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支柱の種類・選び方

園芸支柱の種類
この記事でわかる事
  • 支柱が必要な野菜別の支柱のサイズ
  • 園芸支柱の種類について
  • 100円ショップの支柱の種類とサイズ

家庭菜園で使う支柱のサイズを徹底紹介!

栽培する野菜別に支柱の長さ・太さをまとめています。

もくじ

野菜栽培の園芸支柱の種類

家庭菜園で使う支柱
  • 天然竹支柱(竹)
  • いぼ竹支柱(金属)

畑で家庭菜園に使う支柱には、大きく分けて2種類あります。

竹支柱を使用するか、イボ竹支柱を使用するかは好みの問題であり、特定の野菜に対してどちらの支柱を選ぶべきという決まりはありません。

栽培する野菜によって注意すべき点は「長さ」と「太さ」の2つです。野菜ごとに成長する高さや重さが異なるため、それぞれの野菜に適した支柱の種類を選ぶ必要があります。

この2種類の特徴と、手に入りやすい支柱の太さや長さについて解説します。

 イボ竹(サイズと太さ)

イボ竹支柱
イボ竹支柱を使ったズッキーニ栽培
イボ竹支柱のメリット
  • 強度があり何年も使える
  • 価格が高い
  • 結んだ紐が止まりやすい
イボ竹支柱のデメリット
  • 処分時に専用の道具が必要
支柱の太さ
8㎜11㎜13.7㎜16㎜20㎜26㎜33.2㎜
支柱の長さ75㎝ー  ー  ー ー  ー  
90㎝ー  ー  
120㎝ー  
150㎝
180㎝
210㎝ ー 
240㎝ ー  ー  ー 
270㎝ ー  ー  ー 
300㎝ ー ー   ー  ー 
360㎝ ー ー   ー ー  ー  
400㎝ ー  ー ー  ー  ー  
  • 積水樹脂株式会社の取り扱いを参考に作成
  • ホームセンターによって取り扱い無いサイズもある
  • 支柱の太さΦ(ファイ)は支柱の直径を表す単位で、1Φ=直径1㎜

イボ竹は、外側が緑色のビニールで覆われ、中身が銅やスチールで構成されているため、天然竹よりも頑丈な支柱です。

イボのような突起が付いており、誘引した紐などが滑り落ちにくくなっています。イボのない支柱も存在しますが、イボありのタイプを選ぶことをお勧めします。

イボ竹は竹支柱に比べて圧倒的な強度を持ち、商品によって内部素材が異なる場合がありますが、ホームセンターでしっかりとした太さの支柱を選べば、特に太いタイプであれば半永久的に使用できるでしょう。

私が持っている支柱の感覚では、直径20mmの太いサイズなら、土に挿しても曲がることはほとんどなく、長期間の使用が可能だと感じています。

一方、16mmより細いタイプでは、土の硬さによって挿した際に曲がってしまうこともありました。

 天然竹(サイズと太さ)

天然竹支柱
天然竹支柱を仮支柱で使う
天然竹支柱のメリット
  • 簡単に手やのこぎりでカット可能で処分が簡単
  • 価格がイボ竹支柱より安い
天然竹支柱のデメリット
  • 割れるので耐久性は低い
  • 天然の竹なので先端が細くなっている
  • 結んだ紐が滑る一面も
スクロールできます
支柱の長さ/太さ7㎜9㎜11㎜12㎜13㎜14㎜15㎜17㎜18㎜19㎜20㎜21㎜22㎜23㎜24㎜
60㎝(2尺)             
90㎝(3尺)             
120㎝(4尺)            
150㎝(5尺)           
180㎝(6尺)           
210㎝(7尺)           
240㎝(8尺)        
270㎝(9尺)        
300㎝(10尺)        
  • 竹支柱の取り扱いがあるお店の種類を元に作成
  • 竹は天然素材なので支柱の長さや太さに決まった規格が無い
  • 竹は1本の支柱でも先端が細く根元が太くなるという特徴
  • 女竹と男竹があるが支柱に使われるのは女竹なので気にしない
  • 先端が斜めにカットしてある竹が土に埋めやすいので便利

竹の支柱はかなり割れやすいため、「大事に使っても長い支柱は5年ほどで何本か割れてしまう」というのが、実際に使ってみた感想です。どうしても土に挿すときに割れたり、経年劣化で割れたりします。

