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初心者が南栄工業ビニールハウスOH4575をDIYした様子!

ビニールハウスをDIYした様子(南栄工業OH-4575)
この記事でわかる事
  • 南栄工業OH4575のメリット・デメリット
  • 南栄工業OH4575のカスタマイズ
  • 初心者がOH4575を建てた感想

私は戸建ての庭で家庭菜園をやっている農業経験無しの一般人です。本格的なビニールハウス「南栄工業OH-4575」をDIYで建てたので、実際に作って気になったポイントをまとめました。購入する参考になると思います。

もくじ

私が南栄工業のビニールハウスを選ぶまでの流れ

南栄工業OH4575を自分で建てた
庭に自分で建てた南栄工業OH4575
南栄工業を選んだポイント
  • 本格的なハウスで家庭菜園で使える商品だった
  • 個人で購入できるハウスで安かった
  • コメリのオリジナル商品よりも安かった

私が南栄工業のビニールハウスを選んだ理由は、以下の3つです。

もともと家庭菜園でビニールを使ったトンネル栽培を行っていましたが、より広いスペースでビニールを使用し、栽培期間を延ばせないかと考えていました。特に北海道の雪が降る地域では栽培期間が短く、通常は5月のゴールデンウィークから11月初めまでが野菜栽培の期間です。

しかし、12月には積雪が始まるため、秋ナスを収穫しようと剪定をしても、その収穫期間は1か月も確保できません。そこで、ビニールハウスを活用して少しでも栽培期間を延ばし、収穫時期を増やして収量も増やしたいと考えました。

また、「寒冷地では育ちにくい背の高い野菜」であるオクラなども、トンネル栽培では高さが足りず難しいですが、ビニールハウスなら十分な高さがあるので育てられるなと思いました。

市販の1坪ほどの簡易式ハウスもありますが、どうせなら本格的で長く使用できるハウスを建てたいと考え、今回ビニールハウスの設置を決めました。どうせ長く家庭菜園はやるので早めに建ててもいいかなと思ったんです。

家庭菜園向けの本格的なビニールハウス(4坪~17坪程度)を購入しようと調べてみると、「個人宅への配送不可」や「農業資材を扱うメーカーのみの要見積販売」など、意外にも購入にハードルがありました。

また、パーツや組み立て方の知識がないため、「すべてのパーツが揃ったビニールハウスキット」しか選択肢がありませんでした。その中で唯一見つけたのが、今回ご紹介する南栄工業のビニールハウスです。

他には、ホームセンターのコメリでも特注品や規定サイズのビニールハウスキットが販売されていますが、見積もりでは南栄工業のものより10万円ほど高かったため、南栄工業のビニールハウスを選びました。

南栄工業のビニールハウスとは?

南栄工業のビニールハウス
  • 創業60年の老舗農業資材店
  • ホームセンターコメリでも取り扱いある安心のメーカー
  • 個人でも使いやすいサイズで本格的なビニールハウスキットがある
  • 説明書・youtubeがしっかりしていて初心者が建てられる

まずホームセンターのコメリに行って調べたところ、希望するハウスのサイズは特注になり、30万円以上かかるため断念しました。

そこで、インターネットで調べてたどり着いた「南栄工業」という会社について調査したのですが、最初は少し警戒していました。ネット上には実態がよくわからないメーカーが多いためです。

しかし、南栄工業は60年以上にわたり農業資材やサイクルハウスなど、パイプを使用した製品を取り扱っている老舗メーカーで、実はコメリでもその商品が扱われているほどの信頼ある企業でした。

農家向けハウスを提供する会社は数多くありますが、その中でも南栄工業は個人向けに本格的な商品を展開しているため、信頼感があります。また、個人でも使いやすいよう工夫されているものの、農家にも対応できる仕様です。

実際に建ててみて感じたのは、動画での説明や説明書が非常に充実している点でした。初心者でも、いくつかのポイントさえ押さえればDIYで簡単に組み立てられるようサポートされています。

