ビニールハウス

初心者が南栄工業ビニールハウスOH4575をDIYした様子!

2023年6月12日

初心者が南栄工業ビニールハウスOH4575をDIYした様子!

この記事でわかる事

  • 南栄工業OH4575のメリット・デメリット
  • 南栄工業OH4575のカスタマイズ
  • 初心者がOH4575を建てた感想

私は戸建ての庭で家庭菜園をやっている農業経験無しの一般人です。本格的なビニールハウス「南栄工業OH-4575」をDIYで建てたので、実際に作って気になったポイントをまとめました。購入する参考になると思います。

私が南栄工業のビニールハウスを選ぶまでの流れ

南栄工業OH4575を自分で建てた
庭に自分で建てた南栄工業OH4575

南栄工業を選んだポイント

  • 本格的なハウスで家庭菜園で使える商品だった
  • 個人で購入できるハウスで安かった
  • コメリのオリジナル商品よりも安かった

私が南栄工業のビニールハウスを選んだポイントは3つあります。

家庭菜園でビニールを使ったトンネル栽培をしていましたが、もっと広いスペースでビニールを張って栽培期間を長くすることはできないのかと考えていました。

北海道で雪の降るエリアは他の地域より栽培期間が短く、通常の栽培だと5月のGW~11月入る前くらいが野菜を栽培できる期間です。

12月には雪が降る状態なので秋ナスを採るために剪定しても、ナスが収穫できる期間も短く1ヶ月も秋に収穫が出来ないです。

少しでもビニールを使って、栽培できる期間が長く出来ないかな、長く栽培できれば収穫時期も伸びて収穫量もUPするのにと思っていました。

「寒冷地では気温が足りない・背丈が伸びる野菜」のオクラなどはトンネル栽培だと高さが足りないので無理ですが、ビニールハウスなら十分な高さがあるので育てられるなと思いました。

1坪程の面積で簡単に移動できる・簡易式のハウスもありますが「どうせなら本格的な物を建てて長く使って栽培したいな」と思ったのでハウスを建てる事にしました。どうせ長く家庭菜園はやるので早めに建ててもいいかなと思ったんです。

本格的なビニールハウスを家庭菜園規模(4坪~17坪くらい)で買いたいと思って調べると「個人宅への配送不可」や「農業資材を扱うメーカーが要見積りで販売」など意外と購入事態にハードルがあります。

細かいパーツや建て方の知識もないので「すべてのパーツが揃ったビニールハウスキット」しか選択肢がなかったですが、その中で唯一見つけたのが今回紹介した南栄工業のビニールハウスです。

他の選択肢としては、ホームセンターのコメリにも特注もしくは規定のハウスサイズでビニールハウスキットが売っていますが、見積もりを取ったら10万円程高かったので南栄工業に決定しました

南栄工業のビニールハウスとは?

南栄工業のビニールハウス

  • 創業60年の老舗農業資材店
  • ホームセンターコメリでも取り扱いある安心のメーカー
  • 個人でも使いやすいサイズで本格的なビニールハウスキットがある
  • 説明書・youtubeがしっかりしていて初心者が建てられる

まずはホームセンター(コメリ)に行って調べると、自分が欲しいハウスのサイズは特注になり30万円を超えて断念。

そこでネットで調べてたどり着いた「南栄工業」は怪しい会社なのかなと思って最初警戒しました、ネットだと実態不明なメーカーが商品販売している事も多いからです。

南栄工業は60年以上農業資材やサイクルハウスなどパイプを使った商品を扱っているメーカーで、実はコメリでも商品自体の取り扱いをしている程の有名メーカーでした。

安心感もあるメーカーで、農家向けのハウスを販売している会社は多々ありますが、その中で個人向けに本格的な商品を作っている会社です。もちろん農家でも使えるような仕様。