長い支柱ほど割れやすく、私は短い支柱を仮支柱として使っていますが、短いものはそこまで割れず、5年以上使っています。

ただし、この割れやすさはメリットでもあります。ベランダ菜園などで支柱をいずれ処分する可能性が高い場合、のこぎりで簡単にカットできるため、ゴミとして処分するのも簡単です。

天然の竹なので、根本と先端の太さが異なるのが特徴であり、1本の支柱でも部位によって太さが変わります。太さで選ぶ場合は、根元の太さを基準にすると良いでしょう。

 トンネル支柱

トンネルの支柱で使うダンポール
ダンポール支柱(左2種類)

トンネル栽培をしたい人はトンネル専用の支柱を用意する必要があります。

家庭菜園では1本物のダンポールというグラスファイバーで出来た支柱が耐久性・軽さ・扱いやすさで非常におすすめです。

具体的な種類や違いは「ダンポールの選び方」で紹介しています

 雨除け支柱

トマト栽培において、雨除けのためにアーチ支柱とビニールをパッカーで固定する場合、専用のアーチ支柱が必要です。

この支柱は、ビニールを張らずにネットを張り、きゅうりやミニカボチャなどをアーチ状に這わせる栽培にも使用できます。

農家では、実割れや疫病の防止のために雨除けを用いてトマトを栽培しますが、家庭菜園ではここまでのレベルは求められないため、専用の支柱を使用する機会はあまり多くありません。

プランター用の支柱

プランター用支柱
プランター用の支柱

プランター専用の支柱が販売されています。例えば、丸いリングがついた支柱や、画像のように空中で交差させる支柱があります。これらは、トマトやきゅうりなどを螺旋状に誘引して栽培するためのものです。

しかし、専用のリング支柱を購入しなくても、細めの支柱(直径8㎜・11㎜・13㎜程度)を1本用意すれば、3本挿して麻紐などで回して使用することで、同様の効果が得られます。そのため、必ずしも専用の支柱が必要というわけではありません。

プランターでは、野菜の苗がそれほど大きく成長しないため、同じ野菜を育てる場合でも、支柱は露地栽培ほど太くなくても大丈夫です。100円ショップで販売されているイボ竹の太さでも十分なことがほとんどなので、100円ショップをうまく活用することをおすすめします。

【早見表】野菜別の支柱の長さ・太さ・立て方

園芸支柱の管理方法

栽培する野菜別におすすめの支柱のサイズを紹介。

栽培する野菜支柱の長さ支柱の太さ仕立て方
きゅうり180~240㎝16㎜~26㎜合掌式
トマト180~240㎝16㎜~26㎜合掌式
ミニトマト180~240㎝16㎜~26㎜合掌式
インゲン180~240㎝11㎜~16㎜合掌式
スナップエンドウ180~240㎝11㎜~16㎜あんどん式
オクラ180~210㎝16㎜~20㎜直立式
ミニカボチャ180~210㎝16㎜~26㎜アーチ支柱
ズッキーニ150~180㎝20㎜~26㎜直立式
ナス120~180㎝16㎜~26㎜3本仕立て
そら豆120~180㎝16㎜~20㎜あんどん式
ゴーヤ180~210㎝16㎜~20㎜合掌式
小玉メロン180~210㎝16㎜~26㎜アーチ支柱
小玉スイカ180~210㎝16㎜~26㎜アーチ支柱
ピーマン120~180㎝8㎜~16㎜3本仕立て
パプリカ120~180㎝8㎜~16㎜3本仕立て
山芋(自然薯)180~240㎝16㎜~20㎜ピラミッド式
  • 支柱の長さと太さは「最低限~ここまでは必要」というサイズ
  • 支柱は太ければ太いほど安定するので記載サイズの中間以上のサイズが良い
  • 「いぼ竹支柱のサイズ表」「天然支柱のサイズ表」と照らし合わせて最適なサイズを選ぼう

例.きゅうりの支柱

1.太さ16㎜、長さ180㎝の支柱から栽培可能

2.最適なサイズは太さ20㎜、長さ210㎝の支柱が良い

30種類ほどの野菜を育てている私が、初めて支柱を揃える人へのアドバイスをお届けします!