それでは、その様子を詳しくご紹介します。

家庭菜園でOH4575を使うメリット・デメリット

メリット
南栄工業のメリット
  • 個人宅にも配送してくれる可能性がある
  • ネットで買う場合でも安心したメーカー
  • 本格的なハウスで初心者向けのサイズが揃っている
南栄工業のデメリット
  • 補強はオプションが無いので自分で買ってDIY必須
  • 個人宅に配送していないお店もある
  • 遠方だとプラス料金がかかる事もある

南栄工業のビニールハウスは、ホームセンターで手に入る「移動式などの簡易ビニールハウス」ではなく、本格的な農家が使うような高品質を、家庭菜園向けのサイズに小さくした製品です。

「オリジナルハウス」というシリーズで、4坪から17坪までさまざまなサイズが展開されています。すべてのパーツがセットになっており、「何もわからない初心者」でも説明書に従えば簡単に組み立てることができます。

一般的に、農家で使われる大型ビニールハウスは専門業者に依頼して設置することが多く、個人での建設は難しいとされています。しかし、初心者でも、南栄工業のビニールハウスなら組み立てが可能です。

ただし、女性だけや年配の方のみでの組み立ては難しいと感じました。成人男性であれば、特別な技術がなくても問題ありません。

南栄工業のビニールハウスはネット通販で購入可能ですが、取り扱う店舗によっては「個人配送不可」となっている場合があります。また、北海道、九州、離島などの地域では追加料金がかかることが多いため、総額に注意が必要です。

最大のデメリットは、「補強パーツがオプションではなく、必要な場合は自分で揃える必要がある」点です。私も知らなかったのですが、基本キットだけでは、風が強い地域や雪が多い地域での耐久性が不足し、飛ばされたり、雪の重みで潰れるリスクがあります。

そのため、使用するエリアに合わせて補強が必要であり、家庭菜園であっても注意が求められます。例えば、コメリのビニールハウスには(高価ですが)補強オプションが用意されており、南栄工業とは異なり、資材を揃える手間はかかりません。ただし、施工を別料金で依頼しない場合は、DIYでの作業が必要です。

南栄工業の場合、補強は一からパーツを揃えて自分で行う必要があり、少しハードルが高いと感じるかもしれません。しかし、必要なパーツがわかれば、簡単な作業で補強が可能です。

結論として、南栄工業のビニールハウスも、自分で補強パーツを集めてDIYすることで、問題なく使用できます。初心者でも内容を把握すれば対応可能です。

南栄工業ビニールハウスを建てるのにかかった時間と様子

南栄工業OH4575を自分でDIYで建設
内容作業時間
骨組み作成30時間ほど
ビニール張り作業4時間ほど
ビニール巻き上げ機設置(両側)4時間ほど
雪・風対策の補強8時間ほど

成人男性1人でビニールハウスの骨組み(※金属製)だけを組み立てる作業に、約30時間かかりました。他にもビニールを張る作業、側面のビニールを巻き上げる機械の設置、雪や風への対策としての補強作業が必要です。

骨組み作業の中では、特にアーチパイプの中央での接続や、フックバンドでのパイプ接続は、2人で作業を進めると圧倒的に効率が良く、おすすめです。ただし、今回のビニールハウスは間口が5メートルほどだったため、中央接続の際も片側を先に差し込み、脚立に上がって片側を引き寄せてジョイントで繋ぐなど、1人でも作業は可能です。

毎週末のみ作業し、完成までに約1ヶ月かかりましたが、もしまとまった時間が取れるのであれば、4日ほどで完成するでしょう。

初めての作業だったため、説明書を見比べながらパーツの名前や配置場所の確認、直角をとる作業、手作業での穴あけなどに慣れるまでに、通常の2倍程度の時間がかかったように思います。

