野菜の土作り

畑の砂利と石を除去する方法

畑の砂利と石を除去する方法

この記事でわかる事

  • 畑や庭の石や砂利を土と分離する方法
  • 掘り起こした石や砂利の処分の方法
  • 石や砂利を処分する場合の費用

戸建てを建てた後、DIYで畑の区画や芝のスペースを作ることがありますね。

その際に問題になるのが、住宅街では庭の土を掘ると驚くほど「石や砂利がたくさん出てくること」です。

特に以前の住宅があった場所では、解体時に残った石や砂利が埋まっていることがあります。

建設中は業者に石を持って行ってもらうのが簡単ですが、工事が終わった後は「石や砂利と土をどう分離するか」「どうやって捨てればいいのか」という疑問が生じます。

20坪の戸建ての庭を3年かけて一般男性一人でDIYで畑と芝にした経験から注意方法などを詳しくお伝えします。

庭の土は戸建ての場合すごい量の石がゴロゴロ出てくる

畑から出る砂利
戸建の庭を掘って出てきた石の一部
手動式土ふるい機の使い方
土と石を分離して発生した砂利や石

庭の土をスコップで掘ると、その場所が前に畑だった場所以外だと恐ろしいほどの石が出てきます。

小さな石でもスコップは刺さらないため、カチカチと剣先に石が当たり、土が全く掘れなくなることがDIYで庭を掘る際の最大の困難です。

経験者の本音として、今回紹介する「自分で土を掘って石と土を分離するDIY」は、例えば20坪の広いスペースでも、本当に心が折れそうになるほど大変です。

私は20坪のスペースを3年かけて朝早く起きたり、時間のあるタイミングで作業しましたが、ゴリマッチョで屈強な男性以外の一般の方であれば同じように感じると思います。

これから挑戦する方へのアドバイスとしては、「5坪以上の広いスペースを家庭菜園にしたい場合は、まず土の入れ替えなどの作業を業者に依頼することも検討してください」ということです。

確かにDIYなら節約できる面もありますが、その代わりに膨大な時間と労力が必要ですので、大変さだけを考えるとあまりおすすめしません。

私はコストを抑えることができましたし、終わった後には良い思い出にもなりましたが、笑い話になるまでには長い道のりでした。

私はこの作業を3年かけて行い、外構工事の一環として、大規模な工事が完了した後、DIYで2回にわたって石と土を処分しました。

自分で処分したり、地面に埋めたりした結果、20坪分の土と石を分別した際の総コストは、ごみ袋代が「1,600円」と確かに節約できました。

ただし、「お金を極力かけたくない」「時間はあるからゆっくり進めたい」という方は、筋肉痛になるかもしれませんが、節約できるし、できないことはないので、ぜひ挑戦してみてください。

【戸建て】土と石を処分出来るタイミング

土と石を処分するタイミング

  • 注文住宅で家を建てるタイミング
  • 入居後に外構工事だけをするタイミング
  • 入居後に大きな工事が終わったタイミング

戸建てを建てて家庭菜園をしたい人は、庭の畑のスペースは計画的に作れば余計な労力はいらないという事を知ってほしいです。

自分でDIYせずとも業者にとても安い値段で簡単にやってもらう事ができるタイミングがあります。

自分がどのフェーズにいるのか確認してみてください、ちなみに私は全て終わったタイミングだったので自分でやりました。

注文住宅で家を建てる時

戸建て注文前のポイント

  • 家庭菜園のスペースを伝え最低50㎝~100㎝は重機で掘ってもら
  • 土の入れ替えで黒土をそこに入れてもらう

注文住宅で戸建てを建てる際に、家の打ち合わせの段階で重要なポイントは、「家庭菜園をする場所はどこにするかをきちんと伝えること」「その場所は最低50㎝は重機で掘ってもらう事」です。

最良の方法は、その場所を重機で掘り起こし、家庭菜園用の土と交換することです。場所が未定でも、私なら絶対にこの作業を依頼します。

掘る前は想像もつかないほど、庭には大きな石が埋まっていることがあります。

あとから重機で掘ればいいのではと思うけど、家が建った後は通路の幅が重機が入らないなど手作業になる可能性が十分にあります。私の庭には、今でも手では掘り出せないほどの大きな石が埋まっています。笑