個人向けに作ってるだけあって、実際に建てて感じたのは「動画での説明・説明書のしっかりしている感じ」が非常に素晴らしいです。

全くわからない人でも、ポイントだけ気をつければDIYで十分作成できるサポート・商品だったので、その様子を紹介します。

家庭菜園でOH4575を使うメリット・デメリット

メリット

南栄工業のメリット

  • 個人宅にも配送してくれる可能性がある
  • ネットで買う場合でも安心したメーカー
  • 本格的なハウスで初心者向けのサイズが揃っている

南栄工業のデメリット

  • 補強はオプションが無いので自分で買ってDIY必須
  • 個人宅に配送していないお店もある
  • 遠方だとプラス料金がかかる事もある

南栄工業のビニールハウスは「ホームセンターで手に入る移動式などの簡易ビニールハウス」ではなく本格的な農家も使えるハウスの品質を家庭菜園サイズに小さくした物です。

オリジナルハウスという種類で、4坪~17坪まで様々なサイズが販売されていますが全てパーツがセットになっているので「何もわからない初心者」でも説明書どおりに作れば建てる事ができます

通常、農家でも大型の物は業者に頼んだりするので自分では建てられない人もいるビニールハウス。初心者がやり方も知らずそんな大きいサイズを建てられるのかと思いますが、実際に建てられます。

ただし、女性だけ・年配の方だけというのは作った経験から無理だなと思いました。成人男性であれば技術がなくても大丈夫です。

南栄工業のビニールハウスはネット通販で手に入りますが、取り扱う店舗によって「個人配送不可」のお店があります。

北海道・九州・離島などでもオプションで料金が発生する事も多いのでトータル料金に注意しましょう。

南栄工業の最大のデメリットは、「補強パーツはオプションではないので自分でパーツを揃えてDIYしないといけない」ことです。

私も知りませんでしたが、基本キットだけでは、風の強いエリア・雪が多いエリアでは耐久性が足りなくて飛んで行ったり・雪でつぶれるリスクがあります。

そのため使用するエリアによって、補強をして使うのが家庭菜園でも気を付けないといけないビニールハウスのポイントです。

例えば、コメリのビニールハウスにはオプションで補強がある(高いけど)ので、南栄工業と違って資材を揃える手間はありません。ただし、別料金で施工を頼まない場合はDIYは自分でやるのは同じです。

南栄工業の場合、この補強を1からパーツをそろえて自分でしないといけないのでハードルがあるように思いますが、実際はパーツさえ分かれば十分自分でできる簡単な作業です。

結論としては南栄工業でも補強を自分でパーツを集めてDIYすれば問題なく、何もわからなくても内容を把握すればできます。

南栄工業ビニールハウスを建てるのにかかった時間と様子

南栄工業OH4575を自分でDIYで建設
内容作業時間
骨組み作成30時間ほど
ビニール張り作業4時間ほど
ビニール巻き上げ機設置(両側)4時間ほど
雪・風対策の補強8時間ほど

成人男性1人で私がビニールハウスの骨組み(金属)部分だけを作るのに、30時間くらいかかりました。

他にもビニールを張る作業、横のビニールを巻き上げる機械の設置、雪・風対策の補強が必要です。

この記事を書いている時には補強しかしていないので、他はわかり次第更新します。

骨組み作業の中でも、アーチパイプを真ん中で接続する作業や、フックバンドでパイプを接続していく作業は2人いた方が圧倒的に作業がやりやすくおすすめです。

ただ間口5mくらいだったので、アーチパイプを真ん中で接続する際も先に片側を挿しておいて、脚立に上り桑で引き寄せてジョイントで繋ぐなど1人で作業が出来ないという事ではないので1人で建設も可能です。