野菜の中でも、トマト、ミニトマト、きゅうりは、一般的な合掌式で組む場合に、一番太く、長い支柱が必要です。これらの野菜には、長さ2100㎜以上、太さ20㎜の支柱が必要で、そうしないとしっかりと固定できません。太さ16㎜では、少し心もとない感じがします。

どんな野菜でも、支柱の太さは太い方が安心なので、太い支柱を揃えておくと便利です。ただし、長さが長すぎると使いにくくなるため、ある程度の長さに収めつつ、支柱の組み方に応じて調整することが可能です。

例えば、ナスは3本仕立ての場合、1600㎜といった短い支柱で済むこともありますが、V字型で組めば、2100㎜で太さ20㎜の支柱を使って十分に対応できます。

私であれば、すべての野菜に大体使えるイボ竹の長さ2100㎜、太さ20㎜の支柱を必要な本数揃えておきます。

支柱関連おすすめアイテム

支柱関連お助けアイテム
  • パッカー
  • クロスバンド
  • 支柱抜き差し機

支柱にビニールを張ったり、固定したり、抜いたり刺したりするのに

便利なアイテムがあるので紹介します。

パッカー

トンネルパッカー(20㎜)
パッカー

支柱を組み立てるときに便利なのが「パッカー」や「クロスバンド」です。

パッカーは主にトンネルでビニールを張るときや、雨除け栽培でビニールを張る際に使用されますが、支柱やダンポールのサイズに合っていないと使えません。

1本の支柱でも、キュウリなどのネットを張る際に麻紐で結ぶことはもちろん可能ですが、パッカーを使用すると簡単に固定でき、外すのも手間がかかりません。

支柱やダンポールを揃える際には、それに適したサイズのパッカーを用意しましょう。

対応するパッカーのサイズは「パッカーの選び方」で紹介しています。

関連記事

クロスバンド

クロスバンド
クロスバンド

支柱を組み立てる際に便利なアイテムには、「パッカー」や「クロスバンド」があります。

多くの方が支柱を横十字にクロスさせる際、麻紐やビニール紐でぐるぐる巻きにして固定していると思います。私も最初はこの方法を使っていました。

ただ、使い方がイメージしにくく、手を出しづらい「クロスバンド」という金属製のパーツがあります。これを利用すると、例えば1条植えの際に支柱を組む“直立式”の方法が非常に便利です。

力が弱い方でも簡単にしっかりと支柱を固定でき、紐を解く手間が省けるため、とても実用的です。価格も手ごろなので、一度試してみると、その便利さを実感できるでしょう。

なお、支柱の太さに応じて対応する商品が異なることや、「フックバンド」といった商品名で販売されていることもありますが、基本的な使い方はどの商品でも同じです。

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支柱を簡単に抜き差し機

支柱は20~30㎝ほど土に挿す必要がありますが、やわらかい土であれば誰でも簡単に挿せます。しかし、土が硬いと女性や年配の方にとっては挿すのがかなり大変です。

硬い土に無理やり挿すと、金属製のイボ竹支柱でも直径16㎜ほどの細さの場合、曲がってしまうことがあります。

しっかりと土を深く耕すのが理想ですが、誰でも少ない力で簡単に挿せるアイテムがあるため、1つ持っておくと便利です。

100円ショップの園芸支柱

100円ショップ

家庭菜園は、いかに安価に購入できるかが大切です。そこで、100円ショップで販売されている支柱の品揃えや使い勝手について調査してみました。

今回は、ダイソーとセリアで販売されている支柱について解説します。

セリア(支柱の長さ・種類)