入居後に外構工事だけをする時

外構工事注文のポイント

  • 家庭菜園のスペースを伝え最低50㎝~100㎝は重機で掘ってもら
  • 土の入れ替えで黒土をそこに入れてもらう
  • DIYなら先に自分で手堀り!出た石の処分もまとめて頼もう

家庭菜園のスペースを外構工事で頼む場合はこのポイントを押さえましょう。

もし、家庭菜園のスペースはDIYで掘る、でも通路に砂利を敷く・ブロック塀だけ外構工事で頼む予定などの人も上手に業者を使いましょう。

スケジュールを考えておけば、事前にDIYで掘った後に出てくる石を業者にまとめて処分してもらえる可能性があるからです。

通路に砂利を敷く場合、砂利の下に出てきた石を一緒に埋めてもらうなどが出来るので相談しましょう。塀を建てる場合でも、工事を請けたいので格安で石の処分はしてくれる可能性も高いです。

入居後に大きな工事が終わった時

私はこのパターンでしたが、入居後に大きな工事が終わってしまった場合、DIYで発生した土と石の処分に頭を悩ませることがあります。

外構工事がない場合や、石を埋めるスペースがない場合、石の処分を業者に依頼するしかありません。自治体によっては石ををごみとして処理できる場合もあります。

私自身は外構工事が終わったタイミングでDIYで石と土を分別し、それぞれの処理を行いました。

この記事の最後では、石の処分方法についても紹介します。

DIYで畑や庭の土をふるって石と土を分離する方法

土を入れた畑
土を自分で掘って作った家庭菜園の区画

DIYで土と石を分離するポイント

  • 土と石を分離するのに必要な道具
  • 土と石を分離するやり方
  • 発生した石や土を処分する方法

DIYで土と石を分離して家庭菜園のスペースを作るには3つのポイントがあります。

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畑や庭の土と石を分離できる4つの道具

手動式土ふるい機の使い方
掘った土をきれいな土と砂利に分離している様子
商品画像ふるい器砂ふるい(手動)ローターシープ(半手動)土ふるい機(電動式)
ふるいの種類ふるい器砂ふるい
(手動)
ローターシープ
(手動)
土ふるい機
(電動式)
1坪(3.3㎡)前後

選択肢は
これだけ

ここまでは
不要

ここまでは
不要

ここまでは
不要

3坪~6坪(3.3~6.6㎡)前後

ここまでは
不要

コスト労力
バランス〇

ここまでは
不要

ここまでは
不要

10坪(30.3㎡)前後

途方もない
作業

コスト考え
これが最適

楽だけど
使い道が

お金あるなら

20坪(60.6㎡)前後

途方もない
作業

コスト考える
ならいい

これくらいは
欲しい

お金あるなら
これを検討

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畑で土を石や砂利と分ける場合に「広いスペース」をやるか「狭いスペース」をやるかで、おすすめの道具が違います。

広いスペースは小さい砂ふるいでは途方にくれますし、逆に狭いスペースなら大きな道具を揃えると他に用途がない限り無駄になってしまいます。

私が実際にやった感覚ですが、面積別におすすめの道具をまとめました。

ふるい器

1坪(3.3㎡)位など狭い面積なら小さいふるいで可能です。

自分でサラサラと分ける方法で園芸用ふるいを使って石と砂利を手でわける方法です。園芸用のふるいは網がいくつかついており、どのくらいサラサラな土にしたいかによって分けることができます。

ふるった砂を受けるこんなシートと一緒に持っておいて使うと土の仕分けも簡単

プランターで育て終わった土を再利用する際にも、土と根っこなどを分離するのに使えたりと便利です。

園芸シート ガーデニング 大きい 110cm おしゃれ 防水 シート 長方形 植え替え 大 庭仕事 寄せ植え ギフト ガーデニング 防災 ペット DIY トイレ 防止 保護 養生

砂ふるい(手動)