週末だけ毎週やっていて1ヶ月ほどかかりましたが、まとまって時間をとれる場合は4日程でも完成すると思います。

初めてだったので説明書を見比べながらパーツの名前と場所の確認、直角をとる作業、穴を手で開ける作業など慣れない作業で2倍ほど時間がかかっていた気がします。

建てている最中は作物を作れない事に注意し作物の植え替えのタイミングなど掛かる作業時間から逆算するのも大事なポイントです。

ハウスを建てるのに基本セット以外で揃えるアイテム

南栄工業OH4575の基本セット
南栄工業OH4575の全基本パーツ
商品名用途ポイント
メジャー色々図るので大事ぐにゃぐにゃ曲がらず太さがあり固定できるのが便利
ハンマーくさびを打つ、パイプをつなげる普通の金槌でOK
カッタービニールを切る100円ショップでOK
ペンチ部品を締める100円ショップでOK
マジック水平糸を張る場所決めポスカが便利
金ノコロングパッカー・ビニバーを切るZ ハイスパイマンが使いやすい
プラスドライバー部品を締める100円ショップでOK、電動ドライバーが便利
つき棒アーチパイプを挿す穴空け必須アイテム、エンジンオーガーでも可能
エンジンオーガーアーチパイプを挿す穴空けつき棒を使わないならコレだが高い
パイプカッターパイプを切る(補強する場合)使うパイプ径を切れるサイズの商品を

基本セットには水平糸なども入っていますが、それ以外に自分で揃えないといけないものがあります。

実際に建ててみて気になったポイントをまとめました。

大きなポイントは40㎝以上深くアーチパイプを挿すのに必須な穴を空けるために、「つき棒」を買って自分で穴をあけるか、エンジンオーガを買って電動で穴をあけるかです。

穴掘り機 エンジンオーガー 49cc 2サイクル ドリル無し HG-DZ49【 送料無料 エンジンドリル らせん穴掘り器 アースオーガー 穴掘り機 ハイパワー 植え穴 植穴 井戸掘り 杭打ち 苗植え 測量 2スト 】【1年保証】

私は粘土質だけどある程度砂質の土だったので「つき棒(穴掘り機)」を買って手で穴をあけましたが、とてもじゃないけど穴があかない土はエンジンオーガを買うしかありません。

そして穴をあける方法はこの2択だと思います。

節約のためにホームセンターでドリルだけ買って、機械はレンタルを考えましたが店員さんに聞くと、ハウス用のドリルは長くパワーが必要で対応しているドリルの貸し出しはないそうです。

1回しか使わない事もあり得るドリルなので、農家などで知り合いがいる場合など以外では買うのを躊躇するアイテムです。

土地が硬いけどドリルを買いたくない人は、自分でスコップやユンボ(機械)で一度土を深く掘ってある程度の柔らかさにしてから、つき棒を使って穴をあける方法がいいかもしれません。

南栄工業OH4575を建てるのに大変だったポイント

つき棒(穴あけ機)で穴をあける
つき棒を使ってアーチパイプを地面に挿していく

一番大変だったポイントは「ドアの取り付け」「穴をあけてアーチパイプを挿す所」です。

入り口用にドアをつけるのですが、すでに挿してある妻面のパイプがmm単位であっていないとこのドアがはまりません。ドアがはまらなかったり、しっかり閉じなかったりします。

すでに挿してある妻面のパイプは、元をたどると一番最初の水平をとってアーチパイプを挿していく作業がmm単位であっていないと、この妻面のパイプもmm単位で合いません。

つまり、何より大事なのは一番最初からしっかり直角を取り水平にパイプを挿してく・mm単位でしっかり図って作業をする事です。

穴をあける作業はとにかく手でガンガンやるので、翌日は筋肉痛になりました。

ただし、他作業は説明書通りに進んでいけばなんとか普通に出来上がっていくので「確実に水平に直角に、mm単位でしっかりと最初から正しく図ってやること」を守れば十分誰でも建てられます。

南栄工業OH4575は雪国では補強が必要だった!

ビニールハウスの雪対策
冬はビニールを外すけど骨組みが沈んだり歪んだりする可能性も

先に紹介しましたが雪国では雪に耐えるようにハウスの補強が必須になります。

私が行った雪対策の3つの補強の中で、最も簡単だったのは「支柱を立てる補強」でこれはアイテムだけ揃えれば超簡単です。

最も難しかったのが、雪の重みで沈下しないように「横通しのパイプを地中に埋める補強」です。

既に出来上がっていたアーチパイプの地面の土を掘って横に1本パイプを固定するのは簡単と思ったのですが、アーチパイプが1㎝ずれているだけで全てのアーチパイプに固定が出来ないんです。

