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褐色腐敗病(かっしょくふはいびょう)の被害と予防・治療方法

褐色腐敗病(かっしょくふはいびょう)の被害と対策

家庭菜園で出来る褐色腐敗病の簡単な対策と駆除の仕方を学びます。

この記事でわかる事

  • 褐色腐敗病が発生する原因
  • 褐色腐敗病の予防方法
  • 褐色腐敗病の治療方法

褐色腐敗病ポイント

症状が進行すると、表面に白色粉状のかびが現れ果実が落ちます。
ナスに多く発生し、発生すると治療は出来ないのでマルチなど予防が大切です。
農薬での予防はワイドヒッター顆粒水和剤が効果的。

褐色腐敗病の被害状況と発生する原因

発生する時期と気温

  • 気温:特になし
  • 時期:6月~10月頃

褐色腐敗病の症状と原因

  • 果実が茶色にへこみ白いカビが発生し腐る
  • 根や茎に発生すると株が萎れやがて枯渇する
  • 土の中にいるカビ菌が原因

主に果実の部分に発生しますが、地面近くの茎や葉、根にも発生します。

果実の初期症状は茶色に変色し、へこみが生じます。症状が進行すると、表面に白色粉状のかびが現れ、果実全体に広がって腐敗し、最終的に落下します。

茎に発生すると苗が萎れ、根に発生すると下の方の葉が黄色く枯れ、次第に全体が枯れます。

この病気は高温多湿の時期に発生しやすく、原因はカビ菌です。カビ菌は葉の裏表にある気孔から侵入し、症状が現れます。

残渣をすき込んだ際に残っている菌が翌年まで越冬し、再発することもあります。

風や振動によりカビが空気中を漂い、他の植物に感染が拡大します。

褐色腐敗病の被害が出る野菜

こんな野菜に褐色腐敗病は発生しやすいです。

根菜類

褐色腐敗病の防除・予防対策

防除・予防の2パターン

  • 無農薬で出来る予防法
  • 農薬を使う予防法

【無農薬】防除・予防方法

無農薬で予防する

  • 水はけと泥はね対策(畝高にする・マルチをする)
  • 水のやりすぎの注意する
  • 輪作する

水はけと泥はね対策

マルチング
マルチシート
団粒構造
土に細菌がいる

大雨などで水はねした土に細菌が含まれていることがあります。これらの細菌は、作物の傷などから侵入して発病することもあります。したがって、頭上から水をやるのではなく、株元に水を与えましょう。

水はねを防ぐためには、マルチシートの使用が効果的です。

輪作をする

褐色腐敗病が発生する野菜を同じ土で育てないように輪作を行う事で土に残っているカビから感染することを防げます。

スイカ褐色腐敗病、ナス褐色腐敗病、キュウリ灰色疫病、カボチャ疫病は同じ菌なので輪作してかぶらないように注意します。

【農薬】防除・予防方法

農薬で予防する

  • ワイドヒッター顆粒水和剤
  • ホライズンドライフロアブル

農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。

発生を予防するために、ワイドヒッター顆粒水和剤が家庭菜園ではおすすめです。

ホライズンドライフロアブルも利用可能です。

褐色腐敗病の治療方法と発生後の対策

発生した場合の対処法

  • 農薬でも治療方法は無い

いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。

畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。

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