- マルチシートを一人で張る方法
- マルチシートの綺麗な張り方
- マルチを使った場合の水やり・追肥方法
マルチシートは綺麗に張るコツがあります。
「マルチ押さえを使う」「マルチの裾を引っ張る事」で鏡の様に張れます。
支柱を1本使うとマルチシートを簡単に一人で張れますよ。
マルチの幅と長さを間違えないで購入しよう!
畝(うね)の幅 | フィルム幅 |
---|---|
60cm | 95cm |
90cm | 135cm |
120cm | 180cm |
160cm | 210cm |
まず、張り方に入る前に、マルチの幅と長さが合っていないと、しっかりと張ることができません。
初心者の方は特に間違えやすいですが、畝のサイズに合ったマルチを選ぶことが第一歩です。
家庭菜園では黒色のマルチが一般的に使用されていますが、他にもさまざまな種類があります。
マルチシートを一人で張る方法
家庭菜園をしている方の中には、一人で黙々と作業をしている方も多いのではないでしょうか。
例えば、マルチ作業は2人いると片方が押さえてくれて便利ですが、キュウリなどの栽培に使う「園芸用の緑の支柱」を1本用意すれば、簡単に一人でも作業できますのでご安心ください。
マルチシートを一人で張る手順
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マルチシートの張り方の手順(画像)はここをクリック
必要な材料
- マルチシート・・・畝幅に合ったサイズ
- くわ等・・・土を寄せる道具
- 木の板・・・表面を平らにする
- 支柱1本・・・マルチシートをコロコロ転がせる
- カッター・・・マルチを切る
- マルチ押さえ・・・あれば良い
畝の周りを鍬(くわ)で掘り畝のベットを作る
畝にする周りの土を鍬(くわ)で寄せて、畝(うね)のベットを作ります。
マルチを張る畝を木などで平らにし水を撒く
表面を平らにするのがマルチがバタバタ風でしないポイントです。
マルチシートの中心線を畝の中心に合わせ、畝の片側で一度固定(マルチ押さえが便利)
マルチ押さえがあると便利。土で固定してももちろんOK。
マルチシートを畝に沿って引っ張り、畝全体をマルチで覆う
マルチはロール状になっているのですが、この筒の中に1本支柱を通しましょう。
キュウリやトマトなどで使っている支柱を1本入れて畝の上をコロコロすると綺麗にマルチが畝の上に広がるので一人で簡単にマルチを広げられます。
畝のもう片側も固定(固定ピンが便利)してビニールをカッター等でカット
カッターの方がハサミより切りやすいです。
マルチシートの裾を足で引っ張りながら、裾に土寄せ
マルチの裾を足で引っ張りながら土を被せます。
マルチ押さえがある場合は土ではなくマルチ押さえで押さえましょう。
裾の部分に盛った土を足で踏んで固める
裾の部分を土で盛った場合はしっかりと踏みしめましょう。
風で飛ばないように畝の上に土などを載せる
写真は載せてないですが、マルチをした後に植え付けまで、土のう・石・土などをマルチの上にのせて風であおられないようにするのがおすすめ。
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マルチを綺麗に張るコツ
- マルチをする前に畝をしっかり平らにならす
- 足でマルチを引っ張りながら土寄せをする
- マルチ押さえを使う
マルチシートをきれいに張るコツをご紹介します。
まず、マルチ押さえは必須ではありませんが、仕上がりをきれいにするために使うことをおすすめします。家庭菜園では、畑の土が限られているため、マルチシートの裾をしっかりと固定できないことがあるからです。農家の場合、潤沢な土をマルチの裾にかぶせて固定できますが、家庭菜園では通路の土も少なく、野菜を育てる面積をできるだけ広げたいという制約があるためです。
特に、市民農園や専用の畑ではなく、自宅の庭を開拓して家庭菜園をしている場合、マルチを固定するための土が不足しがちです。このような状況にある方や、初心者でピンと張った美しいマルチシートを目指す方には、マルチ押さえの使用を強くおすすめします。
ただし、マルチ押さえはプラスチック製のため、使用環境にもよりますが1~2年で折れてしまうこともあります。長期的なコストパフォーマンスを考えると、私のおすすめは「U字型の鉄ピンと黒丸(プラスチック)のセット」です。これならしっかりと固定でき、長持ちします。
マルチ押さえは1個から販売しているお店もありますが、まとめて購入すると便利です。畝の長さにもよりますが、1畝あたり約10個使用すると安定して張ることができます。
マルチをして肥料(追肥)をあげる方法