最初に紹介したふるい器では全然間に合わない、3坪(9.9㎡)以上の広い範囲をやってコストを抑えたいならこれ。

砂と石を入れて振って石と土を分離する方法です。先ほどのふるい器よりも大きいので広い面積に使えます。

角ふるい単品で使って死ぬほど大変だったという人を別のサイトで見ましたが、単品で使うのではなく他の受け皿となる何かと一緒に使うものです。

固定する台車がついているタイプも販売しています。

工事現場でも使われていたり、お金をかけずに広いスペースをやるなら、根気と体力があるならこれを使いましょう。

私は台車を買わず自作して、角ふるい本体だけ買って石と土を分離したのでその方法を後ほど紹介します。

ローターシープ(半手動)

同じく3坪(9.9㎡)以上の広い面積をやる場合に使いますが、非常に楽な半手動タイプの土ふるい機もおすすめです。

電動式よりも費用が抑えられて、手で振るタイプではなくハンドルを回すタイプなので力があまりいりません。

女性や力任せにやるのではなく効率よくやりたい人におすすめ。

10坪(33.3㎡)以上の広い面積をやる場合におすすめなのが土ふるい器の電動タイプです。

今まで紹介したのは土を掘って機械に入れた後、手で回す必要がありましたが自動でやってくれるので非常に楽です。

広い面積は業者に頼んだ方が楽なのでおすすめですが、業者もこの機械を使うくらいなのでDIYでやる場合は人件費削減できて工事を頼むよりトータルは安くできます。

広い面積をやる場合でも一人で楽に作業ができるので最大限に楽にDIYしたいならこれがおすすめ。私もお金あればこれが欲しかった・・・。

砂ふるいを使って土と石を分離する時に必要な道具

手動式土ふるい機の使い方
砂ふるい(手動)と一輪車・パイプで作ったもの

必要な道具

  • 砂フルイ
  • 塩ビパイプ
  • 一輪車(ねこ)
  • 大きめの洗濯ばさみ

実際に、私が手動の砂ふるいを使って20坪の土地を畑と人工芝にした時に土をふるって分離した場合に必要だった道具を紹介。

毎日やったわけではありませんが、全てのスペースをきれいにするのに3年かかりました。

本当に大変だったので、基本的に広いスペースをやるのにはあまりおすすめしませんがこんな方法もあるんだと参考にして下さい。

砂フルイ

手動土ふるい機

砂ふるいは大型のホームセンターでも販売していますが、普通のホームセンターには取り扱いがないかもしれません。

砂ふるいは台車つきと単品がありますが、私は砂ふるい単品と一輪車をセットで使う事をおすすめします。

台車つきだと、下にビニールシートを敷き、落ちた砂はスコップですくい別の方法で運ぶ必要が出るので二度手間になります。

今回紹介する方法なら、うけるのは一輪車なのでそのまま綺麗な土を運ぶことが可能です。

塩ビパイプ

塩ビパイプ(イレクター)

ホームセンターに水道管などのコーナーで販売しているのでチェックしてみてください。非常に安いので価格を心配する必要はありません。カットされているものを買いましょう。

一番のポイントは管の太さです。

管が太すぎると固定するのが大変ですが、細いパイプより太いパイプを選ぶ事で作業がかなり楽になるのである程度太い方がおすすめ

一輪車(ねこ)

一輪車

一輪車は工事現場では「ねこ」とも呼ばれますが、広いスペースで家庭菜園をするならあると便利です。保管スペースに困りますが、雪が降らない場所なら畑のすみに立てておけば鉄で出来ているので、野ざらしでも問題なし。

色々な使い方があるので本格的に家庭菜園をやるなら1台あってもいいかも。

大きめの洗濯ばさみ

土留めであぜ板を使って家庭菜園をつくる

一輪車の上に塩ビをのっけて、その上で砂ふるいを使うのですが、塩ビが落っこちてしまうのを防ぐために大型の洗濯ばさみを使いました。

何を使っても良いですが、固定する場所があると作業がやりやすくなります。なくても大丈夫ですがコロコロ塩ビが落ちます。

土と石を分離する方法の手順

土と砂利や石を分離する手順を紹介します。詳細は下記をクリックしてください。

庭の石や土を処分・処理する方法

手動式土ふるい機の使い方

分離した砂利や石と土ですが、石の処分に大体困ります。サラサラの土はそのまま利用できますが、ふるいに残っている大量に発生した砂利・石・固まった土はどうすれば良いのかという問題です。

