家庭菜園で出来る白斑病の簡単な対策と駆除の仕方を学びます。
- 白斑病が発生する原因
- 白斑病の予防方法
- 白斑病の治療方法
ポイント
葉に穴があいたり、白くかすれたりします。
アブラナ科の連作をしない、肥料切れを起こさないなど予防が必要です。
予防にはベンレートがおすすめで、農薬での治療は難しいです。
白斑病の被害状況と発生する原因
発生する時期と気温
- 気温:特になし
- 時期:9月~1月頃
白斑病の症状と原因
- 葉の表面に薄い灰色の点が出来る、径数mmから10mになる
- 病気の場所が薄い色になって穴があく
- 被害が酷くなると火であぶったようになり萎れる
- 土の中にいるカビ菌が原因
ハクサイやコマツナなどの葉物が白斑病にかかると、穴があくなどの症状が発生します。多くの場合、べと病も併発します。
ダイコン白斑病とカブ・ハクサイ白斑病の病原菌は異なるため、互いに感染することはありません。
カボチャの場合、茎と葉に多く発生し、株元の茎が白くかすれたようになります。多発すると下葉から枯れ始め、収穫量が大きく減少します。
白斑病が発生した野菜を食べても人体に影響はありませんが、見た目が悪く、広がると食欲が失せるかもしれません。そのため、被害部位を避けて食べると良いでしょう。
白斑病の原因はカビ菌です。
カビ菌は葉の裏表にある気孔から侵入し、症状を引き起こします。残渣を土にすき込んだ際に残っている菌が越冬し、翌年に発症することもあります。風や振動によってカビが空気中を漂い、他の植物に感染が拡大します。
白斑病の被害が出る野菜
こんな野菜に白斑病は発生しやすいです。
果菜類
白斑病の防除・予防対策
防除・予防の2パターン
- 無農薬で出来る予防法
- 農薬を使う予防法
【無農薬】防除・予防方法
無農薬で予防する
- 水はけと泥はね対策(畝高にする・マルチをする)
- 肥料切れを起こさないようにする
- 白斑病病に対抗性がある品種や接ぎ木を選ぶ
- アブラナ科の連作を避ける
水はけと泥はね対策
大雨などで水はねした土に細菌が含まれていることがあります。これらの細菌は、作物の傷などから侵入して発病することもあります。したがって、頭上から水をやるのではなく、株元に水を与えましょう。
水はねを防ぐためには、マルチシートの使用が効果的です。
肥料切れをおこさない
マイガーデンベジフルは、窒素成分が多くないため、家庭菜園でおすすめの追肥としても使える肥料です。
肥料切れを起こすと発生しやすいので、野菜の追肥はスケジュールをあらかじめたてて施肥する日を決めておくのがおすすめです。
耐性のある品種を使う
白斑病に耐性がある種も発売されているので昨年発生したなどの場合は対策をするのもおすすめ。
例えばハクサイには富風(サカタのタネ)があります。
アブラナ科の連作を避ける(輪作をする)
場所で栽培しないように連作障害対策を行い、輪作をするのが良い方法です。
特に、アブラナ科の野菜を連作すると病気が発生する確率が高まるので、輪作して連作を避けるようにしましょう。」
【農薬】防除・予防方法
農薬で予防する
- ベンレート水和剤
農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。
ベンレート水和剤が治療・予防効果があり家庭菜園でも使用しやすいです。
白斑病の治療方法と発生後の対策
発生した場合の対処法
- 土壌消毒(太陽光消毒)などで菌を殺したり遠ざけたりする
- 農薬でも治療方法は無い
発生後の対策
発生後の対策
- 太陽熱消毒で菌を殺す
いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。
畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。
白斑病の菌は太陽熱の高温で減少する事が判明しており、「太陽熱消毒」は家庭でできる有効な方法です。ただし、土の温度が十分に上がる夏にしか行えないので注意が必要です。
農薬を使った治療方法
治療に効く農薬
- なし
農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。
発生した白斑病を治療するのは難しいので、毎年発生する場合は事前に農薬を散布して防除しましょう。