめています。実際に初心者が10.2坪のビニールハウスキットをDIYした経験から語ります。

もくじ

ビニールハウスを自作する事は出来るのか?

ビニールハウスのサイズ

家庭菜園を本格的にしていると。農家が使うようなビニールハウスを貸農園や庭の畑などに作りたいと思う人もいるでしょう。

初心者でも0.5坪~10.2坪(0.15㎡~33.71㎡)までのビニールハウスキット(南栄工業)が販売されていたり、ホームセンターコメリでもビニールハウスキットが販売されているので自作は可能です。

ここで言うビニールハウスとは、「苗を管理する小さいベランダに置けるサイズの温室」や、「置くだけでセット完了の本当に小さいビニールハウス」ではありません。

農家が使う本格的なビニールハウスを小型化して家庭菜園でも使えるサイズにした商品です。

この記事は、管理人(30代男性・農家ではない一般サラリーマン)が南栄工業のOH-4575(10.2坪)のビニールハウスキットを15万円で買って庭の畑にDIYで作り、家庭菜園をする様子とその方法を紹介します。

私はコメリでも見積を取りましたが南栄工業の方が半額くらいで作れて全然安かったです。基本的に作るのはどちらも自分なのでコメリより南栄工業がおすすめです。設営まで頼む場合はコメリも選択肢になります。

ビニールハウスの実際の作り方・建て方

南栄工業OH4575を自分で建てた

ビニールハウス作り全体像

  • ビニールハウス(10.2坪)をDIY初心者サラリーマンが建てた様子
  • ビニールハウスの補強の方法
  • ビニールハウスの解体方法

南栄工業のビニールハウスキットOH-4575(10.2坪)を購入して、実際に建てた時に気を付けないといけなかったポイントや様子を解説します。

自分で買ってやってみようと思った時に本当に出来るのかイメージが出来て挑戦する気持ちになれると思います。

【実録】ビニールハウスキットで自作で実際に建てた様子

つき棒(穴あけ機)で穴をあける

私は戸建ての庭(約13坪の畑)に自分でビニールハウスキットを購入して週末を利用して1ヶ月位かかりましたがDIYで作りました。

色々な方法を調べましたが、個人で4坪以上の本格的なビニールハウスを作りたい場合、初心者が「ビニールハウスキット(パーツが全て揃っている)で建てる」ではなく「パイプなどのパーツを個別に揃えて建てる」のは経験上不可能です。

実家が農家でいつも手伝っていたなど専門知識がない限りパーツが多岐に渡り自分で全て1からパーツを揃えて費用を抑えよう作戦は無理”です。

家庭菜園でも出来る本格的なビニールハウスキットOH-4575を作った様子は「初心者が南栄工業ビニールハウスOH4575でDIYした様子!」を参考にして下さい。

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ビニールハウスの補強の方法

根がらみを設置する

補強が必要な理由

  • 雪の重みでパイプが曲がったりハウス自体が沈下したりする
  • 突風や台風などでハウスが浮き上がって飛ばされる
  • ハウスが飛ばなくても風の力で曲がる

ビニールハウスは基本的なキットで建てるだけでは強度が足りないので「補強」が必須です。

最低限の設備でキットは販売されていて、補強しないとパイプが潰れたり曲がったり、強風で飛んでしまったり、補修が必要になったり使えなくなってしまう事があります。

基本的にキット以外に補強するパーツを購入して補強する事が必要になります。農家も補強して使っています。

また、庭の畑に建てる場合、周辺は住宅街なので風で飛ばされると甚大な被害になりかねないのでしっかりと補強が必要になるし保険に入っておく事も大切です。

補強は簡単な知識があればパーツも集められるし十分DIYで出来ます。

この記事で紹介している南栄工業ビニールハウスキットOH-4575(10.2坪)は補強用パーツセットはオプションで販売していません。

追加で資材をホームセンターで揃えて自分で補強したのでその様子は「ビニールハウスの風や台風」で紹介しています。個別の補強も紹介しています。

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ビニールハウスの解体方法

ビニールハウスを解体する方法

ビニールハウスの税金面での減価償却は金属のパイプのハウスで耐用年数14年です。しっかりと補強やメンテナンスすれば、ハウス本体の金属部はおおよそ10~14年は使えます

