あなたは家庭菜園で茄子(ナス)の栽培をしていて害虫に困ったことありませんか?
茄子(ナス)に多く発生する害虫をまとめています。
ヨトウムシ
ヨトウムシ発生の原因
- 昼間は茂みや土中に隠れて夜間飛来して産卵
- 防虫ネットで飛来防止
- 木酢液スプレーやコーヒースプレーを散布
- コーヒーを土に混ぜる
- 卵の葉っぱを切って燃やす
- 手やピンセットで捕殺する
- 米ぬかトラップでおびき寄せる
- 殺虫剤を使う
発生してしまったヨトウムシはまずは目視で捕まえて捕殺するのがおすすめ。
ヨトウムシをつぶしたときに出す液は、他のヨトウムシにとっての警戒信号となっており、その仲間が来にくなるとも言われています。
ヨトウムシは米ぬかが大好きなので、米ぬかトラップがオススメ。
作り方は別のページで紹介しています。
>>ヨトウムシの対策・被害状況・駆除・自然農薬・おすすめ農薬
アブラムシ
アブラムシ発生の原因
- 窒素分の多い肥料を与えすぎている
- 株間が狭く作物に日が当たりにくい
- 周辺の雑草から飛来
- シルバーマルチをする
- シルバーテープを張る
- アルミ箔を近くに敷く
- 黄色の粘着シートを使う
- 黄色のバケツに水を張り置く
- 防虫ネットをかける
- 歯ブラシで落とす
- テープで取り除く
使い古した歯ブラシでやさしく茎や葉を傷つけないようにこすり落とすことも可能です。
テープでペタペタと貼り付けて取り除く原始的な方法もありますが、ガムテープを使うと粘着が強すぎて苗を痛める事につながります。
貼り付けてアブラムシを取り除くなら養生テープが粘着がちょうど良くてよいです。
引っ越し業者などが使う、張ってはがせるタイプのガムテープです。
チャノホコリダニ
ホコリダニ発生の原因
- 苗による持ち込み
- 雑草からの飛来
- 収穫の終わったナスなどの残渣はしっかり土にすきこむ
- ホコリダニを持ち込まない
- 農薬を使う
チャノホコリダニが発生した残渣をそのまま畑に放置しておくと被害が広がる可能性があるので、被害のあった残渣は土中に埋め込むか、焼却するようにして下さい。
整枝や収穫作業の際に手について移動させてしまうことが知られています。
発生してしまった場合は農薬を使用するしか駆除する方法がありません。
成長した組織の固くなった場所では加害できないので、その加害する(寄生している)場所は柔らかい新芽や幼果の時期に限られています。
見つけた場合は早めに農薬を使用しましょう。
葉ダニ(ハダニ)
ハダニ発生の原因
- 周囲の植物から歩行して移る
- 風に乗って運ばれてくる
- 株元のマルチを敷き藁にして適度な水やりをする
- 密植を避けて風通しを良くする
- 周辺の除草の徹底
- 葉に水をかける
- テープで駆除
- 水をかけて落とす
- 自然スプレーで駆除
- 殺虫剤を使う
少数の場合はセロハンテープやガムテープで直接取るという事も出来ますが粘着力の強いテープだと葉や茎を痛めるので注意しましょう。
自然派スプレーを使いたいという人は唐辛子スプレー等色々と効果があります。
>>葉ダニ(ハダニ)の対策・被害状況・駆除・自然農薬・おすすめ農薬について
ハモグリバエ(エカキムシ)
ハモグリバエ(エカキムシ)は春~秋にかけてに飛来して葉に産卵します。
成虫1匹が一度に産む卵は400個ともいわれ防除するのは至難の業です。
また、苗からの持ち込みも原因のひとつです。成虫のハエは飛来するためベランダなどにもやってきます。
そのため、どこでも発生してしまうのです。
家庭菜園では春先のエンドウの被害を除き、殺虫剤の使用を控え寄生バチなど天敵に任せるだけで問題ないです。
- 防虫ネットで成虫の飛来を防ぐ
- 黄色の粘着テープで成虫を捕まえる
- 苗がハモグリバエにやられていないものを選ぶ
- シルバーマルチやシルバーテープを張る
- 幼虫のうちに手でつぶす
- 被害がひどい葉はちぎる
- 天敵を増やす
家庭菜園でできる駆除方法はつぶす・ちぎるしかありません。
天敵を増やすなんて事も可能なのでチェックしてみましょう。
葉っぱをちぎるのは多くの場合で一斉に産卵されているのでほとんど効果がありません。
>>ハモグリバエ(エカキムシ)の対策・被害状況・駆除・天敵・おすすめ農薬について
コナジラミ
コナジラミ発生の原因
- 雑草が多いと発生しやすい
- オンシツコナジラミ・タバココナジラミは寒さに弱く温室内で発生しやすい
- 防虫ネットを張る
- シルバーマルチやシルバーテープをする
- 誘引捕虫器を使う
- 黄色い粘着テープを張る
- 牛乳スプレーをかける
牛乳と水を1:1で混ぜた液剤を葉に吹きかけるのが手軽で簡単です。
ただし牛乳は腐敗匂が発生するので夏場に使う場合は、しっかりと2時間後位に水で洗い流しましょう。
ベランダー菜園では牛乳は臭いが発生しやすいので注意してください。
テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)
テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)の見分け方
- 斑点がぼんやりしている
- テントウムシよりも斑点が多い(28個)
- 艶がなく全体を産毛のようなものが覆っている
- デントコーンを植える
- 防虫ネットや寒冷紗をかける
- 葉の裏の卵をごと葉を取り焼却する
- 捕殺する
- 農薬を使う
- 自然派農薬を使う
発見次第捕殺することが駆除では簡単ですが、数も多く発生するので手に負えないことも。
捕殺する場合はペットボトルの捕殺機がおすすめです。
様々な自宅で作れる自然派スプレー・捕殺機も作り方を別記事にて紹介しています。
>>テントウムシダマシ(ニジュウヤホシテントウ)の対策・被害状況・駆除・自然農薬・おすすめ農薬
アザミウマ
アザミウマ発生の原因
- 窒素肥料が多い
- 周辺の雑草から飛来
- シルバーマルチやシルバーテープを張る
- 青い粘着テープを張る
- 周辺の除草をしっかりやる
- 赤い防虫ネットを張る
- コンパニオンプランツ
- 症状のある葉や新芽を撤去
- 粘着テープなどで捕殺
- 殺虫スプレーを撒く
農薬はできれば撒きたくないですが、発生したアザミウマを駆除するのはなかなか難しいです。
花などに入り込むので発生したら新芽などをとって畑の外に持ち出します。
アブラムシ同様粘着テープなどで捕殺も可能です。
>>アザミウマの対策・被害状況・駆除・自然農薬・おすすめ農薬
茄子(ナス)の害虫まとめ
ここで該当しない症状は、害虫では無くて病気の可能性もあります。
別ページで茄子(ナス)に多く発生する病気をまとめているのでそちらもチェックしてみてください。