- 畑や庭の石や砂利を土と分離する方法
- 掘り起こした石や砂利の処分の方法
- 石や砂利を処分する場合の費用
砂利と土を分離するには「ふるい器」を使います。
大きいサイズの「ふるい器」が売っていて、一輪車と一緒に使うと大量の土を分離できます。
石は燃えないゴミとして処分出来る自治体もあります。
庭の土は戸建ての場合すごい量の石がゴロゴロ出てくる
戸建てを建てた後、DIYで畑の区画や芝のスペースを作ることがありますね。
その際に問題になるのが、住宅街では庭の土を掘ると驚くほど「石や砂利がたくさん出てくること」です。
庭の土をスコップで掘ると、その場所が前に畑だった場所以外だと恐ろしいほどの石が出てきます。
小さな石でもスコップは刺さらないため、カチカチと剣先に石が当たり、土が全く掘れなくなることがDIYで庭を掘る際の最大の困難です。
土に砂利が入っていると例えばニンジン等の根菜類が股割れになってしまったり、デメリットしかないので畑に石は不要なので綺麗な土を作る方法を解説します。
DIYで畑や庭の土をふるって石と土を分離する方法
- 土と石を分離するのに必要な道具
- 土と石を分離するやり方
- 発生した石や土を処分する方法
DIYで土と石を分離して家庭菜園のスペースを作るには3つのポイントがあります。
畑や庭の土と石を分離できる4つの道具
畑で土を石や砂利と分ける場合に「広いスペース」をやるか「狭いスペース」をやるかで、おすすめの道具が違います。
広いスペースは小さい砂ふるいでは途方にくれますし、逆に狭いスペースなら大きな道具を揃えると他に用途がない限り無駄になってしまいます。
私が実際にやった感覚ですが、面積別におすすめの道具をまとめました。
ふるい器
1坪(3.3㎡)位など狭い面積なら小さいふるいで可能です。
自分でサラサラと分ける方法で園芸用ふるいを使って石と砂利を手でわける方法です。園芸用のふるいは網がいくつかついており、どのくらいサラサラな土にしたいかによって分けることができます。
ふるった砂を受けるこんなシートと一緒に持っておいて使うと土の仕分けも簡単。
プランターで育て終わった土を再利用する際にも、土と根っこなどを分離するのに使えたりと便利です。
砂ふるい(手動)
最初に紹介したふるい器では全然間に合わない、3坪(9.9㎡)以上の広い範囲をやってコストを抑えたいならこれ。
砂と石を入れて振って石と土を分離する方法です。先ほどのふるい器よりも大きいので広い面積に使えます。
角ふるい単品で使って死ぬほど大変だったという人を別のサイトで見ましたが、単品で使うのではなく他の受け皿となる何かと一緒に使うものです。
固定する台車がついているタイプも販売しています。
工事現場でも使われていたり、お金をかけずに広いスペースをやるなら、根気と体力があるならこれを使いましょう。
私は台車を買わず自作して、角ふるい本体だけ買って石と土を分離したのでその方法を後ほど紹介します。
ローターシープ(半手動)
同じく3坪(9.9㎡)以上の広い面積をやる場合に使いますが、非常に楽な半手動タイプの土ふるい機もおすすめです。
電動式よりも費用が抑えられて、手で振るタイプではなくハンドルを回すタイプなので力があまりいりません。
女性や力任せにやるのではなく効率よくやりたい人におすすめ。
土ふるい機(電動式)
10坪(33.3㎡)以上の広い面積をやる場合におすすめなのが土ふるい器の電動タイプです。
今まで紹介したのは土を掘って機械に入れた後、手で回す必要がありましたが自動でやってくれるので非常に楽です。
広い面積は業者に頼んだ方が楽なのでおすすめですが、業者もこの機械を使うくらいなのでDIYでやる場合は人件費削減できて工事を頼むよりトータルは安くできます。
広い面積をやる場合でも一人で楽に作業ができるので最大限に楽にDIYしたいならこれがおすすめ。私もお金あればこれが欲しかった・・・。
砂ふるいを使って土と石を分離する時に必要な道具
- 砂フルイ
- 塩ビパイプ
- 一輪車(ねこ)
- 大きめの洗濯ばさみ
実際に、私が手動の砂ふるいを使って20坪の土地を畑と人工芝にした時に必要だった道具を紹介。
毎日やったわけではありませんが、全てのスペースをきれいにするのに3年かかりました。
本当に大変だったので、基本的に広いスペースをやるのにはあまりおすすめしませんがこんな方法もあるんだと参考にして下さい。
砂フルイ
砂ふるいは大型のホームセンターでも販売していますが、普通のホームセンターには取り扱いがないかもしれません。
砂ふるいは台車つきと単品がありますが、私は砂ふるい単品と一輪車をセットで使う事をおすすめします。
台車つきだと、下にビニールシートを敷き、落ちた砂はスコップですくい別の方法で運ぶ必要が出るので二度手間になります。
今回紹介する方法なら、うけるのは一輪車なのでそのまま綺麗な土を運ぶことが可能です。
塩ビパイプ
ホームセンターに水道管などのコーナーで販売しているのでチェックしてみてください。非常に安いので価格を心配する必要はありません。カットされているものを買いましょう。
一番のポイントは管の太さです。
管が太すぎると固定するのが大変ですが、細いパイプより太いパイプを選ぶ事で作業がかなり楽になるのである程度太い方がおすすめ。