ビニールハウスの建設中は作物の栽培ができなくなるため、作物の植え替えタイミングを考慮し、建設にかかる作業時間を逆算することが大切なポイントです。

ハウスを建てるのに基本セット以外で揃えるアイテム

南栄工業OH4575の基本セット
南栄工業OH4575の全基本パーツ
商品名用途ポイント
メジャー色々図るので大事ぐにゃぐにゃ曲がらず太さがあり固定できるのが便利
ハンマーくさびを打つ、パイプをつなげる普通の金槌でOK
カッタービニールを切る100円ショップでOK
ペンチ部品を締める100円ショップでOK
マジック水平糸を張る場所決めポスカが便利
金ノコロングパッカー・ビニバーを切るZ ハイスパイマンが使いやすい
プラスドライバー部品を締める100円ショップでOK、電動ドライバーが便利
つき棒アーチパイプを挿す穴空け必須アイテム、エンジンオーガーでも可能
エンジンオーガーアーチパイプを挿す穴空けつき棒を使わないならコレだが高い
パイプカッターパイプを切る(補強する場合)使うパイプ径を切れるサイズの商品を

基本セットには水平糸なども入っていますが、それ以外に自分で揃えないといけないものがあります。

実際に建ててみて気になったポイントをまとめました。

大きなポイントは40㎝以上深くアーチパイプを挿すのに必須な穴を空けるために、「つき棒」を買って自分で穴をあけるか、エンジンオーガを買って電動で穴をあけるかです。

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私の建てた庭は「粘土質だけどある程度砂質の土」だったので「つき棒(穴掘り機)」を買って手で穴をあけましたが、とてもじゃないけど穴があかない土はエンジンオーガを買うしかありません。

そして穴をあける方法はこの2択だと思います。

節約のためにホームセンターでドリルだけ買って、機械はレンタルを考えましたが店員さんに聞くと、ハウス用のドリルは長くパワーが必要で対応しているドリルの貸し出しはないそうです。

1回しか使わない事もあり得るドリルなので、農家などで知り合いがいる場合など以外では買うのを躊躇するアイテムです。

土地が硬いけどドリルを買いたくない人は、自分でスコップやユンボ(機械)で一度土を深く掘ってある程度の柔らかさにしてから、つき棒を使って穴をあける方法がいいかもしれません。

南栄工業OH4575を建てるのに大変だったポイント

つき棒(穴あけ機)で穴をあける
つき棒を使ってアーチパイプを地面に挿していく

一番大変だったポイントは「ドアの取り付け」「穴をあけてアーチパイプを挿す所」です。

入り口用にドアをつけるのですが、すでに挿してある妻面のパイプがmm単位であっていないとこのドアがはまりません。ドアがはまらなかったり、しっかり閉じなかったりします。

すでに挿してある妻面のパイプは、元をたどると「一番最初の水平をとってアーチパイプを挿していく作業」がmm単位であっていないと、この妻面のパイプもmm単位で合いません。

つまり、何より大事なのは一番最初からしっかり直角を取り水平にパイプを挿してく事・mm単位でしっかり図って作業をする事です。

穴をあける作業はとにかく手でガンガンやるので、翌日は筋肉痛になりました。

ただし、他作業は説明書通りに進んでいけばなんとか普通に出来上がっていくので「確実に水平に直角に、mm単位でしっかりと最初から正しく図ってやること」を守れば十分誰でも建てられます。

南栄工業OH4575は雪国では補強が必要だった!

ビニールハウスの雪対策
冬はビニールを外すけど骨組みが沈んだり歪んだりする可能性も
私が行った本体購入以外の補強
  • 地中にパイプを埋めて風と雪に対する基礎の補強
  • Tタイバーを入れて風に対する補強
  • 支柱を冬季間だけ立てる雪に対する補強

先に紹介しましたが雪国では雪に耐えるようにハウスの補強が必須になります。

私が行った雪対策の3つの補強の中で、最も簡単だったのは「支柱を立てる補強」でこれはアイテムだけ揃えれば超簡単です。

最も難しかったのが、雪の重みで沈下しないように「横通しのパイプを地中に埋める補強」です。

既に出来上がっていたアーチパイプの地面の土を掘って横に1本パイプを固定するのは簡単と思ったのですが、アーチパイプが1㎝ずれているだけで全てのアーチパイプに固定が出来ないんです。

