種の蒔き方ひとつとっても、野菜の種類によって蒔き方が違います。
野菜にあった種の蒔き方・苗の植え付け方を覚えて、野菜を育てましょう。

もくじ
種の植え方
種の植え方は3つの方法があります。
それぞれの野菜によって種の撒き方が違うので、野菜にあった方法で種をまきましょう。
種まきの方法
- ばらまき
- 条(すじ)まき
- 点まき
ばらまき

種をバラバラに蒔く
- 適している野菜:種子の小さな葉物野菜(ベビーリーフ、小さい時に食べる用の小松菜など)
- ばらまき=手で間隔を決めずばらばらにまく方法。
ばらまきの手順
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1手やレ-キなどで植える土を平らにならす
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2種子の間が1センチほどになるように手でバラバラにまく
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3種をまいた上から土をうすく被せる
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4土と種を密着させるため軽く鎮圧する
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5水をあげる
土を上から被せる時は、ふるい(茶こしでも代用可)で均一の厚さになるように種の上に薄く土を被せて軽く押さえます。
発芽しにくくなるので強く押し付けすぎないように注意!
間引きは混み具合を見て行おう。
用語説明
- 覆土(ふくど)・・・撒いた種の上に土をかぶせる事

条(すじ)まき

すじをつけて1本に蒔く
- 適している野菜:根菜類(だいこんやにんじん)、葉物類(ほうれんそうや小松菜)など
- 条(すじ)まき=溝をつくって横一列に種をまく方法。
条(すじ)まきの手順
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120~25センチ間隔で木の板や割り箸などで直線の溝を作る(畝に対して縦方向でも横方向でも可能)
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2作った溝に種子同士が1~1.5センチほどの間隔になるように手で種をまく
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3土を種をまいた上から土をうすく被せる
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4土と種を密着させるため軽く鎮圧する
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5水をあげる
条(すじ)の間隔は20~25センチほどがおすすめ。
種子の間隔は1~1.5センチほどがおすすめだが間引けばいいので神経質になる必要はありません。
土を上から被せる時は、ふるい(茶こしでも代用可)で均一の厚さになるように種の上に薄く土を被せて軽く押さえる。
発芽しにくくなるので強く押し付けすぎないように注意です!

点まき

種を2~4個ほど穴をあけて蒔く
- 適している野菜:種子のサイズが大きい野菜(枝豆やとうもろこしなど)
- 点まき=1箇所に1~3粒ほど種をまく方法。
点まきの手順
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1野菜の種類に応じて種を植える間隔を決める
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2種子をまく粒数を野菜の種類によって発芽率や大きさによって決める
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3指や木の棒などで穴を開け種をまく
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4土を種をまいた上から土をうすく被せる
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5土と種を密着させるため軽く鎮圧する
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6水をあげる
種子が大きい分、鳥が植えた種を食べてしまい、いつまでたっても芽が出ない事もあります。
発芽するまでは、ペットボトルを半分に切って被せる、寒冷紗や防虫ネットをかける等の対策をしましょう!

種まき後の水のあげ方
種を蒔いたあとは発育を促すため水をあげます。
水やりで注意したいのは、「すじまき」「ばらまき」で種を植えた場合は水のあげ方が悪いと種が流れやすいので注意!
初心者が失敗しがちなのは、コップ等でジャ~と水をあげること!
網の目の細いジョウロや、霧吹きなどでやさしく水をあげて種が流れないように注意しましょう。

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苗の植え付け方と時間
苗の植え付けの流れ
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1良い状態の苗・種を選ぶ
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2畝を作る(マルチをかける)
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3穴を掘って定植する
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4植え付けて土よせする
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5水やりをする(場合によって)
植え付けは、季節によって時間を分ける事で上手に苗が活着してその後うまく成長する事につながります。
春・夏 | 秋・冬 | |
時間 | 午前中10時位まで | 曇り |
天気 | 晴れ・風が無い | 夕方 |
春・夏に植え付ける野菜は、天気の良い午前中の10時位までに植え付けするのがおすすめです。
植え付け前の苗は弱いので、午後になって気温が上がりすぎると苗が弱ってしまう・天気が良い日に行う事で太陽に向けて伸びていくからです。
午前中は絶対難しい様であれば夕方気温が下がってから行うのも良いです。
秋・冬に植え付ける野菜は、逆に曇った夕方に植え付けするのがおすすめです。
夏野菜とは違い秋冬の気温が低い日照時間が短い時間を好む冬野菜は、逆にその状況に近い状況にしてあげるためです。
植え付けは、季節によって時間を分ける事で上手に苗が活着してその後うまく成長する事につながります。
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用語説明
- 活着=移植などした植物が、根づいて生長し続けること。

苗の植え付け時の水やりの方法
植え付け苗の水やりの方法
- ポットを事前に水につけておく
- 植え付け後に水をたっぷりあげる
苗の植え付け時には2つの方法で水やりをします。
どちらが良い・悪いは無いので自分のやりやすい方法で植え付けしましょう。
ポットを事前に水につけておく方法
ポットを水をつけておく方法
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1植え付けの1時間位前に行う
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2バケツやプラスチックのケース等に水を張っておく
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3苗をポット毎入れておく
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41時間位経ったらそのまま植え付ける
事前につけておく方法の場合は、植え付け後には水やりは必要ありません。
植え付け後に水を与える方法
植え付け後に水を与える方法
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1苗は買ってきたまま水を与えて湿らせておく
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2植え付けの穴をあけたらその中に水を入れておく
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3そのまま苗を穴に入れて植え付ける
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4植え付けた後に水をたっぷり与える
仮支柱の立て方
仮支柱を立てる方法
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130cmぐらいの仮の支柱を用意する
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2苗に対して斜めにさす
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3紐で誘引(ゆういん)する
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42週間ぐらいで本支柱にする
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行燈(あんどん)をする方法(家庭菜園バージョン)
行燈(あんどん)をする方法
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1袋の上下どちらもカットする
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2支柱を3本立てる
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3コメ袋をかぶせてなるべく苗に当たらないように調整
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42週間くらいで本支柱に切り替えで外す
行燈を作る際に注意するのは、袋の色です。
肥料袋で外側が白色、内側が黒色になっている袋はやめましょう。
黒い色だと光を通さないので苗の成長が妨げられるからです。
コメ袋なら10KGのものがサイズがちょうど良いので、数が多いなら、冬のうちから袋をためておくと良いですね。
肥料袋や堆肥の袋も色に注意すれば最適です。
繰り返し使えるので毎年捨てずにとっておきましょう。
ゴミ袋を上下切ってもよいですが、薄いと風にあおられてうまくいかない事も。
支柱はホームセンターで何本かまとめて売っている竹支柱や100円ショップの支柱で十分です。
支柱までセットで売っている商品や、ビニールだけ販売しているものもあります。
ちょっと高いですが、手軽にかぶせるだけのドームもあります。