力で無理やりぐぐっとハメられる様なものではなく、ピッタリあわせたパイプにパイプを固定していくという作業になります。

mm単位の作業が実は必要だったとここで気づくのですが全て出来上がっていたあとだったので、実は私のパイプは何本かしっかり固定されていない箇所が地中であります。

建てた私がアドバイスするなら、マニュアルには無い作業ですが、横通しのパイプを補強で入れようと思っている人は一番最初のアーチパイプを挿していく段階で1本地面に補強用のパイプを置いてしっかりmm単位でアーチパイプがずれずに挿さっているかを確認するべきです。

南栄工業OH4575をカスタマイズした方法と手順

ビニールハウス巻き上げ機械
巻き上げ機は自分でパーツを揃えて設置

先に紹介したハウスの補強以外に、下記カスタマイズを自分でやりました。

補強以外のカスタマイズ

  • サイドビニールの巻き上げ機の設置
  • パイプピッチを50㎝から30㎝に狭めてハウスの長さを調整
  • 自動水やり装置の設置

内部が暑くなりすぎるので温度管理の為に換気する「サイドビニールの巻き上げ機」はオプションで売っている物を買って設置しました。

自動水やり装置は、装置を買って自分でDIYで設置する方法で、ビニールハウス内に雨が降らないので定期的に水やりをする必要がありますがタイマーで簡単に管理が出来ます。

意外と知られていないのがパイプピッチを狭める方法で、間口の広さは自分の欲しいサイズとあうのにハウスの長さが長すぎるという場合に非常におすすめの方法です。

アーチパイプのピッチは規程の間隔より広げると強度が弱まるので止めた方がいいですが、狭める分には逆に強度が上がるので30㎝間隔に狭めたりするのはおすすめできます。

狭めることで、ビニールが余ったり、ビニバーを金属用のノコギリで切らないといけない等、多少の手間はありますが簡単な作業です。

規格品に自分の欲しいサイズがない人も、長さで悩んでいる場合はパイプピッチを狭めて使うといいですよ。

関連記事

南栄工業OH4575を買うなら通販かコメリか?

実は、南栄工業OH-4575はコメリで店頭で販売はしていませんが、店員さんに聞いたら取り寄せはできるということでした。(店舗によるかも)

南栄工業OH-4575を買う選択肢で悩む、通販で買うか、コメリで特注で取り寄せてもらうか、私のおすすめは「通販で買う」です。

コメリは取り寄せても配送はやってくれないので、自分で家まで運ぶ必要があります。自家用車に乗せて運ぶ事は出来ない大きさなので必ずトラックを借りる必要があります。

トラックの貸し出しには、コメリカード(クレジットカード)を作る必要があり、日常的にコメリを使っていない場合は結構めんどくさいんですよね。

一方で、通販で注文しても値段が変わらない、自宅などへ商品の配送もやってくれる、しかも通販で買えばポイントも貯まる(楽天ポイントなど)というメリットがあります。

結局は自分で建てるので運ぶ手間も省けて通販で頼むほうがいいなと思いました。

通販で買うならamazonよりも楽天で個人宅にも配送しているミナトワークスで買うのをおすすめします。また、楽天は毎月0と5のつく日に楽天カードで楽天市場で買えばポイント5倍をやっています。

楽天カードは年会費無料で作れますが、1%のポイント還元が通常ですが5%還元になる日が月に7回もあるという事です。

ビニールハウスは20万円などの高額になるので、5%還元であればそれだけで10,000円もポイントが付きます。

コメリは、コメリ会員で日常的にコメリを使う人・自分で運びたい人にしかメリットがないので、通販で買うのがおすすめです。

まとめ

この記事のまとめ

  • 南栄工業のセットなら初心者でも安心して建てられる
  • どこの地域で建てるにも補強をする必要がある!
  • 買うならコメリより楽天でポイントUPで買おう

南栄工業OH-4575を実際に建てた感想や気を付けるポイントを紹介しました。

家庭菜園レベルで、しっかりと農家でも使えるようなハウスを建てたい場合は選択肢一本だと思います。

何も知らなくても時間さえかけて丁寧にやれば必ず建てられるので、是非本格的にハウス栽培をしたい人は試してみてく下さい。

>>ビニールハウスを手作りで家庭菜園で作る方法!

あわせて読みたい

-ビニールハウス