一輪車(ねこ)
一輪車は工事現場では「ねこ」とも呼ばれますが、広いスペースで家庭菜園をするならあると便利です。保管スペースに困りますが、雪が降らない場所なら畑のすみに立てておけば鉄で出来ているので、野ざらしでも問題なし。
色々な使い方があるので本格的に家庭菜園をやるなら1台あってもいいかも。
大きめの洗濯ばさみ
一輪車の上に塩ビをのっけて、その上で砂ふるいを使うのですが、塩ビが落っこちてしまうのを防ぐために大型の洗濯ばさみを使いました。
何を使っても良いですが、固定する場所があると作業がやりやすくなります。なくても大丈夫ですがコロコロ塩ビが落ちます。
土と石を分離する方法の手順
画像は+をクリック
土と砂利や石を分離する手順(画像)はここをクリック
必要な材料
- ねこ(台車)・・・1台
- 大きめの洗濯ばさみ・・・2個
- 塩ビパイプ・・・1本(太めのタイプ)
- 砂ふるい・・・1個
横から見るとわかりやすいですが、このように塩ビを一輪車の上に載せます。一輪車は地面に固定したまま、塩ビはこのままだと動いてしまうので、大きめの洗濯ばさみをかませておくと一人でも作業がしやすいです。
あとは土を入れて、塩ビの上をコロコロと転がします。土がそのまま一輪車の上に落ちるので、最終的にたまった土を一輪車で運ぶだけで良いので固定台を使ってビニールシートに落とすより作業が楽です。
あまり土を入れすぎると転がすのが大変なのでこまめに入れるほうが良いですね。塩ビが細すぎると転がすのに力がいるので、ある程度直径が大きめの塩ビを選ぶのがポイントです。
コロコロと転がすと、こんなに綺麗に土と砂利が分離されます。左側のような石や砂利が入った状態だと野菜は育ちにくいので、ここで綺麗にした土と黒土や堆肥を買ってきて混ぜると野菜作りに非常に良い土が出来上がります。
庭の石や土を処分・処理する方法
- 庭に石や土を埋める
- 庭の石や土を引き取ってもらう
- 庭の石や土を自分でゴミとして捨てる
分離した砂利や石と土ですが、石の処分に大体困ります。
サラサラの土はそのまま利用できますが、ふるいに残っている大量に発生した砂利・石・固まった土はどうすれば良いのかという問題です。
家庭菜園で使えそうなサラサラの土だけ残るのではなく、使えないような土、砂利、石が混ざってるんですよね。
最後に石・砂利・土を処分する方法をまとめます。
庭に石や土を埋める
1つ目は、石を埋めてしまう方法です。私もこの方法を使いましたが、畑や庭にしたいスペースの他に「人工芝にしたい通路・砂利道にする予定の場所」はありませんか。
砂利を含んだ土をその場所に敷いて、防草シートを上から被せて、その上から人工芝や砂利を敷けば掘って出てきた石や砂利も処分する事が出来ます。
外構工事を今後やる予定なら、砂利を敷く場所などに事前に業者に埋めておきたいと相談すればよいでしょう。
庭の石や土を引き取ってもらう
2つ目の方法が業者に頼んで引き取ってもらう方法です。
地域によって石や砂利の処分方法は異なるので、自分の住んでいる地域の役所に電話で相談するのが一番得策です。私が住んでいる札幌市では「産業廃棄物」の扱いになり、引き取ってもらうには専門の業者じゃないと対応できないそう。
廃棄物関係はぼったくりな商売もやっている会社もあるので、役所などで紹介されている業者に問い合わせするのがベストです。市に問い合わせをしましょう。
庭の石や土を自分でゴミとして捨てる
最後に、ごみとして自分で処分する方法です。まずは、自分の住んでいる役所のごみ関連事業部に問い合わせをしましょう。
札幌市では「もえないごみ」として、指定の有料のごみ袋に入れて小分けにして捨てる事が出来ます。収集する人が運べない重さだと難しいので、袋が破れない程度に小分けにするという方法です。
小分けが不明だったので問い合わせたところ「土嚢袋に半分くらいなら一番大きい40リットルの指定ごみ袋に土嚢袋ごと入れて出してOK」でした。
また、札幌では埋め立て処分場まで自分で運べば「kgいくらという単位」で捨てる事も可能ですが圧倒的に持ち込みが高かったです。
一般車の後ろに積んで400㎏とかで1万円以上かかったので、ごみで出せるのが一番いいです。
庭の石や土を処分する費用と捨て方
- 家の横の通路の下に埋める(その後砂利を敷く)
- 人工芝にした通路の下に埋める
- 燃えないゴミとして自分で捨てる
私は外構工事をするタイミングだったので、砂利を敷く予定の場所が丁度土が少なかったのでそこに出てきた砂利や土は埋めてしまいました。
工事にタイミングがあわず捨てられなかった砂利や石は「土嚢袋」をホームセンターで買ってきて入れて、市の指定のゴミ袋に入れて「燃えるゴミ」として出しました。
20坪を掘り、出てきた石と砂利とゴミとして出したのは20袋分でした。
45リットルのゴミ袋が1枚80円なので、合計1,600円で他は全て通路の砂利の下に埋めたので無料です。
土嚢袋は1枚10円程でバラ売りでも販売しており、石や砂利を入れてもこぼれる心配もなく、指定ゴミ袋が破けるのも防ぐことができます。
土嚢袋に入れるポイントは、袋いっぱいまで入れずに半分位まででやめておく事です。半分が少なく感じますが、石や砂利は持ち運びがとても重いので適正な量になると思います。