力で無理やりぐぐっとハメられる様なものではなく、ピッタリあわせたパイプにパイプを固定していくという作業になります。

mm単位の作業が実は必要だったとここで気づくのですが全て出来上がっていたあとだったので、実は私のパイプは何本かしっかり固定されていない箇所が地中であります。

それでも3年使って全然曲がっていないし風で飛ぶことはもちろんないので補強は成功としましょう。

建てた私がアドバイスするなら、マニュアルには無い作業ですが、「横通しのパイプを補強で入れよう」と思っている人は一番最初のアーチパイプを挿していく段階で1本地面に補強用のパイプを置いてしっかりmm単位でアーチパイプがずれずに挿さっているかを確認するべきです。

南栄工業OH4575をカスタマイズした方法と手順

ビニールハウス巻き上げ機械
巻き上げ機は自分でパーツを揃えて設置
補強以外のカスタマイズ
  • サイドビニールの巻き上げ機の設置
  • パイプピッチを50㎝から30㎝に狭めてハウスの長さを調整
  • 自動水やり装置の設置

先に紹介したハウスの補強以外に、下記カスタマイズを自分でやりました。

内部が暑くなりすぎるので温度管理の為に換気する「サイドビニールの巻き上げ機」はオプションで売っている物を買って設置しました。

自動水やり装置は、装置を買って自分でDIYで設置する方法で、ビニールハウス内に雨が降らないので定期的に水やりをする必要がありますがタイマーで簡単に管理が出来ます。

意外と知られていないのがパイプピッチを狭める方法で、間口の広さは自分の欲しいサイズとあうのにハウスの長さが長すぎるという場合に非常におすすめの方法です。

アーチパイプのピッチは規程の間隔より広げると強度が弱まるので止めた方がいいですが、狭める分には逆に強度が上がるので30㎝間隔に狭めたりするのはおすすめできます。

狭めることで、ビニールが余ったり、ビニバーを金属用のノコギリで切らないといけない等、多少の手間はありますが簡単な作業です。

規格品に自分の欲しいサイズがない人も、長さで悩んでいる場合はパイプピッチを狭めて使うといいですよ。

南栄工業OH4575を買うなら通販かコメリか?

実は、南栄工業OH-4575はコメリで店頭で販売はしていませんが、店員さんに聞いたら取り寄せはできるということでした。(店舗によるかも)

南栄工業OH-4575を買う選択肢で悩む、通販で買うか、コメリで特注で取り寄せてもらうか、私のおすすめは「通販で買う」です。

コメリは取り寄せても配送はやってくれないので、自分で家まで運ぶ必要があります。自家用車に乗せて運ぶ事は出来ない大きさなので必ずトラックを借りる必要があります。

トラックの貸し出しには、コメリカード(クレジットカード)を作る必要があり、日常的にコメリを使っていない場合は結構めんどくさいんですよね。

一方で、通販で注文しても値段が変わらない、自宅などへ商品の配送もやってくれる、しかも通販で買えばポイントも貯まる(楽天ポイントなど)というメリットがあります。

結局は自分で建てるので運ぶ手間も省けて通販で頼むほうがいいなと思いました。

通販で買うならamazonよりも楽天で個人宅にも配送しているミナトワークスで買うのをおすすめします。また、楽天は毎月0と5のつく日に楽天カードで楽天市場で買えばポイント5倍をやっています。

楽天カードは年会費無料で作れますが、1%のポイント還元が通常ですが5%還元になる日が月に7回もあるという事です。

ビニールハウスは20万円などの高額になるので、5%還元であればそれだけで10,000円もポイントが付きます。

コメリは、コメリ会員で日常的にコメリを使う人・自分で運びたい人にしかメリットがないので、通販で買うのがおすすめです。

まとめ

この記事のまとめ
  • 南栄工業のセットなら初心者でも安心して建てられる
  • どこの地域で建てるにも補強をする必要がある!
  • 買うならコメリより楽天でポイントUPで買おう

南栄工業OH-4575を実際に建てた感想や気を付けるポイントを紹介しました。

家庭菜園レベルで、しっかりと農家でも使えるようなハウスを建てたい場合は選択肢一本だと思います。

何も知らなくても時間さえかけて丁寧にやれば必ず建てられるので、是非本格的にハウス栽培をしたい人は試してみてく下さい。

ビニールハウスをDIYした様子(南栄工業OH-4575)

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