100円ショップセリア園芸支柱の取り扱いのs種類とサイズ
支柱の種類価格本数太さ長さその他プランター露地
焼杉杭100円1本60㎝トンネル両端の固定用
天然竹(ビニ巻き)100円2本10㎜~12㎜150㎝中国産調査中ピーマン
パプリカ
天然竹(ビニ巻き)100円1本1.6㎜210㎝中国産調査中きゅうり・トマト・ミニトマト
インゲン・スナップエンドウ
オクラ・ミニカボチャ
ゴーヤ・小玉メロン・小玉スイカ
イボ竹100円3本8㎜75㎝中国産調査中仮支柱用
イボ竹100円1本13.7㎜120㎝セキスイ(日本製)調査中ピーマン
パプリカ
イボ竹100円1本10㎜120㎝中国産調査中ピーマン
パプリカ
イボ竹100円1本11㎜150㎝中国産調査中ピーマン
パプリカ
イボ竹100円1本20㎜150㎝中国産調査中ズッキーニ・ナス
そら豆・ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本16㎜150㎝中国産調査中ズッキーニ・ナス
そら豆・ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本16㎜180㎝中国産調査中きゅうり・トマト・ミニトマト
インゲン・スナップエンドウ
イボ竹100円1本11㎜180㎝中国産調査中インゲン・スナップエンドウ
ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本16㎜210㎝中国産調査中きゅうり・トマト・ミニトマト
インゲン・スナップエンドウ
オクラ・ミニカボチャ
ゴーヤ・小玉メロン・小玉スイカ
リング支柱100円3本不明45㎝中国産調査中
リング支柱100円3本不明60㎝中国産調査中
リング支柱100円3本不明75㎝中国産調査中
リング支柱100円3本不明90㎝中国産調査中
アーチ型トンネル支柱100円2本9㎜80㎝横幅:36.5㎝
高さ:31.5㎝
調査中低い
アーチ型トンネル支柱100円2本9㎜120㎝横幅:50㎝
高さ:49㎝
調査中低い
アーチ型トンネル支柱100円2本不明150㎝横幅:60㎝
高さ:60.5㎝
調査中60㎝畝で葉物野菜
  • セリアの店舗に行って調査(2022年8月時点)
  • 商品の取り扱いは店舗により違うので参考程度

セリアはダイソーに比べて品揃えが少ないですが、プランター用のリング支柱が充実しています。

露地栽培に適しているのは、短めの75㎝のイボ竹で、仮支柱として良い長さです。インゲンなどの豆類やナス・ピーマンなど、支柱が16㎜以下と細い野菜に使えるサイズが販売されています。

基本的に支柱の太さはダイソーと大きくは変わらず、16㎜ほどの細い支柱がありますが、20㎜の太い支柱は短いものしかありません。そのため、トマトやキュウリ栽培で使いたい20㎜の太さのものは、長さが不足しています。

天然竹はホームセンターでは扱っていないタイプで、外側にビニールが巻かれていますが、そのメリットはあまり感じません。

トマトやキュウリ用として露地で使うには、販売されている支柱の太さでは強度が心配です。

アーチ型の支柱は60㎝畝の葉物栽培には使えそうなサイズですが、ダイソーの方が支柱の太さがあり、強度が高い印象です。

ダイソー(支柱の長さ・種類)

100円ショップダイソー園芸支柱の取り扱いのs種類とサイズ
支柱の種類価格本数太さ長さその他プランター露地
連結トマト支柱300円3本不明150㎝ジョイント9本
三角板1枚付
トマト・ミニトマト
連結トマト支柱300円3本不明120㎝ジョイント9本
三角板1枚付
トマト・ミニトマト
イボ竹100円1本20㎜120㎝黒色調査中ナス・ソラマメ
ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本16㎜150㎝緑色調査中ナス・ソラマメ
ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本11㎜180㎝緑色調査中インゲン・スナップエンドウ
ピーマン・パプリカ
イボ竹100円1本16㎜180㎝緑色/茶色調査中きゅうり・トマト・ミニトマト
インゲン・スナップエンドウ
イボ竹100円1本/5本16㎜210㎝緑色
5本セットは500円
調査中きゅうり・トマト・ミニトマト
インゲン・スナップエンドウ
オクラ・ミニカボチャ・ゴーヤ
小玉メロン・小玉スイカ
アーチ形トンネル支柱100円1本11㎜210㎝高さ:不明調査中60㎝畝(うね)で葉物野菜
アーチ形トンネル支柱100円1本16㎜不明高さ:30㎝調査中低い
  • ダイソーの店舗に行って調査(2022年8月時点)
  • 商品の取り扱いは店舗により違うので参考程度

ダイソーとセリアを比較すると、ダイソーの方が圧倒的に支柱のサイズの品揃えが良いです。カラーのバリエーションや種類も多いですが、露地栽培用の「仮支柱」として使用できる短い75㎝の支柱は見当たりません。

これらの支柱は、露地栽培ではなくプランター用と考えた方が良いでしょう。支柱が細いものが多いためです。ただし、露地栽培でもインゲンなどの豆類やナス、ピーマンの場合は、支柱が16㎜以下で細くても問題ないことがあります。

トマトやきゅうり用に路地で使用するには、強度が心配な太さの支柱しか販売されていません。

100円の商品ではありませんが、プランター専用のジョイントが付いている三角柱型に組み込むタイプの支柱も販売されています。

また、アーチ型の支柱も60㎝の畝に適したサイズがありますが、強度はやや弱いです。

園芸支柱の種類

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もくじ