家庭菜園で使えそうなサラサラの土だけ残るのではなく、使えないような土、砂利、石が混ざってるんですよね。

最後に石・砂利・土を処分する方法をまとめます。

庭に石や土を埋める

砂利を捨てる場所

1つ目は、石を埋めてしまう方法です。私もこの方法を使いましたが、畑や庭にしたいスペースの他に「人工芝にしたい通路・砂利道にする予定の場所」はありませんか。

砂利を含んだ土をその場所に敷いて、防草シートを上から被せて、その上から人工芝や砂利を敷けば掘って出てきた石や砂利も処分する事が出来ます。

外構工事を今後やる予定なら、砂利を敷く場所などに事前に業者に埋めておきたいと相談すればよいでしょう。

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庭の石や土を引き取ってもらう

2つ目の方法が業者に頼んで引き取ってもらう方法です。

地域によって石や砂利の処分方法は異なるので、自分の住んでいる地域の役所に電話で相談するのが一番得策です。私が住んでいる札幌市では「産業廃棄物」の扱いになり、引き取ってもらうには専門の業者じゃないと対応できないそう。

廃棄物関係はぼったくりな商売もやっている会社もあるので、役所などで紹介されている業者に問い合わせするのがベストです。市に問い合わせをしましょう。

庭の石や土を自分でゴミとして捨てる

畑から出た石の処分
土のう袋に入れた土・砂利・石

最後に、ごみとして自分で処分する方法です。まずは、自分の住んでいる役所のごみ関連事業部に問い合わせをしましょう。

札幌市では「もえないごみ」として、指定の有料のごみ袋に入れて小分けにして捨てる事が出来ます。収集する人が運べない重さだと難しいので、袋が破れない程度に小分けにするという方法です。

小分けが不明だったので問い合わせたところ「土嚢袋に半分くらいなら一番大きい40リットルの指定ごみ袋に土嚢袋ごと入れて出してOK」でした。

また、札幌では埋め立て処分場まで自分で運べば「kgいくらという単位」で捨てる事も可能ですが圧倒的に持ち込みが高かったです。

一般車の後ろに積んで400㎏とかで1万円以上かかったので、ごみで出せるのが一番いいです。

庭の石や土を処分する費用と捨て方

手順

私が紹介した方法で土を石や砂利と分離した後、どのように処分したのかをまとめます。

私の土や砂利の処分

  • 家の横の通路の下に埋める(その後砂利を敷く)
  • 人工芝にした通路の下に埋める
  • 燃えないゴミとして自分で捨てる

外構工事をするタイミングだったので、砂利を敷く場所が丁度土が少なかったのでそこに出てきた砂利や土は埋めてしまいました。

結局、このタイミングでも捨てられなかった砂利や石は「土嚢袋」をホームセンターで買ってきて入れて、市の指定のゴミ袋に入れて「燃えるゴミ」として出しました。

20坪を掘り、出てきた石と砂利とゴミとして出したのは20袋分でした。

45リットルのゴミ袋が1枚80円なので、合計1,600円で他は全て通路の砂利の下に埋めたので無料です。

土嚢袋は1枚10円程でバラ売りでも販売しており、石や砂利を入れてもこぼれる心配もなく、指定ゴミ袋が破けるのも防ぐことができます。

土嚢袋に入れるポイントは、袋いっぱいまで入れずに半分位まででやめておく事です。半分が少なく感じますが、石や砂利は持ち運びがとても重いので適正な量になると思います。

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まとめ

この記事のまとめ

  • 20坪など広い場合は畑や庭の石の分離は業者に頼むのがおすすめ
  • 狭い面積ならDIYでも十分可能
  • 処分方法は住んでいる自治体に問い合わせ
  • 砂利や石は「燃えないゴミとして」捨てられる自治体もある

実際に私が20坪の土地をDIYで3年かけて、土と砂利や石を分離した経験からポイントを紹介しました。

ゴミで出す場合は、お住いの自治体のゴミ関連の部署に問い合わせするのが一番わかりやすいので是非調べてみてください。

ただ、経験者的には20坪もあると本当に時間と労力が必要なので覚悟がない場合は最初から業者に頼んで家庭菜園用に土の入れ替えまでやってしまうのがおすすめです。

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