- マルチを毎回めくって戻す・・・マルチ押さえだと便利
- マルチの肩の部分に穴をあけておく・・・穴から雑草が生えるのはあきらめる
マルチをしている際の追肥方法には、2つのやり方があります。
1つ目は、穴が空いても良い場合に、あらかじめ穴を開けておき、その穴に毎回肥料を入れる方法です。これにより、追肥が簡単になります。
2つ目は、肥料を与える際に少量の水をかけ、軽く混ぜることで肥料がよく溶けるようにする方法です。
マルチをして水をあげる方法
- 手作業でジョウロ等であたえる
- 潅水チューブを使う
マルチをしている時に水を与える方法は2つあります。
それぞれのやり方を解説します。
ジョウロ等の手作業
ジョウロでマルチをしている野菜の苗に水を与える際は、株元に優しく水を注ぎましょう。
植え付けの際に、マルチの隙間から熱風が出ないように土を盛っていると思いますが、勢いよく水をかけると土が流れやすくなるため、注意が必要です。
ナスやトマトなどの果菜類は成長すると根が広がります。大きくなってきたら、通路に水を与えるだけで十分に吸収できるため、株元に直接水を与える必要はありません。
潅水チューブ
潅水チューブを使用する方法もあります。マルチの下にプラスチック製のチューブを通し、そのチューブ内に水を流して作物に水を与える方法が便利です。
蛇口から直接つなぐ場合、塩ビパイプを経由してチューブへ水が供給されるため、蛇口をひねっている間だけ水が出る仕組みになっています。あらかじめチューブを設置しておくと、畑全体を回らずに水やりができ、その後の手間を省くことができます。
さらに、蛇口にタイマーを取り付けておけば、蛇口を開けたままでもタイマーで自動的に水やりができるので非常に便利です。
設置は難しそうに見えるかもしれませんが、意外と簡単です。また、タイマー本体で散水を設定するタイプや、スマートフォンと連動し遠隔操作が可能なタイプもあり、長期旅行などで水をやれない場合でも安心です。
マルチの片づけ方
マルチはビニール製のため、基本的にはビニールごみとして廃棄します。使い捨てが前提ですが、状況によっては再利用も可能です。きれいに剥がせる場合もありますが、マルチが破れてしまって剥がせなくなることや、前作と穴の位置が合わないことも多くあります。
もし、前作後に同じ場所で再び野菜を育てる際に、穴の位置が合う場合は、マルチの片側だけ外し、肥料や堆肥を加えて畝を耕した後、マルチを元に戻すことで再利用が可能です。
ただし、再利用できたとしても2回程度が限度です。マルチは消耗品として扱いましょう。
マルチに穴をあける方法
マルチに穴をあけないと種や苗を植えられません。
マルチに穴をあける方法は、ハサミやカッター、アルミ缶で自作などなど色々あります。
毎年家庭菜園でマルチをやるなら、高いものでは無いのでマルチ専用の穴あけ機を買うことをおすすめします。
ちょっと手間を省きたい方には、最初から穴が開いているタイプのマルチを購入する方法もあります。
ただし、育てる野菜の種類に合わせて、穴の間隔が適しているかをしっかり確認しましょう。
家庭菜園で使用する場合は、穴の開いていないマルチを選び、自分で必要な場所に穴を開けることをおすすめします。その理由は、野菜ごとに必要な苗の間隔(マルチの穴の間隔)が異なるため、穴あきタイプのマルチを1本購入すると対応できる野菜の種類が限られてしまうからです。
農家では同じ種類の野菜をまとめて育てるため穴あきマルチが便利ですが、家庭菜園ではさまざまな野菜を育てることが多いですよね。
家庭菜園なら、必要な穴の数もそれほど多くないため、あらゆる野菜に対応できる「穴なしマルチ」に自分で穴を開ける方法がおすすめです。
また、マルチはビニール製のため、年数が経つと劣化しますが、雨風を避けて保管すれば2~3年は問題なく使用できます。少し長めのロールを購入しても大丈夫です。
畝の幅が60cmの場合は、幅95cmのマルチを。
畝の幅が90cmの場合は、幅135cmのマルチを選ぶと良いでしょう。
マルチの幅と長さを間違えないで購入しよう!
マルチを買う前に自分の畑の畝(うね)のレイアウトを考えるのがとても大切です。
マルチシートは1本で200m位あるので、畝のサイズがバラバラだと何本も色々な種類を買わないといけないなどお金がかかってしまいます。
畝幅を60㎝で統一できればマルチシートも95cm幅が1本あれば良いし、90㎝の畝幅なら135cm幅になります。
135㎝幅を折って使う事も出来なくはないですが、毎回折っていると結構大変だしあまり綺麗に張れないので畝幅にあったサイズを使うのがおすすめです。
マルチシートはきちんと保管しておけば何年も使えるので、畑全体の畝計画を立ててから購入しましょう!