ちなみに、外側に張っているビニールは種類によりますが、1年~3年で張替をする必要があるので10年張りっぱなしというわけにはいきません。

解体した金属部分の支柱は多少錆びていても市場で販売されているので、中古で販売する方法もあります。

解体手順は組み立ての時の逆なので基本的に難しい事は無いですが、地面に挿さっているアーチパイプを抜くのが大変。

抜くためには専用の道具があるので利用しましょう。

ビニールハウスの日々のメンテナンス方法

ビニールハウスの台風対策
ビニールハウスのパーツが外れる事も

日々のメンテナンス

  • 潅水チューブ等を使った水やり管理
  • ビニールのサイドを巻き上げる温度管理
  • ビニールの補修と張替作業
  • 台風や冬(積雪地域)時の備え

ビニールハウスは建てた後に、ほったらかしで14年間使えるものではありません。

ハウス内は雨が降らないので水が必要になったり、ハウスを閉めっぱなしだと60℃にもなって野菜が枯れてしますうので温度管理が必要です。

逆に言えば水分コントロールが出来て甘いトマトなど品質の高い作れるメリットがありますが露地栽培より手間がかかります。

水やりは手間ですが、手動で行わなくても潅水チューブ(ゴムチューブ)を畝(うね)にはわせて、コックを捻れば畝全体に水が流れる仕組みも多く使われています。

定期的に決まった時間に自動で水やりが出来るタイマーもあるので省エネ家庭菜園が可能です。

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【実録】ビニールハウス栽培の様子

ビニールハウスで栽培する様子

ビニールハウスで家庭菜園で私が作っている野菜の栽培の様子をまとめています。

どんな感じで作れるのか気になる人は参考にして下さい。

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ビニールハウスの種類

トンネルの様子
トンネル栽培

ビニールハウスの種類

  • 持ち運びができる小型温室
  • 畑に簡単に設置できる簡易ビニールハウス
  • 農家が使う本格的なビニールハウスの家庭菜園版

ビニールハウスで家庭菜園で使える物はいくつか種類があります。

1つ目は苗を管理するレベルの小さいラックのような小型温室です。小さいビニールハウスの様な使い方が出来てベランダに置く事もできます。

2つ目は畑に1坪位の小さな簡易的に1時間程で設置できるタイプのビニールハウスです。小さなスペースでも扉があり人が入れて、家庭菜園でも使いやすいサイズ。

3つ目が今回私が使っているような、農家も使っているしっかりしたビニールハウスです。4坪程~15坪程のキットもあるので簡易ビニールハウスでは物足りない人におすすめ。

トンネル栽培もビニールハウスのような高さはないですが同じような効果を発揮します。

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ビニールハウスの代用品

トンネル資材をそろえる必要がある
トンネル栽培
あんどんの様子
あんどん(画像右)

ビニールハウスの代用品

  • ビニールトンネル栽培
  • 行燈(あんどん)栽培

家庭菜園ではビニールハウスを建てる事までしなくても、同じように保温効果がある栽培方法があります。

支柱で地面に半円(トンネル)を作って、その周りにビニールを張るトンネル栽培です。小さいビニールハウスなので高さは制限されますが十分保温効果があります。

また、行燈(あんどん)といわれる四角い筒をビニールで苗の周りに囲う方法も、苗の保温という意味ではビニールハウスレベルではありませんが保温効果があります。

ビニールハウスのメリット

メリット

ビニールハウスメリット

  • 水分調整が自分で出来て品質の向上
  • 温度管理が出来て栽培期間が伸び収穫量の増加
  • 寒冷地では本来栽培出来ない野菜も栽培可能に
  • つるし栽培など栽培方法の広がり
  • 病気や害虫の減少

ビニールハウスには様々なメリットがあります。

自分の希望する栽培方法がビニールハウスを作らないと本当に実現できないのかも考えてから購入すると後悔がありません。

意外とトンネル栽培でも十分だったり、潅水チューブを使って水やりを省エネ化したり、コンパニオンプランツなどをうまく使って病害虫を減らす事で解決するかもしれません。

ビニールハウスのデメリット

デメリット

ビニールハウスデメリット

  • 日々の温度管理や水やり管理の手間
  • ハウス本体とビニールの費用
  • 自分でやる場合建設する手間

ビニールハウスはメリットも多いですが日々ハウスをほったらかしで野菜は育ちません。

露地栽培なら雨が勝手に降るので水やり不要で植えた後ほったらかしに出来る野菜もありますが、ビニールハウスは自分で水を与えたり夏場は毎日ビニールの換気をしないと野菜が枯れます。

