スケジュール管理の方法

栽培計画の立て方

家庭菜園では畑の畝ごとに何を育てるか年単位で管理する事が大切です。

しっかりと管理する事が狭い範囲の畑で沢山の種類の野菜を育てられる事と上手に野菜を育てる事につながります。

このページでわかる事

  • 野菜栽培のスケジュールの立て方
  • 栽培スケジュールを考える時に気を付ける事
  • 連作障害・他の野菜との相性と組み合わせ

 

栽培計画はエクセルが便利

エクセルのメリット

  • 管理が楽で色分けも出来る
  • 写真を撮っておけば貼り付けも可能

毎年何をどの畝で育てるかを手書きノートや紙にその都度書く方法を愛用している人も多いと思います。

もちろんそれでも何も問題ありません。

ただ、パソコンで管理するのが非常に便利なので紹介します。

エクセルなら管理する際に「果菜類・葉菜類・根菜類」などで色分けも出来るし一目でわかりやすいです。

連作障害を回避する為に輪作しようと思えば、セルと名前を色分けしておけばコピペしても一目でわかります。

また、エクセルは画像も取り込めるので苗や種の袋の写真を撮っておいてPCに取り込んでおけばいつでも確認できます。

畑に袋をさす人も多いと思いますが風で飛んで行ってしまう等で無くなってしまう事もあるのでパソコン管理はメリット大です。

エクセルが使える代表的な3つの方法を紹介します。

Microsoft Office

一番オーソドックスなExcellです。

web版であれば一部機能は制限されますが無料で使えます。

有料でソフト単体で買い切りで買うとパソコンで使えて便利です。

パソコンで最初から入っている場合もあります。

 

libreoffice

Microsoftの正式なエクセルは高いですが、libroofficeは無料で使えるフリーソフトでエクセルとも互換性があります。

スマホと連動していないのでパソコンでしか使えません。

栽培管理で使うには十分です。

スマホと連動して使いたい人、エクセルデータとして保存してGoogleDriveにアップロードすればスマホでも見ることが出来ます。

GoogleDriveは15GまでならGoogleのアカウントがあれば無料で使えます。

>>libreoffice(公式)

 

google spread sheet

Googleアカウントがあれば、Googleドライブが15Gまで無料で使えます。

Googleのサービスでgoogle spread sheetというエクセルと同じような機能を使えるものがあります。

作ったデータはGoogleドライブに自動で保存されて便利。

アプリもあるのでスマホでも簡単に確認できますが、2年間利用が無いとデータが消えるなどの注意点も。

>>google spread sheet(公式)

 

栽培計画をする前に考えるべきこと

栽培計画で考える事

  • 栽培場所と野菜の植え付け時期
  • 連作障害
  • 何年も同じ場所で育てられる野菜
  • 前後の植え付けの相性
  • 日あたり
  • 生育期間
  • コンパニオンプランツ
  • タネと苗どちらから育てるか
  • 収穫量を知る

栽培計画を立てる時に事前に知っておくべき事を紹介します。

栽培場所と野菜の植え付け時期

野菜を育てるのが自宅、ベランダ、プランター、市民農園、貸し農園のどこかを決めます。

自宅の庭では問題無いですが、市民農園・貸農園などは利用期間に制限がある場合もあります。

野菜の植え付けの時期がいつなのかを知る事も大切です。

例えば育てたい野菜がサツマイモであれば、5月には植え付け無いと育ちません。

秋から畑を借りても育てる事が出来ないので野菜栽培の時期を知る事が必要です。

連作障害

栽培を休む期間野菜の種類
連作可能カボチャ・サツマイモ・ゴーヤ・シュンギク・トウモロコシ・タマネギ・ネギ・ズッキーニ・ニラ・ミョウガ・行者ニンニク など
1~2年ダイコン・ニンジン・カブ・ホウレンソウ・インゲン・三つ葉・生姜・イチゴ・セロリ
3~4年ナス・トマト・ピーマン・メロン・ハクサイ・レタス・キュウリ
4年以上エンドウ・スイカ・ゴボウ

野菜は同じ場所で連続して育てると病気が発生しやすくなったり収穫量が減る事があります。

これを連作障害と言い、野菜毎に「〇年間は同じ場所で植えるのを避けた方が良い」という年数が違います。

例えば枝豆が好きだから畑全部枝豆を毎年育てようという事は難しいです。

そこで、一定期間ごとに同じ場所で違う種類の野菜を育てる方法をとります。

この方法を輪作(りんさく)と言います。

連作障害も考慮してスケジュールを組む必要があります。

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用語説明

  • 輪作=一定期間ごとに同じ場所で違う種類の野菜を育てる事で連作障害を予防する方法。
  • 連作障害=同じ場所で同じ野菜を育てる事で病害虫が発生しやすくなったり、収穫量に影響が出る事。

何年も同じ場所で育てられる野菜

連作障害にも関連しますが、一度植え付けると植え付けから何年も同じ場所で収穫が出来る野菜があります。

例えばアスパラガス・ギョウジャニンニク・ニラ・畑ワサビなどは一度植えると何年も同じ場所で生えてきて栽培が可能です。

また、いちご・ニンニクなど、春・秋に植えて翌年に収穫できる「年をまたいで栽培」する野菜もあります。

その場所では翌年の春にはまだ植えてあるので、他の野菜の植え付けが出来ないのでスケジュールを考える必要があります。

 

