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褐斑病(かっぱんびょう)の被害と予防・治療方法

褐斑病(かっぱんびょう)の被害と対策

家庭菜園で出来る褐斑病の簡単な対策と駆除の仕方を学びます。

この記事でわかる事

  • 褐斑病が発生する原因
  • 褐斑病の予防方法
  • 褐斑病の治療方法

褐斑病ポイント

キュウリに発生が多い病気です。
発生が進むと株が枯れてしまうので早めに予防するのがおすすめ。
農薬での予防はベニカXファインスプレーが効果的。

褐斑病の被害状況と発生する原因

発生する時期と気温

  • 気温:25度~30度
  • 時期:6月~7月頃、9月~10月頃

褐斑病の症状と原因

  • 葉に丸い黄土色の小さい斑点が出来る(初期)
  • 葉全体に斑点が広がり、真ん中が灰色、周りが黄土色になる(中期)
  • 病斑中央部はやぶれやすくなり、斑点が大きくなる(後期)
  • 下の方の葉から全体が枯れてくる
  • 土の中にいるカビ菌が原因

病斑は5mm~30mmのサイズまで大きくなります。

発生が進むと株が枯れてしまうので収穫量がぐっと減っていきますので発生しないようにする事が大事です。

褐斑病の原因はカビ菌です。

カビ菌が葉の裏表にある気孔から侵入し症状が発生し、残渣をすき込んだ時に残っている菌が翌年まで越冬することで発症することもあります。

風や振動によってカビが空気中を漂い、他の植物に感染が拡大します。

褐斑病と炭疽病の見分け方

いちごの炭疽病
いちごの炭疽病

褐斑病と似ている病気に炭疽病(たんそびょう)があります。

炭そ病は病斑の中央に丸い穴が開くようになるが、褐斑病は破れたりするものの、丸い穴が開くことはないので穴の形で判断ができます。

褐斑病とべと病の見分け方

べと病のきゅうりの葉
べと病のきゅうりの葉

褐斑病と見分けが付きにくい病気にべと病があります。べと病もキュウリに発生しやすい病気ですが、べと病の斑点は葉脈に沿って多角形に発生します。

褐斑病の斑点は、形が葉脈に沿っている場合もありますが、丸かったり不整形だったりするのが特徴です。しかし、見分けるのは非常に難しいです。

この問題を解決するためには、褐斑病とべと病のどちらにも効果がある農薬を使うのが最適です。

ダニコール1000は、家庭菜園でも使用できる、どちらにも効果がある農薬です。

褐斑病の被害が出る野菜

こんな野菜に褐斑病は発生しやすいです。

葉菜類

大葉  

根菜類

褐斑病の防除・予防対策

防除・予防の2パターン

  • 無農薬で出来る予防法
  • 農薬を使う予防法

【無農薬】防除・予防方法

無農薬で予防する

  • 水はけと泥はね対策(畝高にする・マルチをする)
  • 土づくり肥料成分・PHを調整)
  • 葉が過密状態にならないように適切に管理する

水はけと泥はね対策

マルチング
マルチシート
団粒構造
土に細菌がいる

大雨などで水はねした土に細菌が含まれていることがあります。これらの細菌は、作物の傷などから侵入して発病することもあります。したがって、頭上から水をやるのではなく、株元に水を与えましょう。

水はねを防ぐためには、マルチシートの使用が効果的です。

土づくり肥料成分・PHを調整)

シンワ測定(Shinwa Sokutei) 土壌酸度計 A
土壌酸度計
土づくり
土づくり

また、窒素が過剰に溶け出す心配のない肥料を使うことをおすすめします。

マイガーデンベジフルは、窒素成分が多くないため、家庭菜園でおすすめの追肥としても使える肥料です。

酸性土壌では病害が多く発生するため、苗の植え付け段階で、どんな野菜を育てる場合も土壌のpHが6.0~6.5になるようにチェックしましょう。

葉を適切に管理する

葉っぱが生茂っていて管理が適切にされないと、空気の通りが悪くなって病気になりやすくなります。

摘葉といいますが、不要な葉っぱを取り除く事、病気になった葉はすぐにカットして畑の外に持ち出すことが大切です。

【農薬】防除・予防方法

農薬で予防する

  • ダニコール1000
  • ベニカXファインスプレー

農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。

ダニコール1000は家庭菜園でも使える色々な菌に効果がある農薬です。

ベニカXファインスプレーもきゅうりの褐斑病に効果があります。

褐斑病の治療方法と発生後の対策

発生した場合の対処法

  • 農薬でも治療方法は無い

発生してしまうと治療できる農薬はないので、被害のある葉を取り除きましょう。

発生しないように発生時期に予防農薬を撒き、防除に努めます。発生した株は、株毎引き抜き畑の外に持ち出し焼却処分やゴミとして処分します。

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