購入する前に自分がそのメンテナンスを出来るのかイメージしてから買うと良いです。

設置費用面はDIYで抑える事も出来るし、水分管理などの手間も自動で行える仕組みもあるので自分にあった方法でデメリットを少なく出来ると楽しくなります。

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ビニールハウスの価格

ビニールハウスを家庭菜園で使う場合3つの購入方法があります。

1つ目はホームセンター(コメリ)で購入してDIYか設置までしてもらう方法、2つ目は通販で購入してDIYする方法、3つ目は専門の業者に頼んで建ててもらう方法です。

私が通販でビニールハウスキット(南栄工業:OH-457510.4坪)を購入してDIYした時に実際にかかった全体の費用を「ビニールハウスを自作する場合の費用と業者に頼む場合の比較!」で詳しく紹介。

他の方法と費用の比較をしています。

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ビニールハウス栽培でかかる費用

ビニールハウス本体の購入費用の他に、ビニールハウス栽培では「ビニールの張替費用」「ハウス本体の補強費用」「自動散水の設置費用」「換気用のビニール巻き上げ設置費用」など色々費用がかかります。

一体ビニールハウス栽培をして自分の作った野菜はいくらになるか計算しないとかなり高級野菜になる可能性も。

ビニールハウスと税金や保険の関係

ビニールハウスを建てて野菜を販売するので税金補助や減価償却など税金面を知りたい人もいるでしょう。

ハウス栽培で使える保険についても解説します。

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ビニールハウス栽培でよくある質問

家庭菜園でよくある 質問Q&A

ビニールハウス栽培で初心者が疑問に思う内容を質問形式でまとめています。

クリックすると質問まで飛びます。行ったり来たりできます。

ビニールハウスを建てる方向は東西・南北どちらが良い?

ビニールハウスは南北に向かってると均一に光が入るので基本的に入口(妻面)を南北方向に建てます。東西に建てると冬場は採光量が増えますが、光の入りが不均一になります。

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ビニールハウスで必要な機械はある?

建設に必要な機械は基本的にありません。唯一の懸念事項は、アーチパイプを地面に挿す時に地面が固すぎて挿せない事がないかです。基本的には「突き棒」という力でガンガン挿す使い方の棒で深さ50センチほど穴を空けられればパイプは挿せます。私も突き棒を買って穴をあけました。

でも土質がとても固い、砂利などが多く入っている場合は電動ドリルが必要です。ビニールハウス専用の先の長いドリルを使う必要がありドリル単品で売っています。ただし、それに対応する電気ドリルがホームセンターなどのレンタルではパワー不足で見つからない事がほとんどです。私もドリル先だけ買って機械はレンタルしようと思いましたが出来ませんでした。電動ドリルを使いたい場合は購入もしくは、知り合いに工具を持っている人がいないと難しいです。

また、工具という点ではドライバーでネジを締める事が多いので電動ドライバーがあると楽です。

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ビニールハウス設置にかかる時間と人数は?

私は10.5坪用のビニールハウスを半分のピッチで設置したのですが、金属部分だけの設置(ビニールは設置していない状態)を完成させるのに1人でやって20時間くらいはかかりました。毎日作業できないので、週末に何回もわけて1ヶ月程かかりました。DIYで初めてやる場合はやった事の無い作業が多く時間がかかります。

また、作業は基本的に2名が望ましいです。パイプを抑えながら固定する時、アーチパイプを合体させる時、ビニールを張る時など1人でも出来なくは無いですが圧倒的に2名で行うのが効率も良く作業がすすみます。地面に穴をあける作業、フックを止める作業など相当な力作業が発生するので年配の方や女性だけでの設営は不可能だと思います。

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ビニールハウスは建てたら永遠に使えるのか?

