- 腐敗病が発生する原因
- 腐敗病の予防方法
- 腐敗病の治療方法
レタスに多く発生し茶色く腐敗した感じになります。
軟腐病との違いは腐敗臭はなく、結球の内部や茎の内部が侵されることはありません。
農薬での予防はバリダシン液剤5が効果的。
腐敗病の被害状況と発生する原因
- 気温:20 度~25度
- 時期:8月~9月頃
- 結球した葉の外側に茶色の病斑ができる
- 結球表面は健全だが、内部で発病していることもある。発病当初は軟化腐敗することはない
- 土の中にいる細菌が原因
茶色く光沢がある感じの腐敗した感じになります。
同じような症状として軟腐病が挙げられますが、軟腐病との違いは腐敗臭はなく、結球の内部や茎の内部が侵されることはありません。
細菌の種類により発生時期が分かれ、8月~9月の高温期と冬にトンネル栽培する春レタスに多い。
腐敗病の原因は細菌で、土の中にいる菌が野菜の葉や茎などから侵入することで発病。
雨の跳ね返りで感染しやすくなるため、水の管理も重要な防除のポイントです。
腐敗病の被害が出る野菜
こんな野菜に腐敗病は発生しやすいです。
【発生前】腐敗病の防除・予防対策
- 無農薬で出来る予防法
- 農薬を使う予防法
病気が発生する前に出来る「無農薬で出来る要望策」「農薬を使った予防策」を紹介します。
(無農薬)防除・予防方法
- 土づくり(肥料成分)
- 早めのビニールトンネルで保温をする
- 輪作する
土づくり(肥料成分・PHを調整)
![シンワ測定(Shinwa Sokutei) 土壌酸度計 A](https://saienlabo.com/wp-content/uploads/2020/04/IMG_1281-768x1024.jpg)
![土づくり](https://saienlabo.com/wp-content/uploads/2021/05/4fc72b01ec6caa4a84e298c32283bc90.jpg)
また、窒素が過剰に溶け出す心配のない肥料を使うことをおすすめします。
マイガーデンベジフルは、窒素成分が多くないため、家庭菜園でおすすめの追肥としても使える肥料です。
酸性土壌では病害が多く発生するため、苗の植え付け段階で、どんな野菜を育てる場合も土壌のpHが6.0~6.5になるようにチェックしましょう。
早めのビニールトンネルで保温をする
![トンネル資材をそろえる必要がある](https://saienlabo.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0841_R-400x297.jpg)
![裾上げしているトンネル](https://saienlabo.com/wp-content/uploads/2022/07/IMG_0664_R-400x300.jpg)
冬季の凍霜が発生を促すので、ビニール栽培でのトンネルを早めに行い保温おすることが防除のポイントです。
輪作をする
発生した野菜を治す事は出来ませんが、病気は異なる野菜では発生しないこともあるため、同じ野菜を同じ場所で栽培しないように連作障害対策を行い、輪作をするのも良い方法です。
(農薬)防除・予防方法
- バリダシン液剤5
農薬は、同じ病気や害虫に対しても、使用できる野菜の種類が決まっています。そのため、野菜ごとに使用する農薬を分ける必要があります。
農薬を購入・使用する前に適用作物を確認し、その作物に適した薬剤を選びましょう。農薬は劇薬であるため、子供の手の届かない場所に保管してください。
バリダシン液剤5がおすすめです。
【発生後】腐敗病の治療方法と対策
- 農薬でも治療方法は無い
いったん発病すると、残念ながら治療方法はありません。発病した株は、株ごと引き抜き、畑の外に持ち出して焼却処分やゴミとして処分します。
畑の中で土にすき込むと、土に菌が残り、翌年に再発したり、他の野菜に広がる原因となるため、必ず外に持ち出します。