- 誘引の正しいやり方
- 誘引に便利なアイテム
- 誘引に便利なアイテム
苗を植えるときに仮支柱に誘引、成長と共に支柱に誘引と機会が多い作業。
やり方を間違えると今までの苦労が水の泡になる「茎が折れる事」につながります。
正しいやり方を覚えよう!
誘引とは
物が成長する際に茎やつるが倒れないように支柱などに結びつけて、成長方向を整えたり支えたりする作業を指します。
特にトマトやキュウリ、ブドウなど、背丈が高くなったり、重い実がついたりする植物に対して行うことが多いです。
こうすることで、風や自重で茎やつるが折れるのを防ぎ、病気の予防や収穫のしやすさにもつながります。
ただ紐を結べばよいわけでは無いので、正しいやり方があります。そのやり方を解説します。
ミニトマトやキュウリの栽培でも必須な誘引
誘引の必要がある野菜は、支柱を立てて育てる果菜類になります。
家庭菜園で人気のトマトやミニトマト、キュウリや豆類も果菜類です。
野菜が成長する際に茎を支柱に固定してあげることで、成長する方向を定めたり管理をしやすくしたりします。
誘引の仕方を間違えると苗が折れる原因に
- 風で苗が揺れたときに支柱と苗の間に余裕が無いと苗が折れる
- 支柱と苗が擦れて傷が付き、病気の原因や生育不良につながる
誘引とはすごく簡単な事なのですが、実は苗を育てる重要なポイントでもあります。
ただが誘引、されど誘引です。
色々準備して苗を植えて、育ててきた野菜がポキっと折れた時の悲しみは想像を絶するもの。
しっかりと正しいやり方を最初に覚えましょう。
誘引のやり方は8の字を意識
誘引のポイントは、苗を支柱にしっかり固定することです!ただし、風で苗が揺れたときに少し動ける余裕を持たせるのが大切です。
支柱に苗を強く固定しすぎると、風であおられた際、トマトの実などの重みで茎が折れるリスクがあります。
支柱と苗の間に遊びのスペースを確保するため、支柱と苗を8の字に結びます。これにより、支柱にはしっかり固定できる一方、苗には適度な余裕が生まれ、風で揺れても安心です。
慣れてしまえば簡単なので、ぜひ覚えておきましょう!
誘引の手順
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必要な材料
- 麻ひも
茎に紐をかける
茎が折れないようにやさしくやりましょう
紐を1~2回交差して8の字を書く感じにねじる
そのまま支柱に持ってくるのではなく、支柱と茎の間で8を描きます。
支柱に紐を持ってきて1回まわす
8の字を描いた後に支柱に縛ります。
そのまま縛るのではなく1周してあげると安定します。
ちょうちょ結びを支柱でする
ちょうちょ結びだと簡単に外せます。
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ミニトマトやキュウリにクリップやテープがおすすめ
誘引の頻度は野菜の種類によって異なりますが、比較的多くの手間がかかる作業です。
トマトやミニトマト、キュウリなどは、茎が成長するたびに何度も誘引が必要になります。そのため、誘引の回数が多く、意外と手間がかかります。
「家庭菜園では育てている株数が農家ほど多くないので、それほど手間もかからないだろう」と思われがちですが、実際には「仕事や家事の合間」に行うのは意外と大変です。
少し放置している間に成長しすぎてしまったり、収穫は楽しいけれど管理作業が面倒に感じたりすることはよくあります。
もし簡単に誘引ができる方法があれば、管理の手間が減り、家庭菜園がより楽しく・気軽に続けられるでしょう。
そこでおすすめしたいのが「誘引クリップ」や「誘引テープ」です! これらを使えば、家庭菜園の手間が大幅に減り、長続きするポイントになります。試しに使ってみると、簡単でお子さんでもできる作業になりますよ。
誘引紐は麻紐で!最後は土に還せます
誘引には麻紐がおすすめです。
ビニールテープでも誘引は可能ですが、収穫後に作物を撤収する際、枯れた苗はそのまま土に還せる一方、ビニールテープは一つ一つ外す手間がかかります。
最終的に1つの苗で10回以上誘引を行うことになるため、ビニールテープだと取り外しが非常に面倒です。
麻紐を使えば、園芸用の切れ味の良いはさみで支柱から簡単に切り離せ、そのまま土にすき込めます。麻紐は土の中で自然に分解されるので、とても便利です。
誘引時のポイントは、切れ味の良いはさみを使うこと。切れ味が悪いと紐がうまく切れず、作業がスムーズに進みません。
家庭菜園には、園芸用のはさみを1本用意するのがおすすめです。細かい作業がしやすいよう、先が尖ったものが便利で、園芸用のはさみは驚くほどの切れ味を持っています。収穫作業にも必須のアイテムですし、価格も手ごろなので、ぜひ1本持っておきましょう。