ビニールハウス本体(金属部分)は10~14年程使えるといわれています。外側にはるビニールは、ビニールの種類によりますが基本的には毎年張り替えが必要です。長く使える素材は3年~5年ほどのビニールもありますが値段が高くなります。

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ビニールハウスはどれくらいの坪数が必要?

ビニールハウスセット自体を販売している会社が非常に少ないです。

私の使っている南栄工業は、パイプの細いタイプ(19㎜、22㎜)の小型サイズで2.4坪、3.9坪、5.8坪、9.5坪があります。農家が使っているようなパイプが太いサイズ(25㎜)は4.1坪、5.5坪、10.2坪、17.3坪があります。

マニュアルには無いですがハウスの長さは調整可能で、パイプの間が50㎝が基本ですがパイプ間を短くすれば短いハウス(坪数が少ない)が完成します。私は50㎝間隔を30㎝間隔にして使っており、短い間隔だとハウス全体の強度が上がるというメリットもあります。

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ドアは引き戸と開き戸どっちがおすすめ?

引き戸だとドアを開く分のスペースが不要なので、ドアを開く事が出来ない狭いスペースでも建てられるメリットがあります。また、ドアが広くなるので機械を入れるのに使いやすい事もメリット。

ハウスのキットは引き戸と開き戸は選べないのが基本です。坪数に応じて選びますが、どうしても引き戸が良い場合は大きいサイズのハウスキットを選び、パイプピッチを狭めて長さで調整する方法もあります。

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ホームセンターで自分でビニールハウスを購入できる?

私が調べた限りホームセンターではコメリがビニールハウスのキットを販売しています。パーツだけ取り扱っているお店は多いですが、ハウスキットになっている場所はあまりない様子。

ただ、コメリのビニールハウスキットは高いです。同じサイズの商品を私はネットで買いましたが南栄工業の方が4割くらい安かったです。

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ビニールハウス設置に必要な面積は?

基本的にはハウスの大きさが必要ですが、東西南北にそれぞれ1m位の余分なスペースが無いと設置する作業ができないので注意です。また、ドアが開き戸の場合はドアが開くスペースも考えないと入れません。

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ビニールハウスのパイプを長く使うためのメンテナンスは?

まずは保守点検をしっかりして台風や雪の前にねじが緩んでいないか、ビニールはしっかりとまっているか等基本的な点検をします。この点検を怠ると、ハウスのパイプが負荷がかかって曲がってしまったりして長く使えないことにつながります。

日々の点検の他にも自分の地域で使うにあたり風・雪に対する耐力があるのかを調べて「補強」をする必要があります。補強をしないと倒壊してしまうケースもあります。

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ハウス撤去する際にパイプを抜くのはどうするの?

パイプはかなりしっかりと地面に挿さっているので、挿す時よりも力が必要になる事があります。基本的に女性や年配の方には人力だけで抜くのは無理でしょう。

「ぬい太郎」という専用の力が入る道具も売っているので、抜けない場合はこのような機械を買うのもおすすめです。

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ビニールハウス内の温度管理はどうする?どれくらいの温度になる?

ビニールハウスは閉めきった状態で真夏は70~80℃にもなります。そこで必ず必要なのが換気で、夏場は毎日行わないといけない作業です。

換気扇を設置して機械換気をするケース、窓を設置して開ける・もしくは両サイドのビニールを捲って換気する自然換気するケースがあります。家庭菜園ではビニールを捲って自然換気するのが一般的です。

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まとめ

この記事のまとめ

  • 初心者でもDIYで男性なら1人でハウスは建てられる
  • 作るのは2名以上がおすすめ!ビニールハウスキットを買おう
  • コメリで買うなら南栄工業の方がコストが安い

    ビニールハウス栽培は作るのはちょっと大変な部分もありますが非常に楽しいです。

    例えば、私の事例では北海道では温度が足りないので栽培出来ないオクラなども種から育てて収穫できたり、寒くて本当は栽培できない10月頃までトマトが収穫できたりします。

    建設コストやDIYの手間を考えても、もっと野菜作りを楽しみたい人や普通は出来ないような事をして野菜作りを本格的な趣味にしたい人には非常におすすめです。

    >>ビニールハウスを手作りで家庭菜園で作る方法!

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