前後の植え付けの相性

前作(前に植えていた作物)の野菜・後作(後に植える作物)の野菜で相性があります。

後作に相性のよい野菜を組み合わせると病害虫の発生が少なくてよく育ちます。

相性の悪い野菜を植え付けると、連作障害と同じようなことが起こり、生育が悪くなります。

用語説明

  • 前作=その場所で前に育てていた野菜の事。
  • 後作=現在野菜を育てている場所で次に育てる野菜の事。

日あたり

野菜の種類によって日あたりが良いのを好む野菜・日陰を好む野菜があります。

日あたり野菜
良い場所を好むトマト・ナス・ピーマン・キュウリ・スイカ・メロン・カボチャ・トウモロコシ・タマネギ・大根・ニンジン・カブ・ハクサイ・キャベツ・マメ類・ブロッコリー
日陰でも育つホウレンソウ・長ネギ・ニラ・シュンギク・コマツナ・レタス・サラダナ・ジャガイモ・イチゴ・アスパラ・パセリ
日陰を好むミツバ・セリ・フキ・キノコ類・ギョウジャニンニク・ミョウガ

自分の栽培したい場所の畝が一日を通して日あたりがどうかを考慮してスケジュールを考えます。

市民農園や貸し農園などは日当たりが良い場所がほとんどですが、自宅の庭で行う場合は日当たりを考慮する必要があります。

 

生育期間

生育期間も野菜によって違います。

例えば、栽培期間の短いラディッシュや小カブは5月に植えても6月末には収穫が可能なので、その後に枝豆(晩成)を植える事も可能。

トマトやキュウリなどの夏野菜が終了したら、同じ畝で次はサヤエンドウやレタスなどを植え付けて栽培も可能です。

収穫時期・植え付け時期・生育期間を考慮して年単位でスケジュール管理をします。

コンパニオンプランツ

一緒に近くで植える事で病気・害虫を防いだり、収穫量が増えたりする相乗効果がある植物をコンパニオンプランツと言います。

栽培スケジュールを組む時にコンパニオンプランツまで考えて植えると無農薬でうまく野菜を育てられる手助けになります。

具体的な組み合わせは別ページにて紹介しています。

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タネと苗どちらから育てるか

家庭菜園の場合は種から全て育てていると時間がかかりますので苗から育てるべき野菜も多いです。

「育苗(いくびょう)」といい、市販されている種をポットで育てて自分で苗をつくる方法もあります。

育苗は温度管理が出来るハウスが必要であったりするケースもあり、春に植え付けする場合は冬から種で育てておく等事前に準備が必要です。

慣れてくれば「コンパニオンプランツでいっぱい必要な野菜だけ育苗する」「なかなか苗が売っていないから自分で種から苗にする」なども可能です。

まずは、育てたい野菜が「苗から育てるのか・種から育てるのか」を知りいつから準備をすればよいかを考えます。

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収穫量

家庭菜園では収穫量も考慮して植え付ける苗・種の数を決める事も大切です。

例えば、キュウリは上手に栽培すると1苗から30~40本収穫可能なので、なんとなく5株植えると200本以上を夏の間食べないといけません。

調理方法を知る事も大切ですが、1つの苗からどの程度収穫量があるのか・育ててどれくらい消費できるかを考えて植え付け数を決めましょう。

各野菜の育て方にて1株からのおおよその収穫量を紹介しています。

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  • 野菜の栽培方法(準備中)

 

栽培計画を考える流れ

栽培計画作成の流れ

step
1
畑の畝をブロックごとに分ける

step
2
種類ごとに場所を決める

step
3
各畝の野菜の種類を決める(輪作)

step
4
5年間分のスケジュールを考える

栽培計画の詳細


  • step.1 手順1の題名

    ブロックAブロックBブロックCブロックD

    まずは、畝をブロック毎に4つに分けます。

    畝単位で場所を決めるのが簡単な方法です。

    例えば12本の畝があれば、1~3をブロックA、4~6をブロックBという感じです。

    何年も同じ場所で育てられる野菜や翌年に収穫する野菜がある場合は6ブロックに分けます。


  • step.2 種類ごとに場所を決める

    果菜類葉菜類根菜類マメ/ネギ/トウモロコシ類

    果菜類・葉菜類・根菜類・マメ/ネギ/トウモロコシ類の4つをローテーションします。

    何年も同じ場所で育てられる野菜・植え付け翌年に収穫できる野菜は固定します。

    このように同じ場所で育てる作物を一定期間で変える事を輪作(りんさく)と言います。

    連作障害を考慮します。


  • step.3 各畝の野菜の種類を決める(輪作)

    トマトホウレンソウニンジンエンドウ豆

    各畝単位でそれぞれ育てる野菜を決めます。

    例えば果菜類のブロックでは、トマト・キュウリ・ナスのどれを育てるかという事です。


  • step.4 5年間分のスケジュールを考える

    年数ブロックAブロックBブロックCブロックD
    1年目果菜類葉菜類根菜類マメ/ネギ/トウモロコシ類
    2年目マメ/ネギ/トウモロコシ類果菜類葉菜類根菜類
    3年目根菜類マメ/ネギ/トウモロコシ類果菜類葉菜類
    4年目葉菜類根菜類マメ/ネギ/トウモロコシ類果菜類
    5年目果菜類葉菜類根菜類マメ/ネギ/トウモロコシ類

    4つのブロックに分けて、毎年別々の種類(果菜類・葉菜類など)の野菜を育てるので5年後に1周して最初に育てた野菜に戻ります。

    ここまで考慮して育てる必要があるので、家庭菜園を始める時に5年分の栽培計